今回は『BIOHAZARD(バイオハザード) RE:2』(以下、バイオハザードRE:2)のレビューとなります。
リメイクされたことにより、原点回帰し、原点を越えた今作。
とんでもない進化を遂げて帰ってきました!
発売から1か月で、全世界での出荷本数が400万本を超えるという異例のヒットを見せています。
ストーリー
『バイオハザードRE:2』は、1998年に発売された『バイオハザード2』のリメイク作品。
発売から20年以上も経っていることもあり、プレイしたことない人やプレイしたけど内容を忘れた人も多いと思います。
簡単にストーリーをおさらいしましょう。
バイオハザードの発生により惨劇の舞台と化したラクーンシティ。新人警察官であるレオンは、連絡が取れなくなったラクーンシティ警察署(R.P.D)を不審に思い、現地へおもむく。時を同じくして、特殊部隊の兄をもつクレアは、兄の安否を確かめるためラクーンシティへ。
主人公は2人。
新人警官のレオン。
そして、クレア。
2人の主人公が、同じ時間軸で、それぞれのストーリーを進めるゲームシステムです。
「RE ENGINE」によって、グラフィックがとんでもないことに!
『バイオハザードRE:2』をプレイして驚かされたのは
圧倒的なグラフィック
です。
とにかくリアル!
そして生々しい!
このグラフィックによって、没入感にあふれたゲーム体験が実現されています。
これを可能にしたのが「RE ENGINE(アールイーエンジン)」。
「フォトリアルなグラフィックエンジン」というだけあって、実写を切り取ったかのような表現には舌を巻きます。
オープニングムービーでハンバーガーを食べながらトラックを運転するおじさんのシーンがあるのですが、この時点でグラフィックの凄さは十分に認識できますよ!
ゲームシステム
『バイオハザードRE:2』の基本的な仕様はオリジナルの『バイオハザード2』とあまり変わりませんが、大きな違いが3つあります。
”カタい”ゾンビ
1つ目は「敵の耐久力」
今作のゾンビは、非常にカタく、手強いです。
ヘッドショットを狙っても倒れはするものの、すぐに起き上がってきます。
下手をすると、1匹のゾンビに10発近く銃を打ち込むハメになり弾丸を無駄にしてしまうことも多いです。
そのため、例えゾンビ1匹でも
「ここで出会いたくない!」
という恐怖をより深く感じます。
”非常に少ない”アイテム
2つ目は「アイテムの少なさ」
今作は”弾丸”や”ハーブ(回復)”の配置が少なめに設定されています。
そのためか、常に”飢餓状態”のような感覚があります。
ゾンビはカタいので、銃による攻撃はなるべく抑えないと結構な頻度で”弾切れ”になります。
また、”ハーブのがぶ飲み”もあまりできません。
常に”死のリスク”を背負った状態でプレイする今作は、オリジナルよりも恐怖感が強いと感じます。
”壊れる”ナイフ
3つめは「ナイフ」
今作のナイフは耐久力が存在し、使い続けると壊れます。
そうです。
ナイフは壊れます。
そのため、
「弾薬も尽きた。あとはナイフでチクチクと倒すしかない!」
という時に、ナイフも壊れて尽きてしまう。
こうなるともはや”絶望”しかない……………………。
こういった状況は、意外に多いです。
難易度
上記のこともあり、今作『バイオハザードRE:2』の難易度は、結構”高め”と感じました。
ただ、クリア出来ないかといったらそうでもないです。
根本的な考え方として、
敵を倒してクリアするのではなく、限られたアイテムの中で立ちまわり、生き延びる
が、挙げられます。
”サバイバル(生き残る)ホラーを体現している”ので、これに倣(なら)えば十分クリア可能です。
とはいえ、シンプルにストーリーを楽しみたい人もいると思います。
そんな人は「アシスト」という難易度でのプレイをオススメします。
敵の耐久力も弱く、体力も自然回復するので、程よいアクションを楽しみながらクリアできますよ。
非常に難易度の高い”やりこみ要素”
また、『バイオハザードRE:2』には多数の”やりこみ要素”が存在します。
最初から解放されている「The GHOST SURVIVORS」。
ストーリー中に出てくる人物に焦点を当てたミニゲームですが、どれも難易度は高いです。
また、お馴染みの「The 豆腐 Survivor」もあります。
他にも「こんにゃくサバイバー」や「杏仁豆腐サバイバー」などあります。
これも、めちゃくちゃ難しいです。
やり込み要素はどれも高難易度なので、腕に自信のある人はぜひチャレンジしてほしいです。
まとめ
正直なところ、『バイオハザードRE:2』についてはあまり期待してませんでした。
『バイオハザード』シリーズは、ナンバリングを重ねるごとに迷走したと感じていたからです(『バイオハザード7』は別)。
しかし、いざプレイしてみると、あまりの完成度に度肝を抜かれ、一瞬で心を持っていかれました。
昔味わった「そこを歩く恐怖」が完全に戻ってきた!
と、唸りながらプレイしました。
初心者はもちろん、シリーズ経験者でちょっと遠ざかっていた人へ。
自信をもってオススメできる作品ですので、是非プレイしてみてください。
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