「メタファー:リファンタジオ」レビュー|王道RPGここにあり!と言わんばかりの真っ直ぐなストーリーとアトラスらしいオシャレUIが最高の作品。

メタファー:リファンタジオ‗04

満足度8.5/10点満点

今回は「メタファー:リファンタジオ」のレビューになります。

各項目は以下の通りです。

発売元
アトラス
ゲームジャンル
RPG
ストーリー
明解難解
ゲームシステム
シンプル複雑
操作性
簡単複雑
ゲームボリューム
少ない多い
ゲーム難易度
易しい難しい

それでは、項目ごとに感想を述べていきましょう。

目次

ストーリー

明解難解

ストーリーは以下の通りです。

「ユークロニア連合王国」で世継ぎの王子が暗殺されてから10年余。

国王までもが凶刃に倒れ、国王は世継ぎがいないまま統治者を失って混乱に陥ってしまう。

次の王が誰か?

国教である「惺教(せいきょう)」の教主か、隣国の領主たちか、あるいは軍部の指導者か……。

王座を狙う有力者たちの思惑渦巻く中、王の葬儀が執り行われるが、その国葬の場で、誰も予想し得なかった”魔法”が発動する。

きたる「英雄の日」

我が魂が真にこの世を離れるその日までに、国民の信託を最も集めし者が次なる王となる資格を得るものとする。

空に突如として響き渡る、死んだはずの王の声。なんと王は、己の命と引き換えに、国民投票によって全国民に王位争奪を競い合わせるという、壮大な魔法を仕組んでいたのだった。「民意で王が決まる」というかつてない出来事に混乱を極める人々。だが主人公は、使命を果たすため、争奪戦に身を投じることを決意する。かくして始まる、国王全土を巻き込んだ王位争奪の大レース。その旅の中で、主人公のもとに集まってゆく多様な仲間たち。

壮大な世界変革の旅が、彼らを待ち受ける。

『メタファー:リファンタジオ』公式HPより

少し長めのあらすじですが、要は「王位争奪戦に勝ち残り、王となるための物語」です。

本筋はシンプルではありますが、主人公を取り巻く敵や味方の思惑・策略が複雑に絡み合うので”厚みのあるストーリー”が魅力となっております。

ゲームシステム

シンプル複雑

メタファーのゲームシステムですが、最初は結構複雑に感じる部分もありますが、一つ一つのやることは意外とシンプルです。

特徴的なのは「時間の流れ方」。

「メタファー」には大きく分けて”昼のパート”と”夜のパート”があります。

また、行うアクションによって時間の流れも変わります。

シンプルに説明すると以下の通り。

  • 王の資質を上げる行動は半日進み、昼・夜どちらもOK
  • ストーリー進行に関わる行動は基本的に丸一日かかる
  • 拠点を出ての探索は昼のみ出発可能で、目的地へは1〜2日かかる
  • ダンジョン探索は一日分の時間を要する

という感じです。

期限付きミッションも多いので、常に最適解を求めながらの行動になります。

リアルタイムで時間は経過しませんが、期日に追われる感は多少なりともあるので、好みは分かれるかもしれません。

また、「メタファー」には「アーキタイプ」という独自のジョブシステムがあります。

これはドラクエ3に少し似ていて、スキルの引き続きや、レベルを上げて上位タイプへの変更も出来ます。

変更やスキル引き続きには「マグ」という独自のポイントを消費しますが、マグが足りないという事はあまり起きませんのでご安心下さい。

一方、バトルシステムは王道のターン制バトルですが、独自の「プレスアイコン」システムが特徴的です。

基本的に一人一つのプレスアイコンがあるのですが、行うアクションによって、プレス消費が半分だったり2つだったりします。

気をつけたいのが攻撃ミス。

攻撃がスカると2つ分のプレスを消費するが地味にこたえます。

また、敵への攻撃が完全無効の場合はすべてのプレスが無くなり敵のターンになるというキツイ仕様もあり、ちゃんと考えながらバトルに臨む必要があります。

操作性

簡単複雑

「メタファー」は昨今メジャーとなっているアクションRPGではなく王道型のRPGなので、操作自体に苦労することはありません。

バトルもターン制バトルなので、とっさの判断力よりも熟考して戦略を立てるタイプです。

敵とのエンカウントの際に多少のアクション要素がありますが、それもかなり易しめなので、アクションでの不安な要素はあまりないと言っても良いです。

ゲームボリューム

少ない多い

まさにアトラス作品と言わんほどの大ボリュームです。

私がクリアまでに要した時間は、約90時間ほど。

とにかくストーリー部分が非常に厚めに作られており、テキスト量もかなり多いので必然的にボリュームが多くなります。

これはサブクエも同様で、仲間との絆を深めていくサブクエも結構分厚く作られています。

逆に、ダンジョン等の探索パートはシンプルなので、そこでバランスを取っている感じもします。

そのため、「(ストーリーが)長い!」と感じる人もいるかも知れませんが、それも見越してかスキップボタンでストーリーパートをサクサク終わらせることも出来ます。

私もスキップボタンを結構使いましたが、それでもこれだけ時間がかかったので、本来は120時間くらいが適切なボリュームなのかも知れません。

ゲーム難易度

易しい難しい

ストーリー重視の「メタファー」ですが、ゲーム難易度は思いのほか高めだと感じました。

バトル巻き戻し機能もあるのになぜなのか?

ボスが強いというのもありますが、私が一番感じたのは

戦略がマッチしないと苦戦するバランス

にあると感じました。

「メタファー」では”アーキタイプ”という所謂ジョブシステムがあるのですが、これが敵との相性にかなり大きく作用します。

例えば、「炎の魔法が弱点の敵にそれ以外の魔法て攻撃してもダメージが通らないし、物理攻撃は半減される」みたいに結構極端なんですよね。

ハマればサクサクですが、ハマらないと苦戦するみたいな。

そのため、回復アイテムもかなり大量に持っていかないとジリ貧になります。

そういった面からも、難易度的には思った以上に難しいと感じました。

総評

これまでアクション型のRPGを中心に遊んできたのもあってか、ガチガチのターン制バトルと王道のストーリー展開はかえって新鮮に感じました。

特に、エンディングを迎えた時の「旅の終わりの充実感」はここ最近のゲームの中でもかなり高かったです。

「じっくり腰を据えて遊びたい」という方や「アトラス系の作品に興味があったけど遊べてない」という方におすすめの作品です。

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