突然ですが「死にゲー」と呼ばれるくくりのアクションゲーム群をご存知でしょうか?
通常のゲームは丁寧なチュートリアルや、やられそうでやられない程度の程よい難易度のゲームが大半を占めます。
しかし、中にはチュートリアルもそこそこに、最初からラスボスと対峙するような恐ろしいほど高い難易度のゲームが存在します。
とは言え、ただ理不尽に難しいのではなく「難しさが面白さに直結する絶妙なバランスのゲーム」はクセになるほどハマる魔力を持っています。
今回は、そういった高難易度アクションゲームの中で「3Dアクション」のゲームたちを紹介していきたいと思います。
ダークソウル3
バトルスタイル:重厚な戦闘
高難易度ゲーム、いわゆる「死にゲー」で『ダークソウル』を紹介しないわけにはいかないでしょう。
『ダークソウル』は1から3の合計3作品がリリースされており、どれも難しいです。
それ故に甲乙つけがたい部分はあるのですが、「『ダークソウル』最後にして最高」とも言われる『ダークソウル3』はかなりの難易度だと思います。
今回の記事を作成するにあたり、約6年ぶりにプレイしたのですが、やはり難しかったです。。。
基本的に『ソウルシリーズ』は”重厚なバトル”が魅力だと感じています。
ずっしりとした攻撃モーションと、重量によるローリング性能の違い、さらに、攻撃を弾くパリィからの致命の一撃の爽快感はクセになります。
また、『ソウルシリーズ』最後の作品だけあり非常に完成されたゲームバランスも遊びやすい一因です。
難しい!けど遊びやすい!
いや、やっぱ難しい!!
『ソウルシリーズ』の入りの作品としてもオススメです。
Bloodborne(ブラッドボーン)
バトルスタイル:「防御無し」の死闘感
フロム・ソフトウェアのゲーム、通称「フロムゲー」の中で私が初めてプレイした作品でもあり、一番好きな作品はこれ『ブラッドボーン』です。
『ソウルシリーズ』の”重厚感”があるゲームシステムに対して『ブラッドボーン』は手に汗握る”死闘感“がたまらない作品です。
というのも、『ブラッドボーン』には防御という概念が存在しないんですよ。
その代わり、ステップによる素早いバトル展開が特徴的で、非常にスピード感があります。
また、『ダークソウル』では盾で攻撃を弾くパリィからの致命の一撃がありますが。『ブラッドボーン』は銃による銃パリィがあります。
この銃パリィがかなりヒヤヒヤもの。
「攻撃を攻撃で返す」ので、失敗すると敵の攻撃をモロに受ける怖さがあるんです。
非常に速いバトル展開と一瞬も気が抜けない緊張感がこのゲームの醍醐味の一つ。
特に、ゲームで描かれる世界観が非常に素晴らしい!
クトゥルフ神話のような妖しさ・怖さの中に、見惚れる様な夜の美しさもあります。
さらに「ブラッドボーン」は名言が多いのも特徴的。
「貴様もどうせそうなるのだろう?」「ゴースあるいはゴスム〜」「宇宙は空にある」といった名言も厨二病心をくすぐります。
SEKIRO(隻狼)
バトルスタイル:”弾き”主体の剣戟(けんげき)
こちらもフロム・ソフトウェアが手掛けた高難易度アクションゲームです。
『SEKIRO』は『ダークソウル』や『ブラッドボーン』のような中世ヨーロッパの様な世界観と違い、戦国時代の日本の様な和の世界観で進めます。
いわゆる”忍”であり、武器は刀と左手の義手に仕込んだ「義手忍具」がメインとなります。
そのため、『ソウルシリーズ』のような多種多様な武器や防具の類はほぼありません。
また、『SEKIRO』のバトルアクションは『ダークソウル』の重厚さや『ブラッドボーン』の死闘感とはまた違います。
『SEKIRO』で重要なのは”弾き”と言われる動作で、敵の攻撃を刀で弾くことで敵の体幹ゲージを削り、削り切ったところを”忍殺”により一撃で仕留めることが最も重要になります。
そのため、自分から仕掛けつつも敵の猛攻を弾きで耐え忍ぶ「剣戟(けんげき)」を楽しむゲームとも言えます。
さらに『SEKIRO』を難しくさせるのが「レベルの概念がない」ということでしょう。
強い敵にレベルでゴリ押しが出来ず、純粋にプレイヤーのスキルを上げるしかありません。
非常に難しいゲームですが、逆に言えば『SEKIRO』は自分の成長を最も感じることが出来るゲームとも言えます。
エルデンリング
バトルスタイル:重厚な戦闘
