今回は、『Devil May Cry 5(デビルメイクライ5)』のレビューとなります。
前作『デビルメイクライ4』から11年という歳月をまたいでの続編ということもあり、今作で初めて『デビルメイクライ』シリーズに初めて触れる人もいると思います。
ゲームジャンルは
スタイリッシュアクション
”超ド派手なバトル”と、”いちいちカッコイイ悪魔狩人(デビルハンター)達”に酔いしれること間違いなしです!
ストーリー
今作『デビルメイクライ5』ですが、前作『デビルメイクライ4』から数年後の話となります。
地方都市レッドブレイブ市で、巨大な樹木が街を貫き人々の血を吸うという異変が発生。前作の主人公で、悪魔退治を生業としている”ネロ”は、相棒の”ニコ”とともに、移動式便利屋「デビルメイクライ」のトレーラーでレッドブレイブ市へ向かう。
言葉だけだと中々伝わりづらいかもしれませんが、オープニングムービーにきれいに集約されてます。
このオープニングムービー。
メチャクチャカッコイイんですよね!
セリフも、演出も、カット割りも。
特に、『デビルメイクライ』シリーズ特有の小洒落たセリフ回しが最高に突き刺さります。
過去作を振り返れる「HISTORY」が◎
『デビルメイクライ』シリーズはストーリーが「1→5」と連続している為、過去作をプレイしたことない人は「ちょっとついていけません……」となりそうですよね。
けど、ご安心ください。
今作には「HISTORY(ヒストリー)」が設けられており、過去作のストーリーをダイジェストで振り返ることができるようになっています。
さすがに11年という歳月が流れていますので、プレイしている人でも忘れちゃいますよね。
この親切設計は非常にありがたいです。
魅力的な3人の主人公とバトルスタイル
今作『デビルメイクライ5』の主人公は3人。
- 『デビルメイクライ4』の主人公”ネロ”
- 『デビルメイクライ1~4』歴代の主人公を務める”ダンテ”
- 素性が全く謎の男”V(ブイ)”
この3人によって、『デビルメイクライ5』のストーリーは紡がれていきます。
ネロ
『デビルメイクライ4』の主人公。
とある事件をきっかけに「悪魔の右腕(デビルブリンガー)」を失うことになるのだが、”自称兵器アーティスト”を謳う「ニコ」によって、「デビルブレイカー」という義手を扱えるようになる。
ネロのバトルスタイルは
- 銃(ブルーローズ)
- 剣(レッドクイーン)
- 義手(デビルブレイカー)
この3つで確立されていく事となります。
ダンテ
『デビルメイクライ』シリーズ歴代の主人公。
移動式便利屋「デビルメイクライ」のオーナーでもある。
銃や剣はもちろん、ショットガンやヌンチャクなど、扱える武器は数知れず。
さらに、「バトルスタイルチェンジ」や「魔人化」などあり、”超”がつくほど圧倒的で多彩な攻撃力を誇る。
個人的には、プレイしていて一番楽しいキャラクター。
そして、相変わらずのカッコよさです。
V(ブイ)
素性が全く謎の主人公。
じつは、レッドグレイブ市での異変以前にダンテのもとを訪れ、ある悪魔の討伐を依頼している。
V(ブイ)は非常に特殊なキャラクターで、自身に攻撃する力はほとんどありません。
ただ、魔獣を”使役”することができ、使役した魔獣によって攻撃を繰り広げていくスタイルをとります。
この魔獣によって攻撃された敵が瀕死になった時、初めてV(ブイ)の出番となります。
V(ブイ)自身が攻撃するのは、相手にトドメを刺すときのみ。
このように、非常に特殊なキャラクターですので、最初は扱いが難しく”クセ”を感じるかもしれません。
”爽快感”も”中毒性”も大幅に増したバトルシステム
”滑らさ”と”リアルさ”が段違い
『デビルメイクライ』シリーズの醍醐味といったら爽快なバトル。
ド派手で爽快感あふれるバトルは、堪らないものがあります。
特に感じるのは、”滑らかさ”と”リアルさ”。
”ヌルヌル”動くんですよね。
