今回は『エルデンリング』のレビューになります。
『エルデンリング』は、開発元のフロムソフトウェアが「ここ十数年の集大成」と位置づけるゲームだけあって、膨大で濃厚な体験を味わうことが出来ます。
全てを語り尽くす事は出来ないので、私自身がクリアして感じたことを中心にレビューしていきます。
ソウルシリーズを全て混ぜ合わせたオープンワールド=『エルデンリング』

ご存知だとは思いますが、フロムソフトウェアは「ソウルシリーズ」という”超高難易度アクションゲーム”を作ってきたメーカーです。
2009年に発売された『Demon’s Souls(デモンズソウル)』からはじまり、
- DARK SOULS(ダークソウル)1〜3
- Bloodborne(ブラッドボーン)
- SEKIRO(隻狼)
と、多くの作品をリリースしてきました。
『エルデンリング』は、これまでリリースされてきた作品が”レガシー”的な位置づけとして登場してきます。
例えば、恐らく最初に攻略することになるストームヴィル城は、『デモンズソウル』のボーレタリア王城を思わせる作りだったりします。
小規模洞窟の攻略は『ブラッドボーン』の聖杯ダンジョンを思わせる作りだし、ファロス砦やゲール砦といったシリーズをオマージュした名称もたくさん出てきます。
まさに”レガシー(遺産)“ですよね。
これまでのシリーズが、『エルデンリング』という世界を通して結合したような感覚でもあります。

広大な世界と膨大なゲームボリューム

そのためか、『エルデンリング』の世界は非常に広いです。
マップを埋めるたびに「まだこんなに広がるの?」と驚く事が多いでしょう。
もちろん、世界は地上だけではありません。
洞窟の他に広大な地下空間もあるので、途中で「一体どこまで攻略すればいいの?」と、良い意味で呆れてしまうほどです。
なので、プレイ時間も必然的に膨大になります。
私の場合ですが、チョコチョコ寄り道しながら探索やレベル上げを行い、クリアにかかった時間は129時間でした。
クリア時のレベルは137です。

現代のアクションRPGは、クリアまでに20〜30時間程度が主流となっています。
これが30〜50時間になると、かなりボリュームある作品という事になります。
なので、普通にクリアするのに100時間以上かかる事がどれだけボリュームがあることかが良く分かりますね。
これだけボリュームがあれば「長すぎやろ」となりそうですが、そうはならないんですよ。
むしろ、ある程度進むと「…まだ終わらせたくない!」と寄り道してしまう自分が出てくると思います。
エルデンリングの特徴的なシステム
『エルデンリング』には、これまでのソウルシリーズには無いユニークなシステムが数多くあります。
その中で、特徴的なものをいくつかピックアップして紹介しましょう。
遺灰

いわゆる「味方」を呼ぶシステムですね。
特定の場所やボス戦などで1回だけ使えます。
敵の攻撃を遺灰に向けさせておいて、ガツガツと攻撃するのがオススメ。
「より共闘しやすくなった」のが『エルデンリング』の特徴です。
遺灰の種類も豊富ですが、多分最初に手に入れるクラゲは終盤まで使えます。
霊薬の配合

霊薬とは、一時的にプレイヤーの能力値を底上げするもの。
霊薬は1回しか使えないので、主にボス戦で使用することになります。
この霊薬は2つの”雫(しずく)”を配合して使用できます。
例えば
- 真珠色の泡雫:一時的にダメージの大半をカットする
- 筋力瘤の結晶雫:一時的に筋力を高める
といった配合で、ボスにひるまず猛攻を与えたい時などに有効。
雫には「FP消費をゼロにする」や「徐々に体力を回復する」などの種類があるので、プレイヤーのプレイスタイルによってベストな配合を見つけることになります。
マリカの楔

主にボス戦の前に配置されており、やられた場合は祝福からのリポップではなく、マリカの楔前からリポップします。
これ、かなり親切設計ですよね。
ボスまで向かう道中をカットして始められる嬉しい仕様です。
序盤に強烈な洗礼”マルギット戦”が待っている!

