今回は『プリンス・オブ・ペルシャ失われた王冠』のレビューになります。
このゲーム、非常に親切なメトロイドヴァニアでした。
『プリンス・オブ・ペルシャ』とは
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実は、プリンス・オブ・ペルシャシリーズはかなり古く、初代プリンス・オブ・ペルシャの発売は1989年で、以降10作品ほど発売されている歴史あるゲームなんです。
昔からあるゲームというのは知っていましたが、実際に調べてみるとかなり歴史のあるゲームだということに驚きました。
初期の2作品は2Dアクションゲームでしたが、ハードの進化に合わせて3Dアクションへと進化していきます。
私が知っているのはスーパーファミコンの時の『プリンス・オブ・ペルシャ』。
「謎解きが難しくすぐにやられる」ということで当時はクソゲーとしての認知が高かったと記憶してます。
そこから時は流れ、とある噂を耳にします。
プリンス・オブ・ペルシャがメトロイドヴァニアになってリリースされる
と。
これが、私がこのゲームをプレイしたいと感じた瞬間でした。
超親切なメトロイドヴァニア
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「メトロイドヴァニア」とは2Dの探索型アクションゲームの総称であり、広大なエリアを探索しながら広がるマップを埋めていく楽しさがあるゲームジャンルです。
有名なもので言えば『悪魔城ドラキュラ月下の夜想曲』や『ホロウナイト』があります。
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今作『プリンス・オブ・ペルシャ失われた王冠』もメトロイドヴァニアになりますが、メトロイドヴァニア好きのわたしの感想は
とにかく親切なメトロイドヴァニア
という印象てした。
通常のメトロイドヴァニアは、探索を行い、現時点で進行不能な場所は、マップにマーキングをして、忘れないようにしながら進めるのが基本です。
ご多分に漏れず、このゲームもマーキングはできます。
ただ、更に凄い機能がありまして、それは「マーキングしたい場所を”スクショ”で保存出来る」のです。
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これ、めちゃくちゃ便利です!!!
“メトロイドヴァニアあるある”なんですが、「自分でマーキングしておいて、マーキングした内容を忘れてしまい、結局マーキングした場所へ確認しに行く」ことって多いんですよ。
けど、このゲームはその場所をスクショで残してマーキング出来るので、わざわざ覚えておく必要がないんです。
この機能はスクショ出来る上限が決められてますが、初期状態で13回(だったと思う)は十分ですし上限を増やせるアイテムもあるので安心できます。
更に、親切機能として「ガイドモード」という機能も選択出来るようになってます。
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これもめちゃくちゃ便利!!!
「ガイドモード」を使えば、マップ上に目的地が表示されるうえに、現時点で通行可能な場所と通行できない場所まで表示されるようになるんです。
とにかく、メトロイドヴァニア初心者に配慮したこのシステムは本当に素晴らしいと感じました。
プレイヤーの主な成長方法
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では、主人公の主な成長方法を簡単に紹介しましょう。
このゲームにはレベルという概念はなく、装備品もアクセサリのみとなっております。
HPの増やし方は、探索を行いながらHP増加用のアイテムを集めて増やしていきます。
また、ボス撃破後のアイテム取得でも増えます。
アクセサリの装備は『ホロウナイト』と同様で、装備に必要なスロットの数で装備出来るアクセサリの数がかなり変わってきます。
そもそも、アクセサリによるステータス向上の恩恵が大きいので、必要なものは最後まで装着することになります。
また、鍛冶屋で攻撃力やアクセサリの強化も可能なので、行き詰まったときは積極的に利用時しましょう。
バトル難易度は普通たが、一部の謎解き・アスレチックがムズい!
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では、このゲームの難易度について紹介しましょう。
基本的に、敵やボスとのバトルはさほど難しくありません。
むしろ「やや簡単」というのが正直な印象です。
多少嫌な配置の雑魚敵もいますが、敵の攻撃力もそこまで高くないですし、パリィ(パリィが出来ます)の受付時間も長いのですぐに慣れます。
ボス戦も強化系のアクセサリをしっかりと装備しておけば結構耐えられます。
なにより攻撃パターンがかなり掴みやすいので、すぐに攻略出来るようになります。
こういった点を踏まえて、このゲームはバトル寄りでないことは分かりました。
問題は「謎解き」と「アスレチック要素」。
これが、結構難しいと感じました。
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とはいえ、全て難しいかと言ったらそうではなく、全体的には簡単なものが多いんですよ。
多いんですが、一部の謎解きとアスレチックがかなり難しいんです。
「謎解き」については分からないものは全く分かりませんし、「アスレチック要素」は指がつりそうなほどシビアな操作を求められるエリアもあります。
ただ、こういったものはメインストーリーに絡まないものがほとんどですので、ハイエンドコンテンツとして楽しめば◎。
総合して「遊びやすい」と感じました。
探索ボリューム
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メトロイドヴァニアといえば、広大なエリアを探索するのが楽しいジャンルです。
『プリンス・オブ・ペルシャ失われた王冠』ですが、エリアの広さは”一般的”といった感じでした。
クリアまでにかかる時間は大体15〜20時間くらい。
私の感覚的には『メトロイドドレッド』や『フィスト』くらいのボリュームだとに感じました。
『ホロウナイト』や『アフターイメージ』ほと広大ではないですが、ファストトラベルポイントがやや限られているので少し手間がかかるかもしれません。
終盤になると、回復ポイントであるわくわの木からファストトラベル出来るようになるので探索が楽になります。
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気になった点
ここで、気になった点を一つ紹介します。
ログイン
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UBIソフトらしいと言えばそうなのですが、ゲームを始めようとするとUBIアカウントへのログイン画面が開きます。
最初この画面をみた時「え?アカウント作らないとプレイ出来ないの?」と勘違いしました。
というのも、一度ログイン画面に入るとゲームを終了しないと出れないんです。
じゃあ、アカウントを持ってない人や作りたくない人はどうしたら良いか?
実は、ログイン画面に変遷する前のわずかな時間に△ボタンを連打すれば「◯あとで」という項目が出てきて、◯ボタンを押せばスタート前の画面に変遷します。
これが非常に小賢しい。
何とかアカウントを作ってもらおうとする仕組みがちょっとイヤでした。
総評
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正直なところ『プリンス・オブ・ペルシャ失われた王冠』は、あまり期待していませんでした。
けど、実際はかなり丁寧かつ親切な作りだったことに驚きました。
「遊びやすいメトロイドヴァニア」だということは間違いないので、機会があればプレイしてほしい作品です。
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