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【ゲームレビュー】『天穂のサクナヒメ』米作りとアクションと暖かい物語が”ちょうど良い”作品

サクナヒメ▷プレイステーション(1~4)

今回は『天穂てんすいのサクナヒメ』のレビューになります。

2020年に発売されたインディーズゲームとしては50万本を売り上げるという異例のヒットを叩き出しました。

また、その独特のゲーム性もあり農林水産省から取材を受けるという非常に注目を集めた作品であります。

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2Dアクションとシュミレーションのハイブリッドゲーム

『サクナヒメ』のゲームの特徴は「2Dアクション」と「シュミレーション」が掛け合わさったハイブリッドゲームであるという事。

このハイブリッド型のゲーム、「どこかで見たことあるな?」と感じました。

そう。

十三機兵防衛圏』です。

『十三機兵防衛圏』は「シュミレーション」と「アドベンチャー」のハイブリッドゲームでした。

『十三機兵防衛圏』もまた異例のヒットを飛ばしたゲーム。

両作品ともにヒットしていることを考えると、今後はこの”ハイブリッド型のゲーム”というのが1つの鍵の様に感じます。

『十三機兵防衛圏』もハイブリッドゲーム。

シンプルかつ爽快感あるアクション

画像は『ファミ通.com』より引用。周りを巻き込む攻撃がかなり気持ちいい。

まず、アクションパートから見ていきましょう。

『サクナヒメ』のアクションですが、2Dアクションという事もあってかなりシンプルです。

敵とのバトルに際しても、難しい操作は必要としません。

スキル技も簡単に出ます。

ここまで聞くとあまり変わり映えしない退屈なアクションかと思うかもしれませんが、『サクナヒメ』には1つ大きな特徴があります。

それは”爽快感”。

攻撃判定が結構広く、密集した複数の敵にも普通に攻撃が当たるんですよね。

また、敵を吹き飛ばす攻撃で遠距離にいる敵にも攻撃を当てることが出来るので、多くの敵を巻き添えにして攻撃も出来るんですよ。

これが非常に気持ちいい!

”無双”感があるからバトルが楽しいんですよね。

2Dアクションが好きで色々プレイしましたが、このタイプのアクションは初めてでした。

画像は『ファミ通.com』より引用。羽衣で敵を浮かしたり弱体化も出来る。

「米を作って強くなる」という超絶異例の育成方法

画像は『ファミ通.com』より引用。米作りがそのままサクナヒメの成長に直結する。

続いてシュミレーションパートです。

シュミレーションパートは非常に注目を集めたのでご存じだと思いますが”米作り”です。

最初は「なぜ米作りをしなきゃいけないんだろ(謎)?」と思っていましたが、主人公のサクナヒメは”米を作ることで成長する”んですよね。

いわゆるレベルアップです。

この米作りがかなり本格的です。

田起こしから種もみ選別、田んぼの水量調整や肥料の熟成もあれば、脱穀・精米とやれることが多岐に渡ります。

これらの工程を経て出来た”米の出来”でサクナヒメの各ステータスのパラメータの上がり方が決定するという非常にユニークなレベルアップをします。

主人公の成長を”米作り”を行うことで努力の過程をリンクさせたのも素晴らしいんですが、米作りの体験自体をゲームに落とし込んだ、いや、落とし込めた・・・・・・のが凄いと思います。

シュミレーションゲームてかなりニッチなジャンルなのでめちゃめちゃ”人を選ぶ”んですよ

下手したら敬遠されがちなんですよね。

それを、「専門的ながらも誰もが簡単に出来るように昇華した」という発想・実現が本当に素晴らしい。

これは実際にプレイして体験してほしい部分です。

米作りがマンネリ化しないのはなぜ?

画像は『ファミ通.com』より引用。なぜか飽きない米作り。

あと、この米作りですが下手すれば”非常に退屈なパート”として捉えられそうですよね。

アクションが爽快なだけに緩急の”緩”の部分(米作り)が邪魔に感じそうです。

実際、私は最初そう感じてました。

「サクサクプレイしたいのにちょっと邪魔だな」と。

けど、これは最初だけ。

サクナヒメは米作りを重ねるごとにその効率も上がっていきます

田起こしが出来る範囲も広がり、稲も1つから2つ・4つ同時に植えることが出来るようになったりと…。

まさに「米作り体験で得たコツ・・がそのまま次の米作りに活かされる」んですよ。

サクナヒメのレベルアップとともに、米作りの効率も上がっていくという…。

なのでマンネリ化しないんですよね。

後半は「いかにして良いコメを作るか?」を模索してましたw

画像は『ファミ通.com』より引用。米作りは奥が深いぞ!

独特の”緩さ”を持った暖かい物語

画像は『ファミ通.com』より引用。独特の緩さが非常に心地いい。

物語もとても良いです。

本筋は「米作りを通して、サクナヒメの心の成長を追体験する」というもの。

しかし、主人公のサクナヒメはもちろん、サクナヒメを取り巻く登場人物たちも「どこか抜けている」んですよね。

知識はあるがセンスがない「田右衛門」。

物造りの才能はあるが我が強い「きんた」。

非常におっとりしているが意外と狡猾な「ゆい」。

こういった登場人物もあってか、物語に独特の”ゆるさ”があるんですよ。

シリアスな場面もあるが、シリアスになり過ぎず、ふと笑いがほころぶような展開になることが多い。

これが結構心地いいです。

きんたとゆいのなまりが強くてちょっと何言っているか分からない時もありますが、大局は理解できるのでそれもちょっとしたアクセントになってていいです。

後半はゆいの訛りが結構好きになってましたw

すべてが”ちょうど良い”バランスで作られている

決定的なのは”バランスの良さ“です。

  • アクションパートの探索は、朝探索に出て夕方には探索が終わる長さで作られていることが多いので20分位で終わる。
  • 1つの季節は3日で移り変わり、長い時間をかけて米を作っているわけではないので中ダレしない。
  • 物語も25時間位でクリアでき、短すぎず長すぎない。

すべてがちょうど良いんですよね。

しかも”めやすくて、続けやすい”んです。

ついついのめり込んでも、「春になるまで続けて終わろ」とか「この場所の探索でやめとこ」とか”止めどころ”がたくさんあるので安心して遊べます。

私は通常平日はゲームしないんですが、『サクナヒメ』は1つ1つのパートが程よい長さなので珍しく平日に小一時間ほどプレイしてました。

まとめ

『サクナヒメ』はとにかく遊びやすい・・・・・です。

サッとプレイでき、緊張感がずっと続く様な場面やアクションもあまり無いからだと思います。

そこに独特の緩さを持つ物語が展開されるので、心がほっこりするんですよね。

エンディングもとても心温まる展開で感動的でした。

プレイした人すべてがサクナヒメのことを好きになっていると思いますよ。

以上、『天穂てんすいのサクナヒメ』のレビューでした。

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