「CHORUS(コーラス)」レビュー(感想)|かなりしっかりと作られたシューティングアクション。難易度は結構高めです。

CHORUS

満足度5.0/10点満点

今回は『CHORUS(コーラス)』というゲームレビュー記事になります。

難易度は高いですが、コスパがかなり良いゲームですよ。

目次

宇宙を舞台としたフライトシューティングゲーム

宇宙が舞台のシューティングゲーム

この『CHORUS(コーラス)』というゲームは、いわゆる戦闘機で敵を撃墜する”フライトシューティングゲーム“になります。

フライトシュミレーションゲームとして有名なゲームでは『エースコンバットシリーズ』がありますが、『CHORUS(コーラス)』は新規IPで『エースコンバット』とは全く違います。

『CHORUS(コーラス)』の舞台となるは近未来の宇宙であり、主人公の「ナラ」と知能を持つ戦闘機「フォーセイクン」による”贖罪の旅”という結構ダークなテーマで展開されます。

宇宙空間でのフライトシューティングバトルということあり、操作面が結構独特なので、そちらはの部分で説明していきましょう。

クセになる操作性

操作には馴れが必要

まずは『CHORUS(コーラス)』の操作性について簡単に説明していきます。

基本的な操作は以下の通り

  • 前進:L3上
  • 前進(高速):L2
  • 減速:L3下
  • 左右旋回(弾避け):L3左右
  • 攻撃:R2
  • 武器切替:十字ボタン
  • ドリフト:L1

さらに、機体がパワーアップするごとに超高速移動や瞬間移動など、やれることがどんどん増えていきます。

そのため、おそらくこの手のゲームが初めての人は、操作が難しく感じると思います。

もちろん『エースコンバット』の操作とも全く違いますので、やはり馴れが必要なのは確かです。

ただ、この操作に慣れてくると分かるのですが、結構直感的に機体を動かす事が出来るようになります。

個人的には「ドリフト」の操作が結構好きで、瞬時に機体の向きを変えれるので、あり得ないような動きで敵の攻撃をかいくぐったり、すれ違いざまに背後から攻撃などトリッキーなことが出来ますよ。

「最初は覚えることが多いが、慣れるとクセになる」

それが『CHORUS(コーラス)』の特徴的な操作だと思います。

広大なエリアと自由度の高さが◎

広大な宇宙を翔る

『CHORUS(コーラス)』は宇宙を舞台としたゲームの為、とにかくエリアが広大に感じます。

どこまでも行けるような空間ではなく、エリアを区切られた「セミオープンワールド」のような感じになっています。

特定の場所に行くことでメインストーリーやサブミッションが発生、その間にバトルが発生するようなシステムです。

そのため、ミッションを受注しなければ、広大な宇宙を好きなように移動することが可能で、宇宙空間を旅している様な感覚にもなります。

グラフィックもかなりキレイで簡易的なフォトモードもあるため、広大な宇宙を背景に写真を撮ったり、敵との激しいバトルをフォトモードで写真に収めたりするのも楽しいですよ。

広大な宇宙をセミオープンワールドとして区切っているのが◎

【注意】難易度はかなり高い

敵の攻撃がかなり激しい!

肝心の敵とのバトルですが、これはかなり難易度が高いと思います。

理由は2つ。

1つ目は「集団戦が非常に多い」ことが挙げられます。

1回のバトルで5体くらいの敵が出てくることは普通で、規模の大きいバトルになると何十体との敵と戦う混戦になり、集中砲火を喰らう事も多々あります。

2つ目は「特殊能力を持った敵が多い」ということ。

ゲームを進めていくと、特殊能力を持った敵がどんどん追加されていきます。

最初は機体の周りにシールドを張り巡らせるものから、空間に地雷をまき散らすもの、果てには姿を消す敵まで出てきます。

これらの敵を撃墜するのが非常に難しいんですよね。

時間がかかります。

また、常に混戦になる中で、こういった敵が何体も投入されてくるのでとにかく緊張感が半端ではありません。

『エースコンバット』もかなり難しいですが、『CHORUS(コーラス)』はさらに輪をかけて難しくなった印象があります。

ストーリーはよくわからん

ストーリーはよく分からなかった

『CHORUS(コーラス)』のテーマは”贖罪の旅”であることは話しましたが、その内容は正直分かりませんでした。

「人が何かに失敗してしまったときに自身を責めることは当然だが、どのように本当の自分を受け入れ、名誉を回復するのか。何をして、何に失敗したのか、自身のダークサイドについて完全に理解する」

ファミ通の取材より

というのが本筋の様ですが、私にはちょっと難しかったです。

また、ストーリーを難しくしているもう一つの要因に「主人公ナラの心の声(もう1人の自分?)も聞こえる」ことがあると思います。

ナラが喋っている内容と、心の中の声が相反するような描写が多いため、「本心はどれなんだ?」と思うことが多かったです。

気になったことろ

ここからはプレイしていて気になった部分を少し紹介していきます。

ハードルの高さ

ムズい!

この手のゲームでは当たり前かも知れませんが、その特殊な操作性と難易度から、かなりハードルの高い作品であることは否めません

基本的に『エースコンバット』の様なフライトシューティングゲームを遊んでないとプレイすること自体難しいです。

特に、フライトシューティングゲームで敵に攻撃するときは「敵の背後を取ってから攻撃」が基本なので、これを理解しておかないと「ただ難しいだけのゲームだ」と匙(さじ)を投げてしまうことになります。

難易度はいつでも変更可能ですが、後半になると「イージー」でもかなり難しいです。

そういったことを踏まえると、『エースコンバット』がいかに丁寧に作られたゲームなのかが良くわかります。

それほど『CHORUS(コーラス)』は難しいと感じました。

長時間遊べない

かなりの集中力を使う

また、『CHORUS(コーラス)』の操作に馴れたとしても、敵が集団で向かってくる場面が非常に多いので、かなりの集中力を要します

私は1回のプレイで2時間が限界でした。

集団戦が多いので、相手をしっかりと追っていかないとすぐ見失うんですよね。

また、SFの要素もあるため、敵がシールドを張ってたり、姿を消したりとかなり厳しい戦いを強いられる場面も多いです。

このように、高い集中力を要するので、短時間でも結構疲れると思います。

逆に言えば、それだけ密度の濃い時間を過ごせるということにもなります。

“酔い”に注意

3D酔いに注意

あと、プレイを始めた当初は”3D酔い”に注意したいところです。

というのも、舞台が宇宙空間なので”上下”の概念が存在しません。

そのため、最初はどこに向かって飛んでいるのかを把握しづらいです。

こうなると、一気に3D酔いに陥りやすくなるので注意しましょう。

一応、予防策として言えることは

複数の敵を同時に追わないこと

これが結構大切だと感じました。

一体の敵のみを追い続けて倒す。

そうすれば、酔うことも無くなると思いますよ。

総評

私自身、フライトシューティングゲームは『エースコンバット』しかプレイしてこなかったので、今回は新しいチャレンジとして『CHORUS(コーラス)』をプレイしましたが、結構面白かったと思います。

思った以上に完成度が高く、ゲームをプレイする上でバグにも遭遇せず(トロフィー獲得バグはあるらしい)、かなり作り込まれた作品だなと感じました。

また、3000円位の値段で20時間近く遊べるボリュームにもビックリ。

ハードルの高さはありますが、馴れるとクセになる操作はとても良かったです。

中々オススメ出来るゲームではありませんが、機会があれば触れて欲しいゲームです。

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