「フォースポークン(FORSPOKEN)」レビュー(感想)|面白い!けど惜しい!

フォースポークン‗FORSPOKEN

満足度7.0/10点満点

今回は『フォースポークン』のレビューとなります。

『フォースポークン』はスクウェア・エニックス・グループから発足したグローバルゲームスタジオ「Luminous Productions(ルミナス・プロダクションズ)」が、”世界最先端のテクノロジーとアートを融合させ、いままで誰も経験したことがないゲーム体験を作る”という理念のもとに開発したタイトルです。

目次

ストーリー

カフ(腕輪)との出会いはフレイの運命を変える

本作の主人公はニューヨーク出身の「フレイ・ホーランド」。

いわゆる捨て子であり、一人の力で生きていくために止む無く犯罪に手を染めながら生活し、こんな人生を送る羽目になった自分を捨てた母へ強い恨みを持っていた。

そんな日々からの解放を夢見て、地道に蓄えた金で街を出る決心をするが、計画前日に住んでいたアパートが火事により全焼し、貯蓄した金もすべて燃えてしまう。

夢破れ、人生に絶望する中、ある建物でフレイの心の中に話しかけてくる奇妙なカフ(腕輪)を見つける。

導かれるようにカフを身に着けると、奇妙な空間が目の前に出現し、吸い込まれるが如く異世界「アーシア」へ飛ばされてしまう。

異世界に飛ばされたフレイは、カフが持つ魔法の力を助けとしながらアーシアを巡りながら故郷へ帰る方法を探るが、滅亡の危機を抱えたアーシアに強く運命を翻弄されることとなる。

というのが始まりとなります。

ゲームシステム

オープンワールド

めちゃくちゃ広大なオープンワールド

『フォースポークン』のゲームジャンルはオープンワールドアクションRPGで、アーシアという広大なエリアを探索しながらストーリーを進めていきます。

とにかく広大なエリアを己が身一つで探索するので非常に面倒に感じそうですが、「魔法パルクール」というシステムで高速移動が出来るため疾走感が非常に強く爽快です。

高低差のあるオブジェクトも自動で乗り越えることが出来るので、スタミナが続く限りひたすら走り続けることが出来るので楽しいんですよね。

いやはやこんな移動方法があったのかとニンマリしてしまいます。

魔法パルクールでの移動が気持ちいい

レベル

『フォースポークン』では、経験値で主人公が自動で成長するレベルの概念がありません。

強化方法は3つ。

  • マナ”による魔法強化
  • タンタの碑”解放による能力強化
  • 装備品を強化することによるステータス向上

これらが主となります。

”マナ”は、バトルなどで得た経験値を一定数獲得することで相当数ゲット出来るのと、エリア内に普通に落ちているので結構簡単に溜まります。

また、アーシアに点在する”タンタの碑”を開放することで「体力+5」など能力強化が可能。

タンタの碑でステータス底上げ

そのため、探索すればするほどフレイの能力が上がるような仕組みとなっています。

あとは、マントやブレスレットを素材を使用して強化するという方法もあり、これが結構簡単かもしれません。

素材を使って装備品を強化

バトル

今までにないバトルシステム

最も特徴的なのはやはりバトルで、これまでのアクションゲームとは一線を画す様なバトルシステムとなっています。

攻撃手段はすべて魔法で、剣や杖などといった物理的な攻撃方法はありません。

そのため、近距離で殴り合うようなバトルではなく、敵と距離を取りながら戦う遠距離攻撃がメインとなります。

攻撃方法以外に敵の動きを止めたりする支援系の魔法もありますが、私はほぼ使いませんでした。

というのも、防御システムが非常に独特なんですよ。

なんと、『フォースポークン』では防御はカフが自動で行ってくれるんです。

防御はカフが自動で行う

そのため、防御ボタンが存在しないんですよね。

ただ、カフには体力みたいなものが存在し、一定数攻撃を食らうと防御が出来なくなり大ダメージを食らうリスクにさらされます。

そのために敵の攻撃を躱しながら攻撃を行うのですが、この”躱す”という行動も自動で行ってくれるんですよ。

それが”魔法パルクール”。

魔法パルクール中は敵の攻撃もすべて自動で躱すという仕様なんです。

魔法パルクールで攻撃も自動でかわす

こうなると「無敵じゃないか」と思うかもしれませんが、『フォースポークン』にはスタミナの概念があり、スタミナが無いと魔法パルクールが出来ないため、そこは自力で躱していく必要があります。

