今回は『ファイナルファンタジーⅦリメイク』のレビューとなります。
『ファイナルファンタジーⅦ』の発売から23年。
新たに「REMAKE(リメイク)」された今作。
恐ろしいほどの完成度に、驚き・感動を体験しながらのプレイになりました。
序盤にレビューするのは
- ストーリー
- 世界観
- バトルシステム
- 音楽
- 未プレイの人にもオススメか?
こちらを中心にレビューしていきます。
後半では、クリア後の感想として
- ゲームボリューム
- ゲームの進行について
- クリア後の考察
こちらを中心に話します。
【ストーリー】『FF7』から大幅に”深堀り”された
『FF7』から、ストーリーが大幅に追加された『ファイナルファンタジーⅦリメイク(以下、FF7R)』。
プレイした感想は
恐ろしく深堀りされたストーリー展開に唸る!
という印象です。
とにかく、1人1人のキャラに対して相当深堀りされて描かれています。
それは、メインキャラに対してだけではありません。
クラウドとともに行動するビッグス・ウェッジ・ジェシーの3人に対してもそうです。
正直なところ、この3人は、最初の魔晄炉爆破が終われば大して出番もないと思っていました。
が!
そのあとも、ガッツリとストーリーに絡んでくるし、1人1人のキャラに対して”人となり”が、かなり深く描かれています。
ストーリーを先に進めて、新たに出会うキャラも同様。
たとえセリフが少なくとも、非常に味のあるキャラが多く、印象に残るんですよね。
繰り返しにはなりますが、キャラが本当に深く描かれています。
それを踏まえた上で、仲間になるキャラ(バレットやティファ等)はさらに凄まじいです。
単にグラフィックが良くなっただけではありません。
キャラのセリフ回し・体全体を使った動き・感情・表情の描かれ方は半端じゃないです。
『FF7R』という世界を通して、生きていると錯覚するほど感情移入します。
特にセリフは凄い!と感じました。
字幕に出ない笑い声やため息一つにしても、そのセリフごとに違う感情を見せますし、それがちゃんと表現できていること。
”会話の間”の表現も、自然に出てきた言葉と全く変わらない。
うまく言えませんが、”生きた”セリフをヒシヒシと感じさせます。
【番外編】ジェシー・ティファ・エアリスに心奪われるw
これは余談です。
今作『FF7R』に出てくる女性陣には、心奪われまくりです。
最初の魔晄炉爆破作戦で絡む【ジェシー】。
魔晄炉爆破作戦後に出会う【ティファ】。
そして【エアリス】。
魅力的過ぎて……………………ねw
ギャルゲーやってたっけ?と思うほど積極的なんですよ。
特にティファに心奪われてしまいましたねw
まあ、これは男性ならではなのかもしれません。
【世界観】圧倒的かつ壮大な”ミッドガル”に驚嘆
”引きの絵”
今作『FF7R』で描かれる世界”ミッドガル”。
はっきり言って、作り込みが半端じゃありません。
圧倒されますし、プレイする手を止めて眺めたくなるほど見とれてしまいます。
確かに細部まで細かく作り込んでいます。
では、一体どこに魅了されたのか?
それは、”引きの絵”にあるという結論に至りました。
最初の場面でいえば、オープニングの場面。
エアリスから、徐々に引いていき、最終的に上から”見下ろす”ミッドガルの全容。
また、魔晄炉爆破ミッション後に訪れるスラム街から”見上げる”ミッドガルの全容。
巨大すぎるんです。
特に、スラム街から”見上げる”ミッドガルは、巨大すぎて収まり切れていません。
ミクロ(細かいディテールまでこだわったオブジェクト)と、マクロ(全体像が把握しきれない巨大な建造物)の”対比”が非常にうまく描かれています。
これに見とれるし、圧倒される。
「こりゃ、とんでもないな!」
と、驚嘆しながらのプレイとなりました。
膨大な量の”ボイス収録”
もう1つ驚いたことがあります。
それは”街”です。
と言っても、街の造りじゃありません。
『人々の声』です。
ビックリするほど街の人が喋ります。
喧噪が聞こえる場合もあれば、「よう!兄ちゃん!元気か?」みたいに話しかけてくる場合もあります。
しかも、一言ではなくて、結構ツラツラと長く話していることが多くて、気になって聞き耳立てちゃう場合もあります。
また、ストーリーの進行度合いで話したり、声をかけてくる内容もちゃんと変わるんですよ。
これのせいもあってか、街が”生きている”と感じるほどです。
いや、本当に、「どんだけこだわってるの?」と驚きました。
【戦闘】管理が難しいバトルシステム
『FF7R』のバトルシステムの感想ですが、結構複雑です。
特に、管理が難しいと感じた部分をピックアップして紹介します。
ATBゲージ
ATB(アクティブタイムバトル)ゲージは、時間経過や攻撃でたまるゲージで、ATBゲージがたまることで、アビリティ・魔法・アイテムといったコマンドが使用可能となります。
雑魚戦では、特に何も考えることは無いのですが、ボス戦になると別。
ATBゲージをうまく運用しないと、大事な時にコマンド入力が出来なくてすんなり戦闘不能になる場面が多々あります。
特に、魔法はMPも消費するので、結構気を使います。
クエスト系の敵も結構強いので、ATBゲージの管理はけっこう重要と感じました。
他のプレイヤーの動きが分からない
敵と戦う時は、大体2~3人で戦うのですが、正直自分以外のプレイヤーが何をしているのかまで把握できません。
ちゃんと弱点を攻撃しているのか?
狙ってほしい敵を狙っているのか?
自分の操作でいっぱいいっぱいなので、分からないんですよね。
気づいたら戦闘不能になってたということがあります。
どうしても難しいと感じる人は”クラシック”モードが◎
今作のバトルは、かなりアクション寄りに設定されているため、苦手と感じる人がいるかもしれません。
ただ、そういった人のために”クラシック”というモード(難易度)があります。
難易度としては、”Easy”に相当するモード。
これは、「アクションは自動で行いATBのコマンドのみを操作する」というモードです。
従来の『FF』シリーズの感覚でプレイできるため、とっつきやすいと思いますよ。
【音楽】一番感動したのは音楽だった!
実は、『FF7R』をプレイして一番感動したのが「音楽」なんです。
よく、「アレンジを加えたことで、原曲より悪くなった」といったジンクスめいた事あると思いますが、そんなことは全くありませんでした。
むしろ、その進化に感動しっぱなし。
『FF7』でも人気だった曲に「更に戦う者達」というボス戦の曲があるんですが、これ、いくつかパターンがあるんですよ。
特に、原曲に近いパターンがあるのですが、これを聞いた時は鳥肌が立ちましたよ!
ボス戦で緊張しているのに、あまりの感動に泣きながらバトルしてましたw
他にも魅力的な曲が多いし、何より『FF7』をリスペクトしながら『FF7R』の世界観と合わせて曲が作られてると思うことが多くて本当に感動してます。
未プレイの人にオススメか?
「REMAKE(リメイク)」というだけあって、何かと思い出補正が強い『FF7R』。
ひょっとしたら、『FF7』未プレイの人からすると、手を出していいものか迷っている人もいるかもしれません。
結論を言ってしまえば、『FF7』未プレイの人ほどオススメしたいゲームです。
確かに、分作ということもあり、このゲームだけでは完結しません。
ただ、先に述べたように、ストーリーの奥深さ・世界観・音楽は”超”が付くほど凄いです。
正直なところ、私は『FF7』はプレイしましたが、ストーリーの大半は忘れてしまっています。
所々に思い出が残っている程度です。
それでもなお、新鮮さを感じるのですから、未プレイの人はより新鮮な気持ちで『FF7R』を楽しめると思いますよ。
クリア後レビューについて
ここからは、クリア後レビューになります。
ゲームボリュームについて
今回、クリアまでに要した時間は40時間ほどでした。
分作ということもあり、ボリュームという部分で不安ありましたが、結果として大満足です。
終わり方も、尻切れトンボのような終わり方ではなく、”ミッドガル脱出編”としてしっかりとストーリーを完結させ、さらに続編への伏線も引いて、綺麗に終わったという印象を強く受けました。
ゲームの進行について
おそらく、ここが評価の分かれ目だと思います。
『FF7R』は、ほぼ1本道で進んでいきます。
途中の街で、サイドミッションは発生しますが、それ以外は寄り道要素はありません。
そのため、「自由度が少ない!」と感じる方もいると思います。
ただ、個人的には『FF7R』はそれで良いと思っています。
分作の第1作目ということもあり、まずは”ミッドガルという世界を1つ1つ堪能してもらう事”や”ストーリーをしっかりと味わってもらう”ということであれば、理にかなっていると思います。
なので、ミッドガル脱出後の続編は、結構自由な行き来ができるのでは?と考えています。
クリア後の考察
今作をプレイして思ったこと。
それは、
『FF7R』は、オリジナルの『FF7』と、結末が変わりそうだ。
ということです。
ストーリーの終盤に「ザックス」が出てきました。
ザックスの物語を描いた『クライシスコアFF7』では、ザックスは悲劇の死を遂げます。
ただ、今作『FF7R』では、ザックスが生き残ったかのような終わり方をします。
このシーンを見たとき
「えっ??(違う)」
と、声を上げてしまいました。
つまり、オリジナルの”運命”と違う終わり方になっています。
また、今作で最初からでできた「フィーラー」という存在。
”運命の番人”として、敵対したり、助けたりと異質な存在でした。
今思うと、「フィーラー」はオリジナルの『FF7』という運命の存在であり、『FF7R』は”その運命にあらがう”という構図なのかもしれません。
物語の変化が起きるかもしれないという期待と不安を抱きながら、次回作を待ちたいと思います。
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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO
コメント
コメント一覧 (2件)
遂に発売されたFFⅦR!
まだ購入はしてませんが体験版をプレイしていない‥!と思いすぐさまプレイしました。
もう、音楽も戦闘もグラフィックも文句なしで素晴らしかったです‥✨
フルボイス場面が多いのも良かったです。
グラフィックのディテールが細かくて途中で情報量追いつかなくなり頭痛を引き起こしましたが(笑)未プレイの私でも充分楽しめました(^^)
来月購入を決めましたよ!
心配なのは次回がいつ出るのかな、という点ですかね。
コロナ渦中なのもあり恐らくあと数年くらい先だと考えてます。
確実30超えてます‥(T_T)
FFⅦ未プレイと言いましたが
実は私10年くらい前PSPでクライシスコアをプレイ済です。
ザックスが倒れたラストシーンは泣きました‥。そのあたりの布線あったら酷評したファンは喜んでくれるかも✨
体験版プレイされたんですね!
しかも、購入を決定されたということですので、さらなる感動が待っていると思いますよ✨
crystalさんもご心配されているとおり、次回がいつになるかが非常に気になります。
できれば、1年ごとに出してほしいという願いはありますが、難しいかもしれないですね
『クライシスコアFFⅦ』をプレイされていると知って、とても嬉しいです!
私も最後は号泣して、数日間は虚無感でいっぱいでした。
ザックスとの繋がりが、今作でより深く描かれることを願いつつプレイしてます。
何にせよ、プレイして後悔はしないと思いますので、crystalさんも楽しんでくださいね