『師父-SIFU-』レビュー(感想)|死ぬたびに年を取る!超高難易度アクションゲームがめちゃくちゃ面白い!

師父

満足度8.0/10点満点

今回は『師父-SIFU-』のレビューとなります。

アクションゲームが好きな人は、是非プレイしてほしいゲームです。

目次

復讐を誓った若きカンフーの使い手の物語

復讐の物語が始まる

『師父』は”復讐”の物語。

師匠であり、父でもあるカンフーの使い手「師父」が、一人の弟子”ヤン”によって殺されてしまう。

当時子供である主人公もその現場に居合わせており、強い怒りと失望を味わうことに…。

それから8年の月日が流れる。

この間、主人公は修業を重ね、復讐を果たすべく、宿敵ヤンの待つ敵陣へ乗り込んでいく物語となります。

主人公は不思議な力がある”硬貨”を持っていおり、敵にやられると”硬貨”が身代わりとなって主人公を生き返らせます。

しかし、”硬貨”の力と引き換えに、主人公は徐々に歳をとるという力もあります。

“硬貨”の力に守られながら、主人公は復讐を果たすことができるのでしょうか?

ひとつ面白いのは、ゲーム序盤のプロローグにあたる部分は、何と宿敵となるヤンを操作するということ

しかも、ヤンの操作で復讐の根源となる父を倒すところまでやります。

チュートリアルを敵側を操作することで覚えるという、何とも皮肉めいた立ち上がりではありますが、逆にそれが主人公への感情移入を促すことへと繋がるという、非常に考えられたプロローグです。

最初はなんと仇役のヤンを操作する

ゲームシステム

簡単な操作で多彩なアクションをくり出せる

アクションが多彩でヌルヌル動く

最初に『師父』のアクションに触れたときの感想は

多彩な攻撃アクションが、簡単な操作で繰り出せる

ということでした。

チュートリアル部分では、結構お腹いっぱいになるほどの操作で、覚えきれないかなと思ったんですが、実際にプレイすると結構すんなりと覚える事が出来たんですよね。

また、拠点となる場所では、木人に触れることで、アクションのチュートリアルも可能。

さらに、ボスの大まかなムーブもチュートリアルで練習出来るという親切さがあり、予習復習がはかどります。

単発アンロックと永久アンロックでスキルを戦略的に開放

「単発」でスキルをアンロックするか、「永久」にアンロックするかで戦略も変わる

また、プレイを進め経験値を得ることで、スキルも獲得出来ます…

…が!

これが結構特殊なシステムとなってます。

ひとつのスキルに対し、「単発アンロック」と「永久アンロック」の2種類が存在するんですよ。

「単発アンロック」は取得が容易だけど、ゲームオーバーになると、そのスキルは失われます。

一方「永久アンロック」は、一度「単発アンロック」を取得したあと、さらに多くの経験値を注ぎ込むことで初めて取得が出来るようになります。

そのため、「永久アンロック」はかなり効率的に経験値を貯める必要があるため、かなりの労力を伴います。

攻略したいステージで、「単発アンロック」を重ねながらアクションの幅を増やすか、我慢を重ねて、ずっと使えるスキルを少しずつ取得するか、プレイヤーの戦略が問われます。

それ以外にも、「年齢」「スコア」「経験値」によって能力を上げることが出来るスポットも存在。

ステージの要所要所にあるため、発見したら絶対に立ち寄りましょう。

経験値以外にも、年齢、スコアなどでスキルが上昇する

SEKIROに似た”体勢ゲージ”があることで、より緊張感溢れる戦いに!

敵の倒し方は2通りある

もう一つ『師父』には特殊なシステムがあります。

敵の倒し方が2種類存在するのです。

一つは、相手にダメージを与えてHPをゼロにする方法。

まあ、一般的なアクションゲームの倒し方ですね。

もう一つは、敵の「体勢ゲージ」を削って倒す方法です。

敵に攻撃を絶え間なく与え続けて「体勢ゲージ」を削りきって倒す方が効率が良いですが、それはつまり、敵の攻撃の被弾を覚悟して戦うということになります。

この戦い方、どこかで見たことがありますね。

そう、『SEKIRO-隻狼-』とほぼ同じシステムなんですよ。

状況によっては、とにかく早く敵を倒さないと、大勢の援軍に囲まれるため、この「体勢ゲージ」減らしが非常に重要になる場面も多々あります。

もちろん、主人公にも「体勢ゲージ」があり、ゲージがたまると体制を崩し、追い打ちを食らいやすくなるので注意が必要です。

とにかくムズイ!けど、止まらない!

とにかく難しい!

この『師父』というゲームですが、とにかく難しいです。

その理由は2つ。

一つ目は、1対多数の集団戦で戦うケースがほとんどなので、一人に集中して戦うということが出来ません

敵に攻撃を与えながら、常にまわりに気を配り、自分に有利なポジションをキープしないと、あっという間に取り囲まれてやられてしまいます。

そうしなければ大切な寿命を無駄に失う事にもなりかねないので、とにかく気が抜けません。

ほとんど集団戦

2つ目は、その「寿命」にあります。

このゲームは、寿命を全うしない限りゲームオーバーにはなりません。

逆に言えば、

なるべく若い状態で最終面に行かないと、詰んでしまう

ということなんですよ。

例えば、ステージ2を60歳でクリアしたとしましょう。

主人公が寿命を全うするのが大体80~85歳くらい。

1回の死で3〜5歳年を取るので、ステージ3以降は5〜7回くらい死ぬとゲームオーバーになってしまいます。

そうなると、もはや先に進むことさえままならくなります。

なので、一度クリアしても先に進むことが難しいと感じたら、再度その前のステージからやり直して、なるべく若い状態でチャレンジ出来るように繰り返す必要があります。

幸い、そのステージをクリアしたときの年齢が若い時がメモリされるので、そこはご安心下さい。

寿命が尽きる前にクリアを!

絵画チックなグラフィックが非常にマッチしている

ある程度デフォルメされたグラフィックが「師父」の世界観にマッチしている

『師父』のグラフィックは結構独特で、リアル志向ではなく、絵画的なタッチが特徴的なグラフィックなんです。

昨今のリアル志向型アクションゲームとは一線を画すこのグラフィックも結構好きですね。

こういったタッチは、独特の温かみがあります。

あと、「フォトモードが映えやすい」というのあるのかなとも思いました。

すみません、説明が後になりましたが、『師父』にもフォトモードがあります(↓ボタンを押すと起動)。

フォトモード自体はそこまで凝った機能はないですが、逆にシンプルで操作しやすいです。

あと、これはあるあるになると思いますが、フォトモードでカッコイイ瞬間を切り取ろうと躍起になりすぎて、無駄に寿命を浪費してしまうことがあるので注意してくださいねw

総評

難しいけど、やり応えバツグン!

アクションゲームとしての完成度はもちろんのこと、その独特の寿命システムや高い難易度は、非常にやりごたえを感じさせてくれます。

なにより、カンフーとアクションの相性はバツグンであることを深く思い知らされた作品です。

ゲームゲームボリューム的には、全5ステージと程よいボリュームに見えますが、『リターナル』のように多くのトライ&エラーが必要なので、結構お腹いっぱいになります。

やりごたえはバツグンなので、是非チャレンジしてほしい作品です。

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