今回は『Dragon’s Dogma DARK ARISEN(ドラゴンズドグマ:ダークアリズン)』のレビューになります。
『ドラゴンズドグマ』は2012年にPlayStation3・Xbox360で発売。
PS3版のオープニングは、B’zの『さまよえる蒼い弾丸』が使用されたことでも有名(だと思う)。
後に、拡張版となる『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』が発売。
開発には、『デビルメイクライ』に携わった小林裕幸氏と伊津野英昭氏。
作曲には、『モンスターハンター』の音楽に携わった牧野忠義氏など、有名どころがずらりと名を連ねています。
シリーズの世界累計販売本数は440万本にも及び、現在はPS4・Switchでも発売されています。
当時は珍しかった「オープンワールド型アクションRPG」
今でこそ当たり前になってきた「オープンワールド型アクションRPG」ですが、2012年当時は非常に物珍しかった作品でもあります。
その為か、「オープンワールド」という謳い文句ではありますが、実際のところは「セミオープンワールド」といった感じ。
マップはそこまで広くはなく、ストーリーを展開することでいける範囲が徐々に広がっていくような感じです。
個人的には、この「セミオープンワールド」は好きです。
自発的にストーリーやミッションをこなすのが苦手な人でもとっつきやすいというのは、このゲームの特徴かもしれません。
ストーリーと世界観
ストーリーはいたってシンプル。
突如現れたドラゴンによって、心臓を奪われた主人公。
絶命したかに思われたが、ドラゴンに選ばれし”覚者(かくしゃ)”として蘇り、奪われた心臓を取り戻すべく旅が始まる。
と、いった感じです。
世界観は、中世のヨーロッパを彷彿とさせるような世界観で、剣や魔法を使うという点がファンタジックな要素でもあります。
敵もグリフィンやサイクロプスといった怪物が多く、神話の世界から紛れ込んだ怪物を討伐していく感じがファンタジー映画を彷彿とさせます。
非常にユニークなパーティーシステム「ポーン」
『ドラゴンズドグマ』では、「ポーン」というパーティーを引き連れて旅をすることができます。
ポーンには「メインポーン(1人)」と「サポートポーン(2人まで)」がいます。
メインポーンは、主人公と旅をともにすることでレベルアップやジョブチェンジなど、成長することができます。
ただ、「サポートポーン」は成長しません。
簡単に言うと、”傭兵”みたいな役割です。
世界中に点在する「リム」に触れると様々な「サポートポーン」がいて、自分の好みに合わせて仲間にすることができます。
また、仲間にする際にはそれ相応の”コスト”がかかり、レベルの高いポーンを仲間にしたい場合は、そのコストも高くなります。
ファンタジックなストーリーでありますが、仲間はずっと一緒みたいな感じではないのでその点はドライな感じはします。
しかし、高レベル・高スキルのポーンも多いため「こいつを引き連れて旅をしたい!」という欲望に駆られることも多いです。
迫力満点のバトル
『ドラゴンズドグマ』の大きな魅力は、やはりバトルにあります。
特に、グリフィンやサイクロプスといった大型の敵とのバトルはかなりアツいです!
特徴的なのが「しがみつき」。
巨大な敵にはしがみついて、弱点(部位)を攻撃するといった攻撃方法はかなり面白いです。
ポーンはAIにより自動的に操作されれますが、そこまで意にそぐわない行動はしない感じです。
シンボルエンカウントではなくシームレスバトルなので、意図せずバトルになったりすることはあるものの、バトル自体が結構面白く、あまりストレスを感じるようなことは無いです。
難易度は低い
問題の難易度ですが、はっきり言ってそこまで難しくありません。
レベルはガンガン上がるので、ちょっと強い敵でもポーン編成とレベル上げでたいがい乗り切ることができます。
そのため、個人的にはアクションアドベンチャー初心者にもかなり優しいゲーム内容だと思っています。
ただ、エンドコンテンツは全く別物に変わります。
エンドコンテンツ「黒呪島」は別物
『ドラゴンズドグマ』のエンドコンテンツを収録した『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』。
ここでは「黒呪島」という島に行けるようになるのですが、ここはこれまでの『ドラゴンズドグマ』と全く別物になります。
この「黒呪島」は、実は最初から行けるようになるのですが、とても足を踏み入れることができるようなものではないです。
「これまでのファンタジックな世界観はどこへ行ったのか?」と思うほど、暗くダークな世界観に変わります。
そして、「黒呪島」攻略の推奨レベルはLV80~100以上。
だいだい、正規ルート2週分くらいの推奨レベルです。
敵の攻撃も苛烈で、数の暴力・即死攻撃もあったりと、『ダークソウル』並みの高難易度。
とにかく攻略が難しく、階層を重ねるごとにしっかりとレベルを上げておかないと次の階層でイタイ目にあいます。
ただ、その分”達成感”はメチャクチャあります。
今でもやりごたえは十分にある
はっきり言ってしまえば、最近のゲームではないのでプレイしたいという衝動に駆られることは無いかもしれませんが、今でもやりごたえは十分にあるソフトだと思います。
なぜなら、「遊びやすい」から。
冒頭にも述べましたが、「セミオープンワールド」なんですよね。
フルオープンワールドじゃないので、「次にどこ行ったらいいかわからない」という事態に遭遇しないんですよ。
それでいて、エンドコンテンツまで入れたら、かなりのボリュームで遊ぶことができます。
なので、「アクションRPG」の入りとしてこのゲームはかなりオススメできます。
皆さんも、機会があればぜひ手に取って遊んでほしいゲームです。
以上、『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』のレビュー記事でした。
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