突然ですが、「メトロイドヴァニア」というゲームジャンルをご存じでしょうか?
「メトロイドヴァニア」とは、”2Dの探索型アクションRPG”の事を指すゲームジャンルであり、『メトロイド』と『キャッスルヴァニア』という2つのゲームシリーズの名前を組み合わせた造語になります。
これは個人的な感覚ではありますが
メトロイドヴァニア系の作品は名作が多い
というのが私の印象に強くあり、是非皆さんにもプレイしてほしいゲームジャンルの一つです。
今回はそのメトロイドヴァニア系の作品を11個ほど紹介していきます。
それぞれの作品を
- 探索ボリューム
- 探索難易度
- バトル難易度
の3つの観点から「5つ星」で分けて評価していますので(個人の肌感にはなりますが)、是非参考にしてみてください。
メトロイド・ドレッド
- 探索ボリューム:★★★
- 探索難易度:★
- バトル難易度:★★★
『メトロイドヴァニア』というジャンルですから『メトロイド』を紹介しないわけにはいきませんよね。
ということで『メトロイドドレッド』をご紹介いたします。
いわゆる「2D探索アクションゲーム」の先駆けとしてファミコンのディスクシステムからの歴史を持っているシリーズです。
広大な探索は時として”迷子”になりやすいという性質を持っていますが、『メトロイドドレッド』は非常に完成度が高く、迷うことはまずありません。
その為、探索の難易度は低めですが、途中で遭遇するE.M.M.I.(エミー)が非常に厄介。
捕まると一撃でやられてしまうので、緊張感がハンパじゃないです。
ただ、それ以外はかなり万人向けに作られていますので、多少難易度は上がるものの、結構遊びやすい作品だと思います。
悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲
- 探索ボリューム:★★★★
- 探索難易度:★★
- バトル難易度:★★
もう一つ『メトロイドヴァニア』を語るうえで外せないのがこのゲーム『悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲』。
欧米版のタイトル名は『キャッスルヴァニア』。
『メトロイドヴァニア』の『ヴァニア』部分の原型となる作品です。
『月下の夜想曲』は、これまでのステージクリア型のゲームスタイルから、探索型アクションRPGにシフトチェンジ。
広大な「悪魔城」は探索は、中世のお城を彷徨う様な不気味さに溢れてます。
とにかくエリアが広大で、特殊な条件を満たすと悪魔城が逆さまになった「逆さ城」というエリアが出現し、「まだあるの?(嬉)」と探索が尽きません。
発売から長い年月は経っていることを忘れるくらい完成度が高い『月下の夜想曲』。
まずはここから始めるのも良いと思います。
ブランドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト
- 探索ボリューム:★★★
- 探索難易度:★★
- バトル難易度:★★
『悪魔城ドラキュラ月下の夜想曲』に携わった五十嵐孝司氏によるメトロイドヴァニアが『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』です。
この作品をシンプルに伝えるとするならば、
『悪魔城ドラキュラ月下の夜想曲』のアップグレード版
という言葉が相応しいと思います。
エリア構成が『月下の夜想曲』と非常に似てるんですよね。
どこか懐かしきを感じるんです。
エリアは広く、グラフィックもキレイ。
アクションも楽しく、成長の実感もある。
何より良いと思ったのが「音楽(BGM)」で、これは神がかっていると言って良いほどカッコイイんです!
