今回は『ベヨネッタ3』のレビューになります。
個人的には、待ちに待った『ベヨネッタ』の最新作。
とにかく大満足の一言に尽きます。
3人のプレイアブルキャラクターと3者3様の”ウィッチタイム”
3人のプレイアブルキャラクター
今作『ベヨネッタ3』で操るキャラクターは3人。
まずは主人公の「ベヨネッタ」。
これは言わずもがなですね。
さらに、1作目から登場している「ジャンヌ」。
ジャンヌについては、チャプターとチャプターを繋ぐ橋渡し的なステージで操作することとなります。
ただ、ジャンヌを操作するステージは、通常の3Dアクションではなく「2Dのステルスアクション仕様のステージ」。
毛色が全く違うステージ構成となっており、限られた時間内にそのステージをクリアするようなコンパクトにまとまったステージとなっています。
そして、今作で初めて登場となった「ヴィオラ」。
突如空から降ってきてベヨネッタに助けを求める謎の少女です。
派手な日本刀と「チェシャ」という猫のような魔獣を操りますが、力は半人前でベヨネッタからは「キティ」と呼ばれて子供扱いされています。
3者3様の”ウィッチタイム”
『ベヨネッタシリーズ』には、ジャスト回避で自分以外がスローになる”ウィッチタイム”発動が非常に特徴的な作品です。
今作も主人公のベヨネッタはジャスト回避でウィッチタイム発動は変わりませんが、他の2人のウィッチタイム発動条件は全く違います。
ジャンヌに関しては、そのステージ構成の特徴からか、2Dの侵入アクションなので「ステルスキルでウィッチタイム発動」となります。
一方のヴィオラについてですが、ヴィオラはジャスト回避ではなく「ジャストガードでウィッチタイム発動」します。
押すボタンがZRボタンの回避からRボタンのガードに変わっただけですが、「攻めながら敵の攻撃を躱してウィッチタイムを発動させるスタイル」から「敵の攻撃を待ってジャストガードからウィッチタイムを発動させるスタイル」に変わるので、思ったよりも難しさを感じるはずです。
3~4チャプターが1つの物語のかたまり
『ベヨネッタ3』は、5つある「混沌の歯車」を4つ集める(1つは既に入手済)という物語で構成されているため、物語が大きく4つにわかれます。
一つの物語が、だいたい3~4つチャプター分くらい。
最後のチャプターにはダイナミックなバトル展開が待ち受けており、ラスボス並みに迫力があります。
各ステージのボリュームもあいまってか、1つの「混沌の歯車」を入手するまでに、まるで超大作の映画を満喫したかのような満足感があります。
しがも、各チャプターには「同位体」と呼ばれる”裏チャプター”があり、強力な敵とのバトルが待ち受けるという設定まで存在。
とにかく、1つのチャプターでも満足なのに「これでもか!」といわんばかりに細かい要素が詰め込まれています。
非常に密度の高いステージ構成
あと、今回の『ベヨネッタ3』はとにかく非常に密度の高いステージ構成となっています。
ミッションクリア型のステージ構成ではありますが、まずステージが広い!
最初は「あれ?オープンワールドになったの?」と思うほどの広がりを感じました。
広さを感じるため、若干移動が面倒に感じる事もありましたが、マップを隅々まで探索した分、アイテムが置かれていたりとちゃんとリターンが用意されてるので、そこまで探索が苦になることはありませんでした。
もちろん、シークレットミッションも健在。
難易度は、いつもの如く高めのチャレンジミッションにはなるので注意は必要です。
他にも、裏チャプターを出現させるために必要な「魔女の血涙」を持っている動物をキャプチャーしたり、時間内にバラバラになったパーツを集める要素もあったり…。
とにかく、1つのステージの中にやれることがモリモリと組み込まれています。
寄り道をせずにクリアだけを目指すならおそらく10時間ちょいでクリアできると思いますが、隅々まで探索を行ったり、シークレットミッションの達成等を目指せば、おそらく3~4倍の時間を要することになりそう。
このボリュームは凄いです。
気になった点
ヴィオラの使いにくさ
今作『ベヨネッタ3』で新たに加わったプレイアブルキャラクター”ヴィオラ”についてです。
ベヨネッタは”ジャスト回避”によって時の流れがスローになる”ウィッチタイム”が非常に特徴的なゲーム。
ヴィオラも同様にウィッチタイムが発動しますが、その条件が”ジャストガード”による発動となってます。
これが、地味に難しい。
なぜなら、『ベヨネッタ』は回避がメインとなっている仕様なので、地味に相性が悪いんですよね(少なくとも私はそのように感じました)。
ダイナミック且つハイスピードだったバトル展開が、ヴィオラになると一変し、敵の攻撃を「待つ」スタンスに変わります。
そのため、ヴィオラのパートはかなり難しく感じました。
あと、攻撃のバリエーションがベヨネッタに比べ少ないというのもあり、攻撃パターンが単調になりがちです。
おそらく、ヴィオラのパートはかなり好みが分かれたのではないかと思います。
フォトモードが…
また、『ベヨネッタ3』にはフォトモードが搭載されていますが、何故かフォトモードの方が画質が悪いという謎の仕様になってます。
私は最初フォトモードがあることに喜びを覚えましたが、実際にフォトモードを起動するしたあと「………」と、ソッ閉じしました。
これはちょっと残念でした。
総評
とはいえ、シリーズ最高傑作であることは間違いないと思います。
もちろん、『ベヨネッタ1』『ベヨネッタ2』をプレイしていないと分からない部分があるので予習は必要。
ヴィオラの使いにくさと衝撃的なラストに批評はあると思うけど、これほどまでにベヨネッタの全てを詰め込んだ作品に圧巻の一言でした。
アクションゲームとして、非常に完成度が高い作品であることは間違いありませんので、まだプレイされていない方は是非手にとって欲しいゲームです。
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