こちらも。フロム・ソフトウェアが手掛けたゲームになります。
『エルデンリング』を一言で表すなら、「これまで(『エルデンリング』発売まで)のフロム・ソフトウェアの集大成のゲーム」という言葉が相応しいです。
『エルデンリング』はフロムゲー初となるオープンワールドを採用。
これまでのフロムゲーは、マップという存在はなく”脳内イメージで補完”が常でしたが、『エルデンリング』はその世界の広さからマップ機能を採用しました。
ゲームボリュームも凄まじく、メインストーリークリアまでに100時間近くはかかります。
高難易度アクションゲームで100時間はお腹いっぱいになります。
『エルデンリング』の基本的なバトルは『ソウルシリーズ』を踏襲した重厚感ある戦いがメインであり操作もほぼ一緒ですが、ジャンプが出来たり、馬に乗って駆けることが出来るといった”拡張性”に優れています。
また、裏ボス的な立ち位置になる「マレニア戦」は絶望するほど強いので絶対チャレンジして欲しいところ。
『エルデンリング』でフロムゲーを遊び尽くせるといっても過言ではないほど作り込まれてますので是非チャレンジして欲しいです。
リターナル
バトルスタイル:ガンシューティング
死んだらすべてが終わり
この言葉が一番シックリくるのがこのゲーム『リターナル』です。
『リターナル』のバトルは銃を使った中距離・遠距離型のシューティングアクションがメインとなります。
各ステージは自動生成型のローグライク系なので、プレイするたびに攻略方法が変わります。
敵の攻撃もかなり激しく、それでいていやらしい配置なので一筋縄ではいきません。
さらにボス戦では、恐ろしいほど弾が飛び交う弾幕戦となり、手汗ビッショリになるほど緊張感溢れた戦いとなります。
そして『リターナル』の最大の特徴は
やられたら最初から(本当に!)
というまるでファミコン時代のようなゲームシステムです。
もちろん武器などの装備関係も最初からです。
先程「手汗ビッショリ〜」と言いましたが、やられたら最初からというプレッシャーもあり、本当にドキドキしながら戦うことになるんですよ!
一部のアイテムは永久所持も出来ますが、根本的な難易度が変わる要素ではないのです。
それだけに、クリアしたときの達成感が凄まじく、年甲斐もなく「よっしゃー!」と叫んでしまうほど脳汁がでます。
これがたまりません。
非常に難易度が高いですが、徐々に慣れていける要素(攻略法)もあり、戦略的な突破も可能です。
当初、私はあまり期待せずにプレイしましたが、気付いたらガッツリハマッてましたw
「PS5の隠れた名作」でもありますので、チャレンジしてみて下さい。
師父
バトルスタイル:功夫(カンフー)
このゲームも面白いですよ!!
カンフーアクションをメインとしたゲームで、各アクションがしっかりと作り込まれており、独特の爽快感があるゲームです。
「殺された父の仇を討つべく、敵の陣営に乗り込む」というオーソドックスなストーリー。
敵の陣営に乗り込むので、基本法に一対多の集団戦が非常に多く、緊張感溢れるバトルが展開されます。
じつは、『師父』は『リターナル』と少し似た要素があります。
『リターナル』はやられたら最初からでしたよね?
一方『師父』は主人公に”寿命”があり、「寿命を全うするまでにクリアする」という縛りが存在します。
ゲーム開始時は20歳くらいで、一度敵にやられることに3歳前後年を取ります。
寿命を迎えるのが80歳前。
全5ステージを大体20回くらいのリトライでクリアする必要があります。
非常に大変ではあるのですが、『師父』は己のスキルが成長していることが分かりやすく、「あの頃よりも上手くなってる!」と思える瞬間も多々あります。
強い達成感を感じる事が出来るゲームなので、是非チャレンジしてみて下さい。
Kena : Bridge of Spirits
バトルスタイル:パリィと弓による射撃
ファンタジックなキャラクターデザインが特徴的な『Kena : Bridge of Spirits』。
主人公のkenaや人懐っこい妖精の様なキャラクター、美しい自然など、優しさに満ち溢れた世界観がとても印象的です。
その世界観から、ゲーム難易度は一見優しそうに見えますが、その考えはすぐに改めることとなります。
とにかくムズいです!!
