今回の小話は『CERO』についてです。
私たちが日本で購入するゲームのパッケージの左下あたりについているマークのことです。
今回は、この『CERO』について超簡単に話していこうと思います。
そもそも「CERO」て何?
CEROとは、『コンピューターエンターテインメントレーティング機構』のことで、
Computer(コンピューター)
Entertainment(エンターテインメント)
Rating(レーティング)
Organization(オーガニゼーション)
上記の英語の頭文字をとって『CERO(セロ)』と呼ばれています。
日本で発売されるゲームは年齢別にレーティング(等級)されており、その審査を受ける必要があります。
そうです。
『CERO』とはその審査機関のことを指します。
審査方法と審査内容
審査方法
では、この審査を一体だれが行っているのでしょうか?
CEROのHPによると、「一般公募で集めた20~60代の様々な職業の男女」によって審査されています。
なお、ゲーム業界に関連のある人は採用されないとの事です。
つまり、ゲームに馴染みのない人達によって審査されるということですね。
これ納得です。
私の様なゲーマーが審査に加わると、公平な目で見れませんからねw
審査内容
審査内容ですが、これはある程度お察しがつくかもしれません。
大まかに4つの項目について審査されています。
- 性表現系
- 暴力表現
- 反社会的行為表現系
- 言語・思想関連表現型
また、それぞれには細かい審査項目があり、「これ以上の表現はダメ」という上限規定もあります。
レーティングの種類
次に『CERO』のレーティングの種類ですが、全部で5種類あります。
こうやって見て初めて気づいたのですが、このレーティングは
- 【CERO『B』】小学6年生以上
- 【CERO『C』】中学3年生以上
- 【CERO『D』】高校3年生以上
という風に、日本の教育によって区分されているみたいです。
ちなみに、我が家にあるソフトを見てみるとこんな感じです。
No | タイトル | CERO区分 |
① | テトリスエフェクト | A |
② | トライアルズフュージョン | B |
③ | ファイナルファンタジーⅦリメイク | C |
④ | デスストランディング | D |
⑤ | ゴーストオブツシマ | Z |
区分による法的拘束力は?
細かく分かれているCEROの区分ですが、例えば13歳の子が『デススト』(D指定:17歳以上対象)を買ったらダメなのかといったら、そうではないようです。
CEROのホームページにこう書かれています。
ゲームソフトに年齢区分を表示することにより、 含まれる表現内容の対象年齢がわかるため、安心して購入し、楽しんでいただくことができます。
『CERO』公式HPより引用
いわゆる「ガイドライン」的な役割を果たしているわけですね。
そのため、法的拘束力は無いみたいです。
ただし、Z指定は違うかもしれません。
というのも、Z指定は
「18才未満に対して販売したり頒布しないことを前提とする区分」
とあるので、販売店側で何かしらの対策は取られてそうです。
CEROによる規制について
おそらく、多くの人が思うであろうことが……
規制によって、そのゲームが持つ面白さを最大限に活かしきれてないのでは?
という話題、ちょくちょくありますよね。
これについて、わたしの個人的な考えですが……
確かに、規制によってそのゲームの良さが損なわれる部分もあるかもしれません。
しかし、規制があるからこそ安心してゲームができている部分もある。
という考えです。
『ラストオブアス(1)』や『バイオハザード7』の規制なし版の映像とか見たことありますけど、めちゃくちゃグロいですからね!
私ですら「何もそこまで表現しなくても……」と思ってしまいましたもん。
ある意味、CEROの規制による恩恵を受けているので、確かに安心してゲームができてると感じます。
あと、個人的に思う事を1つ挙げるとするならば、「区分は5つも必要ないんじゃない?」と感じることもあります。
区分5つは細かすぎるかなと思います。
『C区分(15才以上)』と『D区分(17才以上)』なんて、ほぼ大差ないと思うんですよね。
2022年には成人年齢も18才に引き下げられますしね。
今後変わっていきそうな気もします。
以上、今回の小話でした。
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