今回は『ニーアオートマタ』のレビューになります。
550万本以上を売り上げるという大ヒットを飛ばし『ニーアシリーズ』を世に知らしめたこの作品です。
キャッチフレーズは
これは呪いか。それとも罰か。
ゲームを進めるごとに、このフレーズが身に沁みるストーリーです。

はじめに
個人的に『ニーアシリーズ』をこの作品から手を付けるのはオススメしません。
この作品をプレイする前に『ニーアレプリカント』に触れておいたほうがいいです。
というのも、他のゲームと違いゲームシステムが”尖りまくってる”ので「・・・どこが面白いんだろう?」と疑問に思うかもしれません。
そのため、『ニーアオートマタ』よりも分かりやすい(と思う)『ニーアレプリカント』をかじっておくことを推奨します。
ストーリー

ストーリーは『ニーアレプリカント』から数千年後の世界の物語。
西暦5012年。突如襲来した宇宙人の繰り出す機械生命体の戦力を前に人類は地球を追われ月へと逃げ去った。地球を奪還すべく、人類はアンドロイドによる「抵抗軍」組織。最新鋭の戦闘用歩兵”ヨルハ”部隊を地球へ送り込む。荒廃した地で延々と続くアンドロイドと機械生命体の戦い。その戦いの中、ヨルハ部隊「2B」と「9S」は知られざる真実へと到達することとなる・・・。
主人公はヨルハ部隊の「2B(二号B型)」と「9S(九号S型)」。
そして、ストーリーの進行中に出会うこととなる「A2(A型二号)」。
この3体のアンドロイドを中心に物語は展開されます。
また、前作『ニーアレプリカント』で登場した「エミール」や「デボル・ポポル(『レプリカント』の後継機?)」も登場し、世界線の繋がりを感じる事があります。
尖りまくったゲームシステム

先にお伝えしたように、『ニーアオートマタ』のゲームシステムは”尖りまくって“ます。
メインとなるのは3Dアクションなんですが、ゲームを始めるといきなり「シューティングゲーム」が展開。
その後は、3Dアクション型のボス戦と息をつく間がありません。
フィールドもトップビュー・サイドビューなど視点が固定されることがないので”馴れ”が必要になります。
特に、今作『ニーアオートマタ』はシューティングゲームの要素が色濃く出ており、ハッキングの際はシューティングになります。
いわゆる
クセが強いゲームシステム
なんです。
これ程クセが強いのに魅了されるのには訳があります。
それが「ストーリー展開」にあります。
1周目2周目は”前編”。3周目以降は”後編”。

そもそも『ニーアシリーズ』は周回を前提としたゲームになります。
1周目はメインストーリーを。
2周目はその裏側を。
みたいな感じです。
しかし『ニーアオートマタ』は、そのシステムからさらに斜め上をいく展開を見せます。
1〜2周目はいつもと同じなんですが、3周目になると「その後の世界」が展開されるんです。
「周回してるのに、物語のその先が描かれる」という意表を突く展開。
これは驚きです。
普通はあり得ませんからね。
たしかに「1〜2周目は妙にアッサリしてるな」とは感じてました。
なので…
1〜2周目⇒前編
3周目以降⇒後編
という認識を持っておくといいかもしれません。
アンドロイドと機械生命体

『ニーアオートマタ』で描かれるのは「アンドロイドと機械生命体による戦い」ですが、プレイを進めるうちに”アンドロイドと機械生命体に違いがあるのか?”とその境界線が曖昧になっていく感覚があります。
『ニーアレプリカント』の「善悪の境界線が無くなっていく感覚」とよく似ています。
物語の構図上、
- アンドロイドは「自我を持つ人型の自律機械兵士」で”人類によって作られた兵器”
- 機械生命体は「ヒトに似た自律機械兵士」で”宇宙人によって作られた兵器”
となっています。
個人的に印象的なのは「機械生命体の”パスカル”」と「アンドロイドの”9S”」。
パスカルは、兵器であるにも関わらず争いを嫌い、独自のコミュニティを形成し”人間に強い憧れ”を持っています。
レジスタンス軍のアンドロイドとも交友を持ち、平和主義的でまさにヒトです。
一方の9S。
純粋すぎるほどに感情的です。
そして、それは同時に排他的でもあります。
2Bとの同行には子供の様に嬉しさを前面に出しながら、「機械生命体に感情なんて存在するはずがない」と忌み嫌う。
9Sも同様にヒトであると感じられます。
主(人類・宇宙人)の違いによって産み落とされたアンドロイドと機械生命体。
すべての概念が”壊れる”のが3周目。
突如現れる無機質な塔。
種(機械生命体・アンドロイド)の起源。
3体(2B・9S・A2)の主人公のゆくえ。
怒涛の展開が待ち受けています。
純粋で排他的な9Sですが、プレイしてると『ニーアレプリカント』の主人公を重なる部分を感じました。
9Sはあることをきっかけに「機械生命体はすべて殺す」とある種暴走の様な感情に囚われます。
『レプリカント』の主人公も、後半は「マモノはすべて殺す」という同様の感情に囚われます。
暴走する感情
その行き着く先に見えるものを追っていく展開もまた秀逸です。
難易度

『ニーアオートマタ』のゲーム難易度ですが、様々な視点変化による”慣れ”は必要なものの、ストーリーを進行する上においてはそこまで難しくありません。
難易度選択も出来ますし「EASY」では「オートバトル」も可能なので、アクションが苦手な方でも楽しめる仕様になっています。
ただ、3周目からいきなり難易度が上がります。
1~2周目をプレイしている時に思いませんでしたか?
「アイテム屋の状態異常回復薬を全く使わないなぁ」と。
これが、3週目の序盤で洗礼を受けることになります。
視覚異常で画面は乱れ、操作異常で攻撃が出来ない。
さらに敵も強い。
かなり苦戦すると思うので、3周目に入る前にアイテムの準備はしておいた方がいいです。
また、ハッキングによるシューティング要素は結構難しいと感じました。
非常にシンプルなシューティングなんですが、シンプルがゆえに敵の弾幕にやられがちです。
【実感】完全に好みが分かれる

この様に、ゲームシステムがかなり奇抜なため『ニーアオートマタ』は完全に好みが分かれる作品だと感じました。
特に、今作は周回することが物語を掴む上で重要な要素になります。
そのため、1周目を終えた時点で
「あれ?ひょっとしたらつまらない?」
と、勘違いしてそこでゲームを終了する可能性も高い様に思えます。
シリーズをプレイしている人ならともかく、今作が初見プレイの人はゲーム性を疑問に思いそうかなと。
なので、余計に前作『ニーアレプリカント』をプレイすることをオススメしたいという想いは強いです。
そうすることで『ニーアオートマタ』の捉え方がグンと変わる様な気がします。
総評
前作『ニーアレプリカント』から更にスケールアップし、ゲームシステムも更に尖りまくった『ニーアオートマタ』。
選り好みはあると思いますが、間違なく名作であると思います。
1周クリアする時間は大体10時間くらいなので周回しやすいのも特徴的。
もし、1周目だけで詰んでしまった人は何とか3周目まで到達してほしいです。
全く違う物語に言葉を失うほどの展開が待っています。
以上、『ニーアオートマタ』のレビューでした。

コメント
コメント一覧 (1件)
このレビューを読んで、ニーアオートマタの深いストーリーに再び引き込まれました。3周目からの展開が本当に印象的で、キャラクターたちの葛藤や成長が心に響きます。改めてプレイしたくなりました!