今回は『リターナル(Returnal)』のレビューになります。
PS5専売のゲームで独特の世界観とゲームシステムを持つゲーム。
あまり話題にはなっていませんが、”かなりの名作”です。
デスループ型ローグライク系3Dシューティングアクション
このゲームを一言で言うなら
デスループ型ローグライク系3Dシューティングアクション
という言葉(長い!)がピッタリと当てはまると思います。
3Dシューティングアクション

『リターナル』は3人称視点のアクションゲームで、探索を行いながら敵とのバトルをこなしていくゲーム。
バトルは接近戦でバシバシと戦うスタイルではなく、銃火器で距離を取った状態で戦うシューティングスタイルがメインとなります(近接武器もあります)。
一方の敵側も、まるで『R-TYPE』や『グラディウス』のシューティングゲームを思わせるような苛烈な弾幕を伴う攻撃が主となります。
そのため、お互い距離を取り、弾幕を避けながら戦うゲームスタイルになってきます。
ローグライク

次に「ローグライク」についてです。
『リターナル』は、プレイするたびにマップがかわるランダム生成型のステージ構成となっています。
ランダム構成のステージでは、敵の種類・配置・アイテム構成も全く違うので、過去の経験がほぼ活かせません。
その為、常に初見の様な感覚でプレイすることを余儀なくされます。
衝撃的なほど高い難易度
この「シューティング」と「ローグライク」の要素だけでもかなりの難易度になるのですが、そのほかにもこのゲームを難しくする要因がいくつかあります。
デスループがエグイ!

このゲームを最も難しくする要因が「デスループ」にあります。
『リターナル』のデスループは
死んだら全て最初から
という、現代のゲームに逆行したゲームシステムをとっています。
これまで集めたアイテムや武器はもちろん、HP上昇などの有利ステータスに加え、コツコツ上げた熟練度も…
やられたら全て1からやり直し
になります。
しかも、それだけじゃありません。
ステージ1をクリアしてステージ2に到達したとしても、やられたらステージ1からやり直しです。
敵の攻撃がエグイ!

次に敵との戦闘について。
『リターナル』では敵が単体で出てくることはほぼありません。
常に集団戦になります。
敵の攻撃も凄まじく、常に弾幕を張り巡らせる敵もいれば、素早い動きで困惑させる敵も多いです。
中にはバリアを張っている敵もいるので、敵の攻撃(弾幕)を避けながら近接武器でバリアを解いて倒さなければいけない場面もあり、常に緊張感を伴います。
極めつけはボス戦。
動きも早く、画面を多い尽くすほどの弾幕を伴う攻撃でとにかく強い。
また、どのボスも体力ゲージを3本持っているのでかなりの長期戦を伴います。
それでいて、やられたら最初からなのでボス戦は手汗がびっしょりになるほど緊張感の高いバトルになります。
バフよりデバフがエグイ!

探索を進めるなかで手にするアイテムは貴重な存在。
性能の高い武器を入手したり、プレイヤーのHP(『リターナル』ではスーツ耐久度)を底上げする貴重なものが多く存在します。
しかし、中にはバフ(有利)効果よりデバフ(不利)効果が大きいアイテムも数多くあります。
1つは「悪性コンテナ」と呼ばれる”宝箱”。
性能が強めの武器などが入っていることが多いのですが、中身は開けるまで分かりません。
これを開けるとデバフ効果を伴うんですよね。
例えば「アイテムを取得するたびにダメージを受ける」とか「落下ダメージを受けるようになる」とか…。
同じように「パラサイト」という寄生虫を寄生させることでバフを得るものあるのですが、これも同様にデバフ効果を必ず受けます。
このように「ただでは有利にさせないよ」というのが『リターナル』の特徴です。
なぜかやり込んでしまう強い魅力の秘密

エグみ満載の要素の前に「このゲーム、どうかしてるぜ!」なんて思ったりもしたんですが、気付いたらコントローラーを持って再チャレンジしている自分がいるんです。
「ドM全開の鬼畜ゲー」ではあるのですが、実はしっかりと進める様な配慮があるんですよね。
確かに、やられたら最初からやり直しです。
けど、ステージ中盤のキーポイントを超えると、中盤以降のステージがランダム生成される様になるんです。
ショートカットできるポイントが増えていくため、確実に進んでいるという感覚があるんですよ。
これは、一度クリアしたステージにも言えることで、次のステージへのショートカットが出現するようになります。
これが絶妙。
「あと一回だけ…」が止まらないんですよね(ただ、難易度が高すぎて心は折れやすいですが…)。
さらに”高い没入感を伴う”もの『リターナル』の魅力の一つです。
PS5の特徴である「高グラフィック」「ハイフレームレート」「ロード無し」を思う存分に活かしています。
”ゲームテンポが非常に良い”ので没頭して遊んでしまうんですよ。
難易度が高いので嫌でも集中しなきゃいけないんですが、それを続けさせる仕組みがしっかり確立されている作品です。

