「マーベル・スパイダーマン2」レビュー(感想)|前作を超え、さらなる高みに到達したと実感した作品

スパイダーマン2

満足度8.5点/10点満点

今回は『マーベル・スパイダーマン2』のレビューになります。

発売前から非常に注目を集めた今作。

とにかく楽しかったです!

目次

ナンバリングが「2」に至るまで

タイトルからも分かる通り、今作は『スパイダーマン(1)』の続編になるんですが、シンプルに1→2とリリースされたわけではありません。

『スパイダーマン1』がリリースされ、しばらくしたあと、『スパイダーマン マイルズ・モラレス』がリリースされました。

『マイルズ・モラレス』は、言わば「二人目のスパイダーマンの物語」であり、主人公もピーターからモラレスへと変更します。

『マイルズ・モラレス』のゲームボリュームは少なめで、コンパクトにまとまった作品となってますので、今作を始める前にプレイするのも全然アリです。

この2作品を経てピーターとモラレスが交わり、W主人公として活躍するのが『スパイダーマン2』になるわけです。

そのため、『スパイダーマン1』と『スパイダーマンマイルズ・モラレス』をプレイしておかないと登場人物の繋がりがわかりにくい部分はありますが、ゲームを始める際に簡単な「あらすじ」を振り返ることができるので、今作から始めても多少は安心して物語を味わえる様になってます。

主人公も倍、マップも倍で密度が向上

今作のW主人公システムになったことで、物語にかなり深みが増しました

もちろん、一人の主人公の視点で語られる物語と二人の視点で語られる物語の違いはありますが、別人でありながら「スパイダーマン」という一人のヒーロー像は一緒なので、”二人で一人”感が強いんですよね。

そのためかわかりませんが、プレイヤーとして操作しているのは確かに自分なんですが、プレイしながらも思わず応援したくなる様なシーンも多くあります。

さらに、冒険の舞台となるエリアも前作のほぼ倍の広さとなりました。

従来のエリアに加え、ブルックリンとクイーンズの新たな二つの自治区とコニーアイランドも加わったことで結構広く感じます。

とはいえ、『スパイダーマン』の舞台となるニューヨークは『1』『マイルズ・モラレス』で存分に遊び尽くしている人からすると、広くなったとはいえ物足りなく感じると思いそうですよね。

正直それは感じました。

しかし、一つ一つの作り込みがメチャクチャ凄いです。

とにかく密度が濃い!!

これについては、後で後述します。

よりアグレッシブになったバトル

バトルもパワーアップ

また、広がりを見せたのはマップだけではありません。

バトルシステムもパワーアップしてます。

大きく変わったと感じたのは2つ。

一つはチームバトル

ペアを組んでのバトルが多くなった

主人公が二人になったことで、「一人対多数」のバトルから「二人対多数」のバトルが非常に多くなりました。

このためか、一回のバトルの敵の出現数も結構多くなったように感じます(囲まれてる感が強い)。

個人的にフィニッシュムーブが豊富になったのも良いですね。

二人用のフィニッシュムーブがカッコイものが多く、かなり爽快感あって好きです。

もう一つはこれ。

『スパイダーマン2』のバトルで一番の特徴となるのはこれ「パリィ」の追加でしょう。

パリィが追加

いわゆる「弾き」の動作で、敵の攻撃を弾いてスキを作ります。

基本的に”パリィ”は高難易度アクション向けの動作で結構難しいんですよね。

これを、ハイスピードで爽快感溢れる『スパイダーマン』にどう落とし込めたのかが少し不安だったのですが、かなりシックリきました。

というのも、スパイダーマンは敵の攻撃が当たる前に”気配が可視化されている”んですよ。

そのため、赤色の気配がでたら避けるという事前準備が出来るんですよね。

これはパリィも同様なので、タイミングを掴みやすいというメリットがあり、結構簡単に出来ます。

このパリィによってバトルがより迫力が増し、派手になりました。

もはや変態レベルの作り込み!驚異の街並み

街の作りこみがヤバイ!

これは持論なんですが、『スパイダーマン』はストーリーや爽快感ある移動も素晴らしいんですが、何よりも「フォトモード」が一番楽しいと思ってるんです。

それはなぜかと言いますと、前述したように街の作り込みが凄いからです。

そしてついに『スパイダーマン2』は、その作り込みが”変態”の領域まで行ってしまった!と強く思いました。

もう凄いんですよ!

確かに「レイトレーシング」による恩恵は大きいと思います。

ガラス越しに映る街並みのリアルさや、鳥の群れの動き、多くの車が列をなす道など、とにかく密度が濃いです。

そして、驚いたことがもう一つ。

一つ一つのビルをよく見て下さい。

ちゃんと部屋があり、しかも中にいる人が動いているんですよ。

これに気づいたとき「いや、ここまで作り込んたらカクつくでしょう」と思いましたが、そうなことは一度もありませんでした。

本当に「生活感」があるんです。

リアルなだけでなく、人々の暮らしまでが垣間見えるほど造り込まれた世界。

そうなると、フォトモードを起動する頻度もおのずと多くなっていくわけです。

今回はあまり多くは語らず、私がフォトモードで撮った画像をいくつか載せておきますね。

そっちの方が分かりやすいと思います。

気になった点

バトルについて

確実に難しくなった

過去作より拡張された今作のバトルは更に深みに達しました。

ただ、それと同時にバトル難易度も上がってます

確かに「パリィ」が追加されたことにより、バトルに緊迫感が増したのもありますが、それ以上にキツく感じたのは「敵の数が多い」ということでした。

いわゆる「数の暴力」というヤツですね。

とにかくワラワラと敵が出現してきます。

これで無双出来ればいいんでしょうけど、敵の体力も多いので結構キツいです。

「『スパイダーマン』はそこまで難しくない」という思い込みもあり、最初私は難易度を高めに設定したんですが、難易度を高くしたことで『スパイダーマン』特有の爽快感を損ねてしまったので、途中で難易度を下げました。

皆さんをプレイするときは難易度選択にご注意下さい。

ややマンネリ

これは私個人が感じた不思議な感覚です。

マップは2倍でW主人公、街の探索はファストトラベルを使わなくていほど快適。

ストーリーも深い没入感を生み出すほどのめり込み、バトルも歯ごたえがある。

フォトモードで切り取る景色も最高。

けど、何故かマンネリ感を覚えたんです。

これはおそらく、私が『スパイダーマン(1)』『マイルズ・モラレス』とナンバリングをプレイしていたからかもしれません。

様々な機能の拡張はあれど、やっていることがほぼ変わらないということがあり、強い既視感を感じたからだと思います。

特に、今作はバトルに歯ごたえが出たので、拠点制圧型のミッションが長く感じたのも一つの要因かもしれません。

総評

とはいえ、大多数の方が楽しめるのは間違いないです。

特に、今作はストーリーがメチャクチャ良く、涙腺が緩むようなシーンもあり、大満足のストーリー展開でした

ネタバレになるのであまり語りませんが

正義とは何か?

を考えさせられる場面もあり、シリアスな展開も準備されてます。

これぞまさしく「プレイする映画」だと思いますで、皆さんも存分に楽しんで下さいね!

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