『エルデンリング』は広大なオープンワールドで攻略の幅も広いですが、「祝福の導き」により次に進むべき場所を指し示してくれる親切さもあります。
その導きによって、おそらく多くの人が最初に戦うこととなる”忌み鬼、マルギット”で『エルデンリング』の洗礼を受けることとなるでしょう。
『ブラッドボーン』でいうガスコイン神父のような位置づけのボスになると思います。
私もそうですが、マルギットを倒すまでに10時間以上チャレンジを続けることとなりました。
とにかく…
- 近距離で攻撃をしたいが隙が少なく近づきにくい。
- 距離をとっても飛び道具で攻撃され、被弾すれば一気に距離を詰められボコボコにされる。
- 攻撃後の隙をつきたいが、タイミングをずらすディレイ攻撃でこれまたボコボコにされる。
(順当にいけば)最初のボスなのに、ラスボスかというくらい容赦ない攻撃に途方に暮れてしまいます。
当初は、マルギットの撃破率(トロフィー獲得率)が30%程度しかなく、その難易度にTwitter上でも「マルギット倒せない」と大きな話題になるほどでした。
今では70%を超えていますが、それでも最初のボスで3割が心折れているということですよね。
まさに”最初の鬼門”となります。
ただ、マルギットは「『エルデンリング』は、こういう攻撃(特にディレイ攻撃)をしてくる敵が多いよ」というチュートリアル的なボスでもありますので、個人的にはとても良いボスだったと思います。
これを機に、Twitter上では「どうしてもボスが倒せないときは寝ろ」というキーワードも出てきたりして、「『ソウルシリーズ』あるある」が話題にもなったりしてましたw
エルデンリングの難易度は?




この様に、ただでさえ難しいフロムソフトウェアのゲーム。
では『エルデンリング』全体の難易度はどのくらいなのでしょうか?
これは個人的な感想ですが、難易度的には『ブラッドボーン』くらいの難易度かなと思いました。
というのも、プレイヤーのアクションは『デモンズソウル』や『ダークソウル』のような重厚な動きなんですが、敵は『ブラッドボーン』のように非常に早い動きをする敵が多いんですよね。
動きも早く、攻撃アクションも豊富。
けど、ガッツリとディレイをかけてくるムーブも多用するので、すぐに避けるべきか防御するべきかの判断に迷う。
ここら辺に対応できるかで難易度が変わってきます。
特に終盤のボスになるとその見極めが非常に困難になって来るので余計に難しい。
ラスボスなんかはもう……ね。
ただ、それだけに達成感も格別です。
ストーリーは相変わらず分からん

『エルデンリング』のストーリーですが、これまでの『ソウルシリーズ』同様かなり難解です。
要は
エルデンリングが砕けた狭間の地で、祝福の導きのもと、エルデンリングに見(まみ)え、エルデの王になる
という事なのですが、物語は断片的に語られ、それはアイテムの説明欄などにあるフレーバーテキストから”考察”しないとエルデンリングの世界観が見えてきません。
だからと言って遊べないかと言ったらそうではなく、純粋にアクション好きな人は脳汁が出るほどの達成感はありますし、考察好きな人はこの難解な物語を紐解く楽しさがあります。
私は考察が苦手なので結局よく分からずじまいでクリアになりましたが、それでも十分に楽しむことが出来ました。
…いや、クリア後も探索を続けているのでまだまだ足りないのかもw

今後に期待すること
クリア後にフォトモード実装

これは敢えてそうしていると思うんですが、『エルデンリング』にはフォトモードがありません。
おそらく、戦闘の緊張感を切らさずプレイを満喫してほしいというフロムソフトウェア側の狙いもあると思います。
ただ、バカでかい黄金樹がそびえたつエルデの世界は非常に綺麗。
場所によって見える風景も違うし、時間帯によっても様変わりします。
もちろん、プレイヤーのアクションやボスの攻撃の演出も素晴らしいです。
なので、一度エンディングに到達したらフォトモードを解禁する機能が欲しいなと思いました。
DLCは絶対出してほしい!

あと、DLC(ダウンロードコンテンツ)は絶対出て欲しいですね。
本当にボリューム盛りだくさんなんですが「もっと『エルデンリング』の世界に浸っていたい!」気持ちが強いです。
それが「葦の国」なのか、夜空に浮かぶ月あるいは「深淵」なのか、はたまた全く違う世界なのか。
『ダークソウル3』みたいに2つ、いや3つくらいは出してほしいと願っています。
総評

『エルデンリング』は「これまでの集大成」というだけあって、非常に濃厚で膨大なゲームボリュームです。
もちろん、”超”が付くほど難しいゲームだし、物語は考察しないとその世界観が掴めません。
なので「あまり苦労せず、サクサクとゲームを進めたい」という人には『エルデンリング』は向きません。
それでもなお『エルデンリング』を手に取ったらならば、「エルデの王」となるまでその歩みを止めないで欲しい。
幾度も心折れるし苦難の連続ですが、他のゲームでは味わえないような達成感があなたを待っていると思います。


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