ちょっとした攻略法
ここで、『リターナル』のちょっとした攻略法を少し紹介していきましょう。
死にゲーだけど死なないことが一番重要

これは矛盾していますが、このゲームは”死なないことが一番重要”です。
「死んだらアイテムも何もかも失い、最初から」というデスペナルティが厳しいからです。
なので、最初のうちは「死んでも良いのでエリアの特性を把握する」事に重点を置き、いざ攻略という時は「把握したエリア構成内で”臆病”に戦う」のがベストだと思います。
「遠くからチマチマ敵を減らす」「扉などの遮蔽物を利用して戦う」「逃げる」といった行為は『リターナル』では正攻法です。
ダッシュをデフォルトに

実は『リターナル』には”防御”がありません。
そのため、敵の攻撃(弾幕)は常に避ける必要があります。
デフォルトではL3ボタン倒しで「歩き」L3ボタン押し込みで「ダッシュ」になっていますが、「ダッシュを常時オン」に設定しておいたほうが良いです。
ダッシュ状態じゃないと敵の攻撃をかわせないことが多いので、最初のうちに馴れておくことをオススメします。
悪性コンテナは開けない

悪性コンテナは開けないほうが良いです。
というのも、中身も分からないし必ず良いものが入っているとは限らないので、デバフを受けてまで開ける必要はありません。
チャレンジエリアは行かない

各ステージには「チャレンジエリア」が存在します。
第1波~第3波で構成される敵とのバトルを達成すると見返りに良いアイテムがもらえるのですが、敵の攻撃が苛烈すぎてほぼクリアできません。
クリアするころにはアイテムも使い果たし、HPもギリギリになっていることが多いので”うまみ”が非常に少ないです。
無理は禁物です。
前半は「タキオマティック・カービン」

前半(ステージ1〜3)のオススメ武器は1つ。
「タキオマティック・カービン」が◎です。
マシンガンの様な性能で、連射速度が速いので”乱射”が効き威力も高いです。
特に最初はゲームに慣れてないので、ガバガバな動きでも乱射することである程度の敵は倒すことが出来ます。
後半は「エレクトロパイロン・ドライバー」一択

後半(ステージ4~6)は「エレクトロパイロン・ドライバー」一択です。
この武器はステージ4以降で入手可能ですが、これだけでクリア出来ます。
特徴として”杭”のようなものを発射し、別の場所に打った杭との間に電流を流すことで「網」の様にしてダメージを与え続けることができます。
この電流が流れている間は”継続的に敵にダメージを与え続ける”ので、敵に打ち込み終わったら逃げ回っている間に敵を倒すことが出来るという非常に優秀な武器。
「エレクトロパイロン・ドライバー」で難易度が格段に下がります。

【余談】前半ステージが一番難しい

正直言って『リターナル』は前半ステージが一番難しいです。
入手できるアイテムや武器が少ないので、ひたすら立ち回りのスキルを上げるしかないんですよね。
特に、ステージ3はこのゲームで最も難しいステージで”詰みどころ”です。
敵の数も多いうえに自爆する敵が大量に発生する(しかも動きが速い)ので、全く進めなくなるかもしれません。
ステージ3に行く前にステージ1である程度HPを強化して臨み、中盤のショートカットまでたどり着くことを目標にして進めるのが良いです。
そうすれば、やられても次にステージ3に臨むときには中盤以降のエリアが解放されるので進みやすくなります。
ステージ3のボスも強烈に強いので、このステージだけはとにかくトライアンドエラーの精神で臨みましょう。
後半のステージはさほど難しくありませんので、ここが最終ステージのつもりで臨むのが精神衛生上◎です。
総評

おそらく、私が体験したゲームの中でもトップクラスに高い難易度だったと確信している『リターナル』ですが、同時にかなりの名作であるとも思っています。
緊張感・没入感・達成感の満足度が段違いに高いからです。
PS5の恩恵を受けているのもその要因の一つでしょう。
「高グラフィック」や「ヌルヌル動くハイフレームレート」、そして「テンポを損なわないロード無し」が存分に活かされています。
万人受けするゲームではないですが、刺さる人には深く突き刺さるゲームだと思います。
以上、『リターナル』のレビューでした。
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