難易度もそれほど高くないので、こちらもメトロイドヴァニア入門編として非常にオススメする作品です。
ホロウナイト
- 探索ボリューム: ★★★★★☆(限界突破)
- 探索難易度:★★★★★☆(限界突破)
- バトル難易度:★★★★★☆(限界突破)
数あるメトロイドヴァニアのゲームの中で、ダントツに突き抜けた作品といえば『ホロウナイト』だと思います。
虫の国の物語で、登場するキャラクターは可愛らしく、描かれる世界も儚さを感じさせる雰囲気がありキレイです。
これだけ見るとかなり簡単なゲームだと思いそうですが、中身は全く違います。
まず、探索出来るエリアの広さがハンパじゃありません。
今回紹介している作品たちのなかで一番広いと思います。
そして、見た目とは裏腹なのが「鬼のように高い難易度」です。
最初から歯応えを感じるほどで、進めば進むほど段違いのように難易度が上がっていきます。
また、道中のトラップも極悪なものが多く、ボス部屋どころか、チェックポイントにたどり着くのも一苦労する難易度です。
恐らく、このゲームをクリアするのはかなりアクションゲームに慣れた人でないと厳しいと思います。
それだけに達成感も凄まじいので、腕に覚えのある人は是非チャレンジして欲しいです。
エンダーリリーズ
- 探索ボリューム:★★
- 探索難易度:★★
- バトル難易度:★★
『ホロウナイト』ほど難しくなく、コンパクトなボリュームで程よい歯応えを楽しみたい方には『エンダーリリーズ』を強くオススメします。
とにかく世界観がメチャクチャ良いです。
上手く言えないのですが、『儚さ』に溢れた作品なんですよね。
滅びゆく世界の中にいながら、主人公の可愛らしさがとても引き立つんです。
優しく響くBGMも非常に心地よく、癒やされまくります。
ゲームボリュームも程よく、Aエンドまでなら10時間程度でクリア出来ます。
そこから更に別のエンディングにたどり着こうとすれはするほど難易度が上がっていくので、自分のスキルに合わせてプレイができるのがいいです。
遊びやすいメトロイドヴァニアとしてオススメします。
Ori and the Will of the Wisps
- 探索ボリューム:★★★
- 探索難易度:★★
- バトル難易度:★
『Ori and the Will of the Wisps』(通称『Ori2』)は、メトロイドヴァニアのなかでもかなり異色の作品と言えるでしょう。
メトロイドヴァニア系の作品は、基本的に「探索」と「バトル」がセットなんですよね。
しかし『Ori2』は、この「バトル」の要素がかなり薄い作品です。
まず、ゲームが始まった時点では、主人公のOriは攻撃する手段を持っていません。
序盤が終わるとOriは攻撃出来るようになるのですが、『Ori2』はレベルアップという概念が無いに等しいので、敵と戦うことが重要ではないんですよ。
それはボス戦も同様で、ガッツリ戦うというより、繊細な操作でその場から逃げるなどのイベント戦が多いです。
その為、探索がメインになるんですが、その探索がかなり楽しいんですよね。
これはひとえに「幻想的な世界観を体現するグラフィック」もあり、とにかくキレイです。
自分が妖精になってファンタジーの世界を堪能している感覚になるので、心穏やかにゲームが出来ます。
戦うことに重きを置くゲームでもないことが、このゲームに漂う”優しさ”を感じさせます。
あまり難しくもないので、手始めにやるメトロイドヴァニアとしてもオススメです。
ソルトアンドサンクチュアリ
- 探索ボリューム:★★★
- 探索難易度:★★★
- バトル難易度:★★★★
いわゆる『ダークソウル』リスペクト型のメトロイドヴァニアになります。
それ故に難易度もかなり高めになります。
ゲームシステムが『ダークソウル』とほぼ一緒で…
- 経験値とお金の役割を果たす”ソルト”がある。
- やられた場所にソルトを落とす
- ソルトを回収する前にやられるとロストする
…という感じです。
プレイして実感したんですが、これ、メトロイドヴァニアとめちゃくちゃ相性がいいんです!