これらを駆使するとどうなるかというと…

魔法パルクールで攻撃を躱しながら、距離を取り攻撃魔法を叩き込んでいく

というスタイルになっていきます。

PS5の性能を活かした圧倒的なロード無しが凄い

これは語るまでもないかもしれませんが、PS5のゲームはロードがほとんどないのでストレスがありません。

それは『フォースポークン』も同様ですが、特に驚いたのは「ゲームをスタートさせる際にもロード無し」という点です。

PS5は、ゲームが始まってしまえばロードはほとんどないゲームが多いですが、それでもタイトル画面からゲームを始める際は若干のロードを挟みます。

ただ、『フォースポークン』はそれすらもありません。

本当に一瞬でゲームが始まり驚きました。

これは地味に凄いことだと思いますよ。

惜しい!と感じた部分

神ゲーの要素を詰め込んだ様な『フォースポークン』ですが、実際にプレイしてみると「惜しい…」と感じることが多かったので少し紹介していきます。

ボタン配置

キーコンフィグでボタン配置を変更することをオススメ

まずはボタン配置についてです。

このゲームは、主となる攻撃アクションがR2・L2ボタンに配置されてます。

これはこれでいいのですが、実際にプレイすると複雑な操作も相まって指が疲れることに気づきました。

おそらく、アダプティブトリガーを機能させるためにデフォルト配置したのでしょうが、これがどうにもハマりませんでした。

幸い、ボタンのコンフィグは可能なので、攻撃アクションボタンをR2→R1/L2→L1に変更すると驚くほど快適な操作になるので、是非お試し下さい。

ロックオンが外れやすい

ロックオンがすぐ外れる

バトル中、敵をロックオン出来る機能は『フォースポークン』でも存在します。

固定の敵にカメラが追従して、集中して攻撃を与えやすいこの機能。

このロックオン機能、外れやすいという欠点があります

正確にはある一定の距離まで離れると外れるのですが、その距離が短いんですよね。

結構簡単に外れてしまうので、再度ロックオンするのが地味に手間だったりします。

バトルに好みがハッキリと出るかも

バトルは好みが分かれるかも…

あと、これは根本に関わることかも知れませんが、バトルの好き嫌いは分かれやすいかもしれないと感じました。

魔法が主体とはいえ、動きの激しい「高速アクションバトル」。

演出もド派手で気分も高まります。

そうなると、私の場合、さらなるスリルを求めて近距離で戦いたくなるんですよね。

けど『フォースポークン』では、近距離攻撃手段はほとんどなく、遠距離での立ち回りかメインのため、途中で物足りなくなってしまいました。

素材は自動で取れても良かった

エリアに落ちている素材は△ボタンを押さないと取れない

これが一番気になったんですが、エリアに無数に存在する素材は一つ一つボタンを押す事でしか取得出来ないというのが、ゲームのテンポを悪くしていると感じました。

とにかく面倒でした。

素材はいくらあっても損はないので、近くに来たら勝手に取得出来た方が良かったです。

総評

面白い!けど惜しい!

この様に、面白い事は面白いのですが、総じて「惜しい!」と感じる部分が多かった『フォースポークン』。

逆に言えば、今後の作品で上手く改善を行えば、とんでもない作品を出してきそうな予感かするゲームとも言えます。

また、細かいアップデートでかなり快適になる可能性もあるので、そういった点では今後に期待したい作品だと思いました。

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