今回は『グランツーリスモSPORT』についてのレビューとなります。
度重なるアップデートによりオンライン専用からオフラインでも遊べるモードの搭載・車種の増加で、従来の『グランツーリスモ』シリーズに近づいてます。
それでいて、”高い競技性”を持ったポテンシャルはそのままです。
そもそもどこが『グランツーリスモ』シリーズと違うのか?
これまでの『グランツーリスモ』シリーズとの大きな違い。
それは、
- 部品購入による、マシンの改造要素がなくなった。
- オンラインで、プレイヤー同士のレースが出来るようになった。
これにつきます。
部品購入による、マシンの改造要素がなくなった。
これまでの『グランツーリスモ』シリーズは、
「レースで得た賞金(クレジット)で自分が所持している車を改造し、より高出力・高性能な車に仕上げることで、更に上のクラスのレースに臨む」
という要素がありました。
本物の車の挙動と同じような「ドライブ・シュミレーター」でありながら、ゲームとしての要素を強く出した「シュミレーションゲーム」でもあったと個人的には解釈しています。
『グランツーリスモSPORT』は、この仕様を採用していません。
そのため、
- 車自体のポテンシャル(馬力・トルクなど)
- レース前のセッティング(タイヤ・ブレーキバランスなど)
- プレイヤーの腕(ラインどり・オーバーテイクスキルなど)
といった、個人のスキルがレースに大きく影響します。
まさに『SPORT(スポーツ)』なのです。
オンラインで、プレイヤー同士のレースが出来るようになった。
また、『グランツーリスモSPORT』は何といっても「オンラインによるプレイヤー同士のレース」が可能になったことです。
まあ、最初は「オンライン専用」として売り出していたので当たり前ではあります。
じつは、オンラインレースは『グランツーリスモ6』で実装する予定だったそうです。
『グランツーリスモ6』の時点でFIA(国際自動車連盟)とパートナーシップを締結しており、オンラインチャンピオンシップを行う予定でしたが『グランツーリスモSPORT』に集約された感じです。
遊ぼうと思ったらいくらでも遊べる
度重なるアップデートにより、『グランツーリスモSPORT』は、プレイの幅がこれまでの『グランツーリスモ』シリーズよりもかなり広がっています。
GTリーグ
『GTリーグ』とは、これまでの「グランツーリスモ」同様のシングルプレイモードです。
対CPU戦であり、様々なレースが準備されています。
ボリュームも「ビギナー」「アマチュア」「プロ」「耐久」とあり、徐々に解放されていきます。
はっきり言って、これだけでも相当ボリュームがあるので、オフ専(オフライン専門)で遊びたい人にもオススメできます。
スポーツ(オンラインモード)
『スポーツ』は、オンラインモードです。
といっても、デイリーレースもあれば、チャンピオンシップといったガチ向けのレースもあるので、”競技性”の高さがうかがえますね。
VRモード
これは、文字通り『PlayStationVR』を使った「VRレース」になります。
相当迫力ありますが、”VR酔い”も…。
当たり前ですが、視界は車内にいるため、良いとはいいがたいですね。
それがリアルでもあります。
リバリーエディター
リバリーエディターとは、自分の車をペイントできる機能と思って間違いないです。
これ・・・
凝る人はメチャクチャ凝ると思いますよ。
”痛車”を作る人もいるようですねw
けど、ゲーム内では完全に個性を出せるので、”痛車”でドライビングテクニックがあったらメチャクチャカッコイイと思います。
スケープス
スケープスは、「フォトモード」です。
これも、凝る人は1日中やり込みそうです。
というか、そのくらい細かい設定ができます。
- ロケーションも豊富
- カメラは、露出補正から絞りなど事細かに設定可能
- エフェクトの設定がエグイ位多い
自分の好きな車で、自分だけの1枚を取る
という楽しみ方もできるのがポイントです。
難易度は「このゲームをどうやってプレイするか」によって変わる
個人的に『グランツーリスモSPORT』の難易度は、
遊び方によって変わる
と考えています。
例えば『GTリーグ』。
「すべてのレースを優勝で飾りたい!」となれば、メチャクチャ難しいでしょう。
逆に、「GTリーグをすべて解放できて、入賞できるくらいで満足」であれば、時間はかかるものの満足いくプレイができるはずです。
また、「オンラインで名だたる強者と競い合いたい!」となれば、ハンコン(ハンドルコントローラー)まで必要になるかもしれません。
さらに言えば、『GTリーグ』もオンラインもそこそこに、フリープレイで自分のお気に入りの写真を撮りまくるという遊び方も存在します。
そのため「間口が広く、底が深い」という難易度ではなく、
自分のやりたいことによって、どうとでも遊べてしまう
といった魅力が『グランツーリスモSPORT』にはあります。
「e-sports」としてのグランツーリスモ
昨今、日本でも注目を集めだした「e-sports」。
先に紹介したように、『グランツーリスモ』はFIAとパートナーシップを締結したことにより、世界大会も行われています。
2018年に始まったFIA グランツーリスモ チャンピオンシップは、FIA(国際自動車連盟)と「グランツーリスモ」による新しいモータースポーツです。『グランツーリスモSPORT』のスポーツモードを通じて世界中のプレイヤーがドライビングの腕前を競い、優れたプレイヤーは、ワールドツアー、ワールドファイナルという世界規模のイベントへ参加する道が開けます。ワールドファイナルの頂点に立ったプレイヤーは『FIA Prize Giving Ceremony(表彰式)』に出席し、現実のモータースポーツのウィナーたちと同様に表彰されます。FIA グランツーリスモ チャンピオンシップには、国・地域で競う「ネイションズカップ」と、自動車メーカーで競う「マニュファクチャラーシリーズ」という2つのチャンピオンシップがあります。
『グランツーリスモSPORT』公式HPより引用
「~現実のモータースポーツのウィナーたちと同様に表彰されます。~」
これは、メチャクチャ凄いことだと思います。
これが根付けば、新しいレースのかたちが出来上がるかもしれません。
ひょっとしたら、もう出来ているのか……。
総評
『グランツーリスモSPORT』は発売当初は『GTリーグ』も非搭載で車種も少なかったためかなり炎上しましたが、細かいアップデートを繰り返し”神ゲー”となったという声も多いです。
私も最初は「オンライン専用」ということで見送っていましたが、ダウンロード版を購入しました。
プレイした感想は「いやいや、思ったよりめちゃ遊べる!」です。
なにより、コマ切れに遊べるのがGOODです。
「1レースだけ遊ぼ」とか「スケープス(フォトモード)イジってみよ」とか、”スキマ時間”に遊べるんですよね。
私みたいな”ライトゲーマー”には結構良いですよ。
今は値段も安くなってますしその割にボリューム(車種)は今でも増え続けてますので、発売当初の燃えていたころのイメージを忘れてプレイしてみてください。
楽しいです。
以上、『グランツーリスモSPORT』のレビューでした。
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