今回は、2019年11月に発売された『ニード・フォー・スピード ヒート』のレビュー記事になります。
レビューに関してですが、前作『ニード・フォー・スピード ペイバック』と比較しながら
- ここが良かった点
- 個人的にイマイチと感じた点
を中心にレビューしていきます。
ここが良かった点
前作から格段に進化したグラフィック
まず、目を見張るのは「グラフィック」です。
前作から、とんでもない進化を遂げました。
車体の再現度は凄まじいの一言です!
特に今作は”雨”の表現にこだわってるようで、ボディに滴る水の表現やハイスピードで走行してる時の車に雨が”ぶつかってくる”ような表現は舌を巻きました。
相変わらずの爽快感あふれるドライブ
『ニード・フォー・スピード』シリーズの醍醐味と言えば……
オープンワールドの世界をどこでも走れてしまう圧倒的な自由度
にあります。
舗装された道路以外にも砂地や茂み・線路の上まで、いけるところがあればどこでも走れてしまいます。
今作も同様で、レースに関わらず「走るだけでも楽しい」爽快感は相変わらずです。
グラフィックが前作よりもパワーアップしたことで、より”没入感”が増した気がします。
「昼」と「夜」を選択できるようになったことで戦略性が増した
今作『ニード・フォー・スピード ヒート』は、任意で「昼(DAY)」と「夜(NIGHT)」を変えることができます。
そして、それぞれに特徴があります。
- レースの賞金(CASH)が稼ぎやすい
- 経験値(REP)は獲得できない
- 警察の追跡がない
- ガソリンスタンド(車体ダメージの回復)が無限に使える
- 経験値(REP)を獲得できる
- レースの賞金(CASH)が少ない
- 警察の追跡がある
- ガソリンスタンド(車体ダメージの回復)の利用は3回まで
- Heatモード
といった感じです。
そのため
昼のレースで、車購入の資金稼ぎ・改造費稼ぎ
夜のレースで、プレイヤーの経験値稼ぎ
と、目的をもって「昼」「夜」のモードに挑むことができ、メリハリがつきます。
最初は「意味あるカナ?」と思っていましたが、実際にプレイするとこれが案外しっくりくる仕様になっていて楽しいです。
特に、「夜」はヤバいです。
それは、「Heatモード」に秘密があります。
「Heatモード」がマジで”燃える”
「Heatモード」は、夜限定で追加されるステータスで、”問題を起こす”と「Heatレベル」が上昇します。
具体的には
- 夜のレースに何度も参加する
- 警察に追跡される
- 警察車両を破壊する
という感じです。
また、「Heatレベル」が上がった状態で「夜」を終了すると…
経験値(REP)×Heatレベル
で、大量の経験値を獲得することができます。
ただ、ペナルティもあります。
警察の追跡によって車両にダメージを与えられ続け、走行不能になると”逮捕”されてしまいます。
そうすると…
- これまで獲得した経験値(REP)すべて没収
- 金(CASH)も大幅に没収
- 「夜」の強制終了
と、そうとう痛いです。
しかも、「夜」のガソリンスタンドは3回までしか利用できません。
なので、前作以上に死ぬ気で警察から逃げ回ることになります。
この”ヒリヒリ感”は、『ニード・フォー・スピード ヒート』でしか味わえないですね。
個人的にイマイチと感じた点
ストーリーが……
個人的にこれが、最も大きい減点になりました。
メインストーリーだけ進めると、10時間くらいで終わってしまいます。
しかも、終わり方が唐突で
えっ?もう終わり??
という、突拍子もない終わり方をします。
前作『ニード・フォー・スピード ペイバック』のストーリーが良かっただけに、どうしても比較してしまいます。
ミッションクリア条件が緩い
あと、ミッション進行にも疑問が残ります。
メインストーリーを進めるにあたって様々なミッションにチャレンジするのですが、完走さえしてしまえばストーリーが先に進んでしまうんです。
クリア条件がゆるい
んです。
出来れば「3位以内でゴールしろ」や「車両ダメージを半分に抑えて完走しろ」みたいな”縛り”があったほうが、やりがいを感じることができたかもしれません。
ただ、ドリフトミッションは相変わらず難しいですw
シネマティックなスローアクションが欲しかった
『ニード・フォー・スピード』シリーズには、看板破壊やロングジャンプといったアクション要素がマップ上至る所に点在しています。
これをやりたいがために、ひたすら走り続けることができるくらい楽しい要素。
特に前作『ニード・フォー・スピード ペイバック』では、看板破壊・ロングジャンプ時は「スローアクション」に切り替わり破壊やジャンプの様子を映画的に楽しむことができました。
…できれば、今作も導入してほしかった。
レースミッションが少ない?
これは、個人的な感覚かもしれません。
なぜか、レースミッションが少なく感じました。
フィールドは広大なのに、ミッション数が前作よりも少ないような……
ミッションが、特定のエリアに密集していたからかもしれないです。
出来れば”流しの走り屋”とエンカウントし、レースが始まる展開が欲しかったです。
『ヒート』をプレイして『ペイバック』がいいかも
もし、『ニード・フォー・スピード』シリーズに興味がある人は、『ニード・フォー・スピード ヒート』をプレイしてから『ペイバック』をするのが良いかもしれないです。
『ヒート』でオープンワールドを縦横無尽に走る爽快感を楽しみ、『ペイバック』でストーリーも楽しむ。
『ニード・フォー・スピード』シリーズはストーリーが独立しているので、つながりを気にすることなく楽しめると思いますよ。
総評
今回は気になった点が多々あり、拍子抜けした部分が多かったです。
ただ、”走る楽しさ”は相変わらずで「あと1レース。もうあと1レース」と止まらなくなるほどプレイしてしまう中毒性は健在です。
『ペイバック』のレビューでもお伝えしたのですが、この手の”ぶっ飛び系”レースゲームは、車好きでなくとも楽しめてしまう「とっつきやすさ」があります。
逆に、車にあまり関心がない人のほうが強くハマるかもしれませんよ。
以上、『ニード・フォー・スピード ヒート』のレビューでした。
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