雑魚敵はそうでもありませんが、ボス戦になると相当キツくなります。
というのも、『Kena』のバトルは”パリィ”で敵の攻撃を弾いてから攻撃するスタイルなんですよね。
敵の動きや攻撃モーションがゆっくりなら良いんですが、『Kena』に出てくる敵(特にボス)は動き・攻撃モーション共に早く見切りにくいです。
また、ポーションのようなHP回復を所持するスタイルではなく、エリア内にある回復する植物のみ(しかも3つだけ)。
さらに、弓を使ったエイム射撃もかなり重要で、的となる弱点も小さいうえに敵の動きが速いので非常に当てづらいです。
そのため、照準を定めている間にボコボコにされることもかなり多いんですよね。
これが『Kena』を難しくさせた要因でもあります。
とにかく、敵の攻撃を避けつつ相手の攻撃を誘発し、パリィで弾いてからの集中攻撃を行うバトルスタイルになっていきます。
最初は慣れが必要になりますが、慣れるとパリィが楽しくてたまらなくなるでしょう。
この手のゲームには珍しくフォトモードもあり、可愛らしい写真を収める楽しみもありますよ。
Thymesia(ティメジア)
バトルスタイル:パリィ主体
『ブラッドボーン』や『SEKIRO』が好きな方に是非オススメしたいのがこのゲーム『ディメジア』です。
中世ヨーロッパを舞台に、謎の疫病の原因を解き明かしていく物語。
暗く荒んだ世界観が『ブラッドボーン』の世界観ととてもよく似ており、雰囲気も抜群に良いです。
バトルはかなりスピード感ある展開で、操作性も良いので動かしていて気持ちいいです。
『ディメジア』のバトルの最大の特徴は”パリィ”。
相手の攻撃を弾いて、攻撃が途切れた隙にガッツリ攻撃を叩き込むスタイルです。
『ディメジア』はこのパリィが非常に気持ちいいんですよ!
特に”弾く音”が最高にイイです。
刃物同士が激しくぶつかったような感覚を音から感じる事が出来るくらいイイです。
ゲームボリュームはそれほどありませんが、目立ったバグもなく、丁寧に作られた作品です。
『SEKIRO』の様なゲームを探している人は、一度プレイすることをオススメしたいゲームです。
アーマードコア6
バトルスタイル:メカアクション
攻略以前に操作から難しいゲームといえば『アーマードコア6』でしょう。
いわゆる「ロボゲー」と呼ばれるゲームであり、細かい操作が出来る分、操作も複雑です。
R1R2L1L2ボタンをすべて駆使するので、最初はとにかく自由に動かせません。
しかし、人は”慣れる”生き物。
気づいた頃にはかなり操作できる様になり、自分でも驚く様な動きも出来るようになります。
ただ、それでも難しい。
特に難しいのがボス戦で、バキバキに心が折れるほどの絶望を味わうことになるかも知れません。
弾幕の多さ、俊敏さ、破壊力、全てが桁違いなので途方に暮れるかもです。
とはいえ、”アセンブル”と呼ばれる豊富な機体パーツと、その組み合わせで全く戦局が変わるほどの変化は非常に楽しいものがあります。
ボリューム自体は少ないですが、周回前提となり、テキパキと遊べる魅力もあり楽しいですよ。
Lies of P
バトルスタイル:ブラッドボーン+SEKIRO+ソウルシリーズ
『ソウルシリーズ』『ブラッドボーン』『SEKIRO』の要素をすべて混ぜ合わせ、独自のエッセンスを出した作品がこれ『Lies of P』です。
世界観は『ブラッドボーン』、システム回りは『ソウルシリーズ』、バトルの重要な要素に『SEKIRO』、そして物語は『ピノッキオの冒険』をダークにアレンジ。
まさに”闇鍋”といったところです。
個人的に『ブラッドボーン』の世界観が大好きなので、かなりダークな雰囲気が漂う『Lies of P』は私に刺さりまくりました。
肝心の難易度ですが、今回紹介した作品の中でも群を抜いて難しいと思います。
嫌らしい敵の配置に加え、敵のモーションはディレイを使いながらも速く、ジャストガードの受付時間もかなりシビア。
バキバキに心が折れるボス戦は「とてもじゃないけどクリア出来ない!」と思ってしまうほどです。
普段は温厚な私も、こればっかりは「…どうすりゃいいねん?」と匙を投げたくなる場面に幾度となく遭遇しました。
ただ、『ソウルシリーズ』と同じようなボス戦でプレイヤーを助ける「助霊」を召喚すれば、ヌルゲーになる救済措置もあるのでご安心ください。
かなり完成度の高い作品で、まさに「己の限界にチャレンジしたい!」方向けだと思います。
コメント