今回は「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」のレビューになります。
このゲームは、個人的に「好みが分かれそうなゲームかも」と感じました。
各項目は以下の通りです。
発売元 |
---|
ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
ゲームジャンル |
---|
オープンワールドアクションRPG |
ストーリー |
---|
明解 | 難解
ゲームシステム |
---|
シンプル | 複雑
操作性 |
---|
簡単 | 複雑
ゲームボリューム |
---|
少ない | 多い
ゲーム難易度 |
---|
易しい | 難しい
それでは、項目ごとに感想を述べていきましょう。
ストーリー

明解 難解 |
「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」の舞台は、みんな大好き激動の幕末。
プレイヤーは北陸地方の架空の小藩出身の浪人となり、動乱の渦中に身を投じます。
黒船来航により日本は大きな変化を迎え、伝統的な価値観と新しい思想が衝突し社会は不安定な状態へと向かう中、プレイヤーは様々な人物と出会い、事件に巻き込まれていきます。
ここで、”プレイヤー”と表記したのには訳があります。
というのも「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」の主人公は「隠し刀」と呼ばれる男女のプレイヤーから1人を選ぶという方式を取っています。

大枠のストーリーに大きな差はありませんが、細かい変化も楽しめるのが◎です。
ゲームシステム

シンプル 複雑 |
オープンワールドアクションRPGという事もあり細かいゲームシステムは多く存在しますが、1つ1つのシステムはそこまで複雑ではありません。
特に、移動系のシステムはかなり快適です。
時代背景が幕末なので馬を使って移動することが多いですが、馬を呼べばすぐに乗馬しますので「呼ぶ→乗る」というモーションをシームレスに行うことが出来るのが◎。
さらに「阿鼻機流(アビキル)」というグライダーで空を滑空できる気持ちよさも移動を楽しくさせてくれます。

ファストトラベルも豊富に用意されているので、移動でストレスを感じさせることはほぼありません。
バトルシステムはチームニンジャ特有の早い展開で繰り広げられるバトルが魅力的です。
感覚的には「ウォーロン」に近いのですが、今回は多数の”武器”と”流派”を駆使して戦うので「相性」が非常に重要だと感じました。
能力はスキルツリー型で種類も多いのですが、序盤でもかなりのスキルは解放出来るので苦労したことはほとんどありません。
このように、要素はふんだんに盛り込まれているが、それをストレスと思わせる原因を徹底的に排除しているこのバランスはとても素晴らしいと感じました。
また、「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」の醍醐味は何と言ってもIFストーリーを楽しめることです。
ストーリーは幕末の史実を追っていく形で進行していきますが、重要な場面では選択肢が表示されて史実とは別のかたちのストーリーが進んでいくのがとても面白い!
桜田門外の変で井伊直弼を暗殺せずに見逃したら・・・?といった歴史の分岐点を自分の選択で変えることが出来るのはゲームならではの楽しみ方と言えます。

操作性

簡単 複雑 |
正直なところ、操作性は結構複雑です。
マップの移動などに伴う操作性は特に問題ないのですが、いざ敵との闘いとなると忙しく感じることが多かったです。
というのも、ハイスピードなバトルに加えて・・・
- 近距離武器(刀など)の切り替え
- 遠距離武器(弓、鉄砲など)の切り替え
- 流派の切り替え(3種類)
- 石火(パリィ)
- 閃刃(気力回復)
と、やれることが非常に多いので、頭と指先をフルに駆使するので忙しいです。
ゲームボリューム

少ない 多い |
では、ゲームボリュームについてです。
「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」のゲームボリュームは相当多いです。
メインストーリーのみを突っ走ったら30時間ほどらしいのですが、オープンワールドアクションRPGなのでサブクエも結構あるんですよ。
オープンワールドあるあるですが「メインミッションに進もうとしたら、近くにあるサブクエに出くわし、寄り道が寄り道を呼び、メインミッションが進まない」という事も多々あります。
そのため、気づいたら70~80時間経っているという事態に私も直面しましたw
ゲーム難易度

易しい 難しい |
「仁王」や「ウォーロン」の流れもあって「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」も死にゲーではないか?と思っていましたが、意外とそうではありませんでした。
というのも、基本的に「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」は拠点制圧型のバトルでステルスキルが主流なんですよね。
そのため、強制バトル以外は相手のスキをじっくりと待つというステルスキルを狙うスタイルに必然的に傾いていくのでバタバタとやられることはあまりありません。
また、向かう敵の拠点にもレベル表示みたいなものがありますので「今のレベルでは厳しいかも…」と予測も出来ます。
とはいえ、ボス戦はそれなりに苦戦しますので、そういった点を鑑みると「やや難しい」というのが私の実感した難易度でした。
もう1つ私の感想として「武器などの強化は必要ない」というのがあります。

なぜなら、「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」は「仁王」や「ウォーロン」同様に武器や防具がゴロゴロと手に入ります。
そのため、たとえ強化したとしてもそれ以上のものがすぐに手に入ってしまうので意味を成しません。
なので私はある程度武器や防具が貯まったら分解したり売り払ったりしてました。
総評(好みが分かれそうな理由)

このように魅力的な要素が満載の「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」ですが、なぜ私が「好みが分かれそう」と思ったのにはいくつか理由があります。
「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」は「ゴーストオブツシマ」と比較されやすいと感じました。
時代背景は「ゴーストオブツシマ」の”鎌倉時代の日本”と「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」の”幕末の日本”で全く違うのですが、オープンワールドの風景やステルス要素といったシステム面が似ています。
特に、風景(グラフィック)においては「ゴーストオブツシマ」の方が綺麗ですし、フォトモードも「ゴーストオブツシマ」の方が圧倒的に使いやすいのでどうしても比較してしまいます。
また、「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」はプレイヤーがほとんど喋らないので感情移入しづらいという声があるのも事実で、没入感で言えば「ゴーストオブツシマ」の方が引き込まれるものがあるとも感じました。
ただ、自分の選択で幕末の史実を作り上げる楽しみや自由度は圧倒的に「ライズオブローニン(Rise of the Ronin)」が上です。
比較はされやすいと思いますがそれぞれの良さがあるので、自分の楽しさを見出して存分に満喫してほしいです!
コメント