今回は『Bloodstained: Curse of the Moon2(ブラッドステインド:カースオブザムーン2)』のレビューを行っていきます。
『ブラッドステインド:カースオブザムーン2』のストーリーですが、前作『ブラッドステインド:カースオブザムーン』の後日譚となっています。
そのため『ブラッドステインド:リチュアルオブザナイト』とは独立した物語になります。
プロデューサーは、五十嵐孝司氏。
そうです。
『悪魔城ドラキュラ』の生みの親です。
ゲームシステム
8ビット風の描写とステージクリア型のゲーム構成ということもあり、『悪魔城ドラキュラ血の輪廻』と非常に似ています。
また、各ステージの最後には、ボスが待ち構えています。
完全に『悪魔城ドラキュラ』の世界観ですよね。
前作と同様にステージをクリアするごとに仲間が増えていき、最終的に仲間2人+1匹となり、3人+1匹で攻略していく事となります。
最も特徴的なのは、仲間の変更が容易な事です。
ステージ攻略中に、R1・L1ボタンで瞬時に仲間を変更することができ、それぞれのキャラクター特性に合わせた攻略をシームレスに行うことができるのでストレスがありません。
また、特定の仲間の特別なスキルで、ステージをショートカットできたりするので、攻略のバリエーションが豊富で隅々まで堪能したくなる楽しさもあります。
死亡の概念
『ブラッドステインド:カースオブザムーン2』の死亡の概念ですが、簡単に説明すると……
仲間全員が死亡して初めて1サイクル終了
というイメージです。
例えば……
- 仲間が3人いて1人だけ死亡した場合、直前からやり直し。
- 仲間全員死亡(1サイクル終了)した場合は、チェックポイントからやり直し。
- 全員死亡のサイクルを限られた回数終了したらゲームオーバーで、ステージの最初からやり直し。
という具合です。
仲間が多ければ多いほどリトライが容易ではありますが、ステージ後半はかなり難しく落下死も多いので、”ファミコンをプレイしているかのような難しさ”も感じることができます。
周回前提のストーリーとステージ構成
また、『ブラッドステインド:カースオブザムーン2』のステージ構成は、周回前提で作られてます。
- 1週目⇒エピソード1
- 2週目⇒エピソード2
という感じで物語が紡がれているで、同じステージでありながら新鮮なストーリーが味わえるのも魅力的です。
さらに、1週目では絶対に行けない分岐ルートがあるので、「2週目以降も楽しめるよ」というメッセージがみてとれます。
分岐ルートは難易度がかなり上がるので、そのルートを攻略する楽しさもあり、やりごたえがあります。
特に、エピソード2(2週目)以降のボスも強力にパワーアップしており、「1週目と比較にならんほど強い!」と驚くはずです。
あえてレトロさを出したところに”新鮮さ”がある
PS4・PS5やSwitch、Xboxといったハイスペックコンシューマー機が主流である現代に、ファミコンの8ビット風の作品をリリースするという、ある意味逆行しているように思えますが、実は相当新鮮です。
なぜなら、ゲームシステムもストーリーも非常に完成されたゲームだからです。
私のようなファミコンからゲームに慣れ親しんでる人からすれば、懐かしさはもちろんありますが、理不尽さがありません(当時のファミコンは理不尽が凄かったw)。
難しくはありますが、ちゃんとクリアできるゲームバランスなんですよね。
さらに、周回することでストーリーが広がるという概念も素晴らしいです。
レトロでありながらゲームの進化を感じることができるという体験は中々ないですよ。
総評
今回のソフトはダウンロード版なので、パッケージでは購入できないのですが、PS4とSwitch・PCでもダウンロード出来るので幅広い人たちに遊んでもらえると思います。
特に、レトロ好きな人にはたまらない作品だと思いますよ。
だって、『悪魔城ドラキュラ』の生みの親の五十嵐氏が作ってますからね。
あと、私個人的にもこういったレトロ系のゲームは多くの人に遊んでもらいたいと思ってます。
限られた容量で作り出すゲームて、創作性が高いものが多いので、新鮮さを感じるはずです。
価格が安いのも魅力の一つです。
手に取りやすいですからね。
「やりたいゲームがないな」ていう時に検討してほしい作品です。
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