今回は『グリムライト』のレビューになります。
『ホロウナイト』の様なゲーム性と思っていたのですが、内容は全く違うものでした。
インディーズのゲームであり、「結構挑戦的なゲームだな」というのが率直な感想です。
闇に染まった美しいガラスの世界
ゲームが始まると、ステンドグラスの様な色鮮やかな世界が広がります。
と言っても、画面全体がすべて明るく表示されているわけではなく、プレイヤーの周りが色鮮やかに表現されており、ダンジョン内を探索しているような雰囲気になっています。
「さて、これからどんな冒険が始まるのだろうか?」
と、心躍るのですが、今回は「もっとココをこうしてほしかったな」という感想にあふれるレビューとなりました。
一切の説明がない
この『グリムライト』というゲーム。
ストーリーやスキル・ステータスといったゲームに関する説明が全くありません。
HUD表示も一切ありません。
プレイヤーは何を成すためにこの世界にいるのか?
どういうアクションがあるのか?
手にしたスキルはどういう効果があるのか?
すべて手探りの状態です。
いわゆる「敢えて説明の一切をしない」手法なのですが、説明がなさすぎて……ねw
どのゲームにも無い非常に挑戦的なゲームシステムではあるのですが、色鮮やかな世界観を更に彩るストーリーの説明は欲しかったかなと思います。
ステージ構成が単調
プレイするステージですが、『ホロウナイト』の様な”探索型”ではなく、”一本道”のステージです。
限られたステージ内に、道を遮る壁を開放する”スイッチ”のようなものを破壊すると道が開放され、次のエリア?に進めるようになります。
こういったある種の謎解き要素は大好物なのですが、いかんせんステージ構成が単調なので、あまり頭を使うことがありませんでした。
たしかに1,980円という安さを考えると妥当なのかもしれませんが、もう少しボリュームが欲しかったというのが私の本音です。
ボス戦は面白い
ただ、ボス戦はそれなりに手ごたえがあり、緊張感もあって楽しめました。
しかしながら『グリムライト』はHP表示もなく、自分がどれだけ攻撃を食らったらやられるのかが非常に分かりづらいです。
一応、ダメージを受け続けると、主人公の色が徐々に暗くなっていくということで判断するようですが、接近戦になるとかなり分かりづらいです。
なので、パターンを掴めるボスは問題ないのですが、パターンを掴めないボスは、最終的にゴリ押し戦法になることが多かったです。
エンディングを見てからが本番
先に述べたように、このゲームは一本道のアクションゲームなのですが、クリア?までにかかる時間は2~3時間ほどです。
非常に短い道のりだったので「えっ?もう終わり?」と驚きを隠せませんでした。
ただ、エンディング後に続きがあるのですが、ここからが本番となります。
と言っても、これまでたどってきた道のりを戻るだけなのですが、敵の数も攻撃も一気に苛烈になるので、やられる頻度がグッと上がります。
もちろん、新たなボスも登場しますし、新たなスキルも入手します。
個人的には、この「たどってきた道のりを戻る」という仕様は、今回のゲームボリューム的には残念だったかな。
既視感がかなり強くてゲーム体験を強引に引き延ばしているように感じちゃいました。
「この往復の道のりが片道分くらいのステージボリューム」だったら、もっと燃えたかもしれません。
ちなみに、トゥルーエンディングがあるらしいのですが、私は「引き返すだけで十分かな」と思い止めました。
総評
おそらく、多くの人が『ホロウナイト』のようなゲーム性を求めて購入したと思いますが(私も)、内容は全く違うものとなっていました。
確かに説明不足(いや、無い)で、ボリュームに欠けるものではあるのですが、世界観はとても良かったです。
キャラも可愛いですしね。
かなり挑戦的なゲームなので人を選ぶかもしれませんが、インディーズのゲームが好きな人は一度チャレンジしてほしいなと思います。
※記事TOP画像は『4Gamer.net』より引用
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