「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルR」レビュー(感想)|より競技性を高めつつ、ジョジョゲーらしさを堪能できる作品になって帰ってきた。

jojoASBR

満足度5.5/10点満点

今回は『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルR』のレビューとなります。

PS3版のリメイク作品となる今作は、さらに競技性が増した作りとなっています。

目次

歴代キャラが入り乱れるオールスター格闘ゲーム

初っ端から50を超えるキャラを使える

『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルR(以下ジョジョASBR)』ですが、ゲームジャンルは3D格闘ゲームになります。

操れるキャラクターは『ジョジョ』に登場するキャラクターで、総勢50人にも登ります(『ジョジョ』の前身である『バオー来訪者』からも1人参戦)。

PS3のリメイクとはいえ、最初からこれだけのキャラを操作出来るのは非常に嬉しい。

こういった「お祭りタイプのゲーム」は賑やかに越したことはありません。

もちろん、リメイクなので、ゲームシステムとして変化した部分もあります。

前作からの変更点

ややスピード感が上がった

前作よりもスピード感がUP

これは前作をプレイしていてもあまり気づきにくい部分ではありますが、各キャラクターのモーションスピードが若干速くなってます。

前作で言われていた(らしい)モッサリとしたモーションを改善したことで、よりスピーディーな展開になっています。

とはいえ、個人的にそこまで変化を感じることはありませんでした(時間が経ち過ぎて忘れたかな)。

アシストシステム

アシストシステムで追撃・割込が可能になった

また、今作では任意のタイミングでキャラクターを呼び出すことが出来る「アシストシステム」というものが搭載。

キャラクターによっては、遠距離攻撃やトラップ設置などが可能で、コンボに組み込んで大ダメージを与えることが可能となる「アサルトアシスト」。

防御時や相手から手痛いコンボを食らっている時に割って入る「リバーサルアシスト」もあります。

これは今作から採用されたシステムです。

スタイリッシュガード

もう一つ採用されたシステムに「スタイリッシュガード」があります。

「スタイリッシュガード」は、いわば”当身”のようなシステム。

任意のタイミングで発動できますが、隙も大きいためリスクがあります。

格ゲー初心者も簡単にコンボが出せるイージービートが強い!

手軽かつ強力なイージービート

お祭りゲームとはいえ、上記のようにかなりの改良がなされているため、より本格的な格ゲーになっています

それはつまり、格ゲー初心者が簡単にプレイ出来なくなったことを意味しますが、前作同様に、初心者にも優しい仕様があります。

「イージービート」というモードで、□ボタン連打で簡単にコンボが出せるモード。

しかも、イージービートの火力がかなり高いですので、一発当ててしまえばゴリゴリと敵の体力を減らすことができます。

なので、普段は単発の技やコンボを練習しながら、いざという時は「イージービート」に頼るという戦い方もアリな訳です。

こういった「格ゲーはやったことないけど、ジョジョ好きだから楽しみたい人への気配り」は非常に嬉しいですね。

オールスターバトルのボリュームが凄い!

これだけでめちゃくちゃ遊べる!

「格闘ゲーム」と聞くと、オンライン対戦が主流になるから”非常に敷居が高い”イメージがありますよね。

けど『ジョジョASBR』は1人でも遊べる”オールスターバトル”が非常に充実しています

オールスターバトルは、1部から8部までの象徴的な戦いを格闘ゲームとして堪能できるうえに、世代を超えた夢のバトルも楽しめます。

総バトル数はゆうに100を超え、これだけでも十分に満喫できるモードです。

バトルを進めて、新しいコスチュームやBGM(擬音)も取得でき、自分好みのキャラクターへクリエイト出来る楽しみもあります。

また、特定のキャラ同士の戦いでは、専用の名シーンも挟み込まれるという仕様もあり、より原作に近いプレイを堪能が出来るので、プレイしながらニヤリとしてしまう場面も多いです。

私はオンライン対戦をほとんどしないので、こういった配慮は非常にありがたいです。

1部ディオVS3部ディオという対決も!

気になったところ

キャラバランスが…

ペットショップが…

前作をある程度踏襲した作品とはいえ、50を超えるキャラクターのバランスを保つのは難しいのが格ゲーの定めではあります。

そういった点は考慮しますが、中にはやり過ぎキャラがいるのが『ジョジョASBR』。

結構なぶっ壊れキャラがいます。

とかく話題になったのは、3部に出てくる鳥のスタンド使い”ペットショップ”でしょう。

通常攻撃で飛び道具は備わっているし、ループコンボ(コンボが途切れない)はあるしとかなり凶悪です。

また、5部のキャラクター”ラナンチャ”の遠距離投げ技(防御不可)も相当凶悪。

上手い人が使うと、ハメられてしまいそうです。

ただ、あくまで「お祭りゲー」であることを捉えると、それはそれでいいのかもしれません。

オールスターバトル

様々なキャラを扱えるということはそのキャラを知る必要があるということ

先に紹介したように”オールスターバトル”では、様々なキャラクターとのバトルが可能ではあります。

ただし、使用できるキャラクター数も非常に多いため、そのキャラクターがどんな性質の攻撃を行うのかを知る必要があります。

なので、毎回プラクティスモードである程度使用感を確認し、オールスターバトルへ臨むという作業がかなり面倒に感じます

確かに多くのキャラクターに触れるいい機会ではありますが、それはそれで「覚えることが多い」というデメリットもあるがちょっと残念なところではあります。

プラクティスモードからオールスターバトルへダイレクトに移行する仕組みがあればその手間もなくなっていたかもしれません。

あるいは『デビルメイクライ5』のような「VOID(ヴォイド)モード」で、コマンドリストから即練習できるようなシステムがあれば、もっと効率が良いとも感じました。

総評

PS3で発売されたときはかなり炎上した作品でしたが、リメイクを果たしたことにより相当テコ入れがされる結果となりました。

競技性が増したというのは結構大きなことだと思いますし、それなりに可能性も感じます。

ただ、『ジョジョ』が好きな私としては、リリースされるだけでも結構嬉しいものだったりするんですよね。

キャラクターの作りこみや名シーンの再現度が高いからです。

難易度は高くなくていい。

オンライン対戦はしなくてもいい。

『ジョジョ』の世界に入り浸れる、それだけで満足という楽しみもある。

「ただ好きだから遊ぶ」、それで成立すると思っています。

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