探索を進めたい欲求を、”困難”が上手く刺激して止め時を失うほどハマるんですよね。
エリアも相当広くボスも多いので、かなりやりごたえがあります。
あと、ラスボスは死ぬほど強いので万全の状態で臨んで下さいね。
フィスト 紅蓮城の闇
- 探索ボリューム:★★★
- 探索難易度:★★
- バトル難易度:★★★
ハードボイルドなうさぎが主人公のメトロイドヴァニア。
動物を擬人化した様な世界観でありながら、物語はかなり硬派な内容で没入感もあります。
ディーゼルパンクな世界観も良いですし、グラフィックもかなりキレイ。
いわゆる2.5Dアクション的な造りになってます。
あと、『フィスト』の最大の特徴は”コンボ攻撃”があることでしょう。
メトロイドヴァニア系のバトルアクションは攻撃は多彩ですが、攻撃がずっと繋がる様なコンボはありません。
『フィスト』はこの”コンボ攻撃”がかなり気持ちいいんですよ。
コンボを繋げるのはかなり難しいですが、繋がった時の爽快感はたまらないものがあります。
難易度はそこまで高くなく、ボリュームは程よくあるので、メトロイドヴァニア入門編としてもオススメです。
ブラスフェマス
- 探索ボリューム:★★★
- 探索難易度:★★
- バトル難易度:★★★
『ブラスフェマス』はかなりクセが強いメトロイドヴァニアになります。
『ブラスフェマス』の特徴の一つとして、「繊細なドット絵のタッチ感」があります。
まるで、手書きで書いたような繊細さは『ブラスフェマス』の象徴とも云えます。
ただ、この『ブラスフェマス』は、他のメトロイドヴァニアにはないもう一つの最大の特徴があります。
それは「グラフィック」です。
さきほど、「手書きで書いたような〜」と言いましたが、『ブラスフェマス』で描かれるキャラクターや世界観がかなり禍々しいんですよね。
これはかなりの好き嫌いがあると思います。
私も『ブラスフェマス』をプレイした時は、最初はあまり慣れませんでした。
けど、ゲームの造り自体はかなり良いので、結構夢中で遊べると思います。
もう一度言いますが、グラフィックにかなりのクセがあるので、プレイする前に要チェックしておいて下さい。
moonscars
- 探索ボリューム:★★★
- 探索難易度:★★★★
- バトル難易度:★★★★
こちらもドット絵で描かれるメトロイドヴァニアになります。
ただ、『ブラスフェマス』ほどクセはありませんのでご安心下さい。
主人公である灰色のイルマが、自身をつくりだした創造主を探し、ルーツを解明する物語。
影のある物語と、暗い世界観が特徴的なゲームです。
ゲーム難易度はかなり高い部類に入ります。
というのも、このゲームは「月」が深く関わるゲームで、一度やられると月が赤色になり、敵が大幅に強化されます。
序盤では、この紅い月を解除するアイテムも少ないので、かなり苦戦すると思います。
とはいえ、探索エリアも広く、アクションも豊富。
特に、敵の攻撃を弾くパリィが使えるという、メトロイドヴァニアには中々無い仕様もあるので、骨太のバトルを楽しめます。
メトロイドヴァニア初心者には敷居が高い作品ですので、他のゲームで腕を磨いてからチャレンジするのが◎です。
アフターイメージ
- 探索ボリューム:★★★★★
- 探索難易度:★★★
- バトル難易度:★★★★★
最後に紹介するのは『アフターイメージ』という作品になります。
主人公の立ち絵だけ見ると、可愛らしい女性の主人公がファンタジーの世界を冒険する世界に見えますよね。
これは間違いでは無いんですが、一つ注意していただきたい点があります。
この『アフターイメージ』というゲーム、見た目とは裏腹に、トップクラスに難しい作品になります。
まずは、探索するエリアですが、これがとにかく広い!
行けども行けども新しいエリアが現れ、どこまでも広がっていきます。
プレイした私も「流石にもう終わりよね?」と思ったことが3回ほどあり、その広さに圧倒されました。
エリアボリュームは『ホロウナイト』くらいあると思います。
あとは難易度です。。
正直言って、序盤はかなり簡単ですが、中盤辺りから敵がグッと強くなり、ボス戦もかなり歯応えが出てきます。
終盤になると雑魚敵も強く、ボス戦は凶悪になっていくのでメチャクチャ大変になります。
けど、その困難を乗り越えた時の達成感は格別です。
かなり骨のあるメトロイドヴァニアですので、存分に堪能出来ると思いますよ!
コメント