”滑らかさ”がある為、1つ1つのアクションがより繊細になった感じです。
”リアルさ”については、間違いなく『RE ENGINE』が成せる技ですね。
『RE ENGINE』によって、フォトリアルなグラフィックが再現可能になったことで、人物や建物の描写が段違いに上がりました。
繋がり続ける”コンボ”の中毒性
また、今作は「いつまでも繋がり続けるコンボ」に非常に高い”中毒性”を感じます。
”ネロ”も”ダンテ”も”V(ブイ)”も、コンボを繋げようと思ったら、いくらでも繋がります。
これが非常に気持ち良いんです。
工夫次第で、新しいコンボのかたちが見つかるので色々試したくなります。
その中でも、特に”ダンテ”の操作はハマります。
そもそもダンテは、扱える武器がメチャクチャ多いです。
それゆえに、戦略の幅が無限と思えるほど多く、自分のスタイルに合うバトルを作りやすいのが特徴の1つ。
後に説明する『Bloody Palace(ブラッディパレス)』での使用頻度は、相当高くなると思います。
初心者にもやさしい「オートマチックアシスト」
ただ、アクションゲームが苦手な人には、コンボを繋ぐのは難しいかもしれないと思うかもしれません。
ご安心ください。
『デビルメイクライ5』には、初心者に優しい「オートマチックアシスト」という機能があります。
ボタン1つでコンボを繋げることができるこのシステム。
アクションゲームが苦手な人でも、惚れぼれするようなスタイリッシュなコンボができます。
難易度
ダンテの圧倒的攻撃力やオートマチックアシストなどを加味すると、難易度自体はそれほど高いものではありません。
ただ、ボス戦はかなり歯ごたえがあります。
特に、ラスボスに関してはめちゃくちゃ強いです!
これまでためたゴールドオーブ(復活アイテム)をすべて使い切るほどの強さで、ひょっとしたら心折れるかもしれません。
ただし、ゴールドオーブはログインボーナスとして貰えますし、購入もできます。
決してクリアできないわけではないので、攻撃パターンを覚えながら反撃すれば必ず活路は開けます。
『Bloody Palace(ブラッディパレス)』でさらなる高みへ!
『デビルメイクライ5』では、前作でもあった高難易度モードがあります。
それが、『Bloody Palace(ブラッディパレス)』
各フロアに出現する敵を倒して進むバトルモードで、フロア総数は全101フロア。
しかも、途中でゲームオーバーになると最初からやり直しの”修羅モード”です。
この『Bloody Palace(ブラッディパレス)』
フロアを進めるごとに敵の数や攻撃も激しくなり、80フロア以降は敵も”デビルトリガー”を発動し、より苛烈さを増します。
さらに、制限時間も存在するという鬼仕様。
スタイリッシュランクを上げることでタイムボーナスをもらえますが、フロアを進めるごとに敵の攻撃が激しくなるため、少しのタイムロスがボディーブローのように効いてきます。
これをクリアするには、プレイヤーのステータスをMAXまで上げるとともに、バトルスキルの研鑽が必要不可欠となります。
難易度は非常に高いのですが、やればやるほどに自分の成長を実感できるモードなので、是非チャレンジしてほしいモードです。
まとめ
今作の『デビルメイクライ5』
ストーリー・バトルシステムともに大満足の一言につきます。
特に、バトルについてはものすごい進化を遂げたと思います。
先に述べたように、”中毒性”が非常に高いこのゲーム。
ハイスピードアクション+止まらないコンボは、いつまでも悪魔狩りをしたい衝動に駆られました。
キャラクターも1人1人が個性的で(特にダンテが好き)、シャレたセリフと演出にニヤリとしながらゲームを楽しめた作品です。
クリアボリュームも1週20時間弱でミッションクリア型なので、区切りよく遊べるし意外とお手軽です。
極めたい人には『Bloody Palace(ブラッディパレス)』も用意されているので、実は結構ボリュームあって楽しいですよ!
コメント