今回は2017年に発売された『バイオハザード7』のレビューをまとめました。
『バイオハザード7』は2017年に発売され、全世界出荷本数が510万本を突破しているソフトです。
過去作と完全に決別した
これは個人的な感想ですが、『バイオハザード』は、ナンバリング「4~6」あたりで迷走していたと思っています。
もはや、恐怖というよりシューティングアクションのような作りになっていました。
それはそれで楽しいのですが、1~3のような「そこを歩くという恐怖」感は全くありませんでした。
ナンバリングタイトルである『バイオハザード7』は、過去作と完全に決別し”新生”されます。
プレイした感想をいうと「”新生”されたことにより、過去作よりも群を抜いて恐くなっていた」です。
1人称視点と狂った世界
『バイオハザード7』には大きな特徴が2つあります。
- 3人称視点から1人称視点に変わったこと
- サイコパスと狂気
これにより、『バイオハザード7』は(いい意味で)とんでもないゲームとなってしまいました。
1人称視点で恐怖感がとんでもないことになった
『バイオハザード7』は、1人称視点になったことで、恐怖感が爆上がりしました。
また、今回はいきなりゾンビ戦ではなく、廃れた家屋の探索から始まります。
暗い部屋に暗い廊下、およそ食べ物と呼ぶにはふさわしくないものが転がっているキッチンなど、だれか住んでいるのはわかるんですが、人なのか疑わしくなるほどの異様さが漂っています。
この感覚、どこかで感じたことがある……。
そう、『P.T』だ!
とすぐに感じました。
”恐い”のではなく”怖い”んですよね。
閉鎖された空間で暗く、何か心霊的な要素を感じさせる演出は、見えているものより怖く感じます。
後半になると、クリーチャーとの戦闘がメインとなり、”怖さ”より”恐さ”が際立ってきます。
このバランスが絶妙だと感じました。
人が、人ならざる狂気を宿した時の怖さ
物語が進むと、とある家族と出くわします。
「ベイカー一家」と呼ばれる家族なんですが、全員サイコパスなんですよ。
もちろん、クリーチャーも多く出現しますが正直この家族が一番怖かった。
この家族、ある特異菌に感染しており異常な再生能力を持っているんですよね。
そのため、銃で撃とうが、切断しようが、再生し幾度となく襲ってくるんですよ。
こういった、「人を超えた能力と、狂気の思考を持ち合わせた人間が一番怖い」と感じさせてくれます。
クリーチャーはゾンビというより怪物
『バイオハザード7』には、先に述べた「ベイカー一家」とは別にクリーチャーも存在しますが、これまでの「バイオハザード」のようなゾンビよりグロテスクです。
ヒトであったことはわかるんですが、容姿がおどろおどろしいんですよね。
これが一人称で目の前に迫ってくるわけですから余計気持ち悪い。
特に、扉を開けた瞬間に出くわした時には「うぉ!!」と叫んでしまいます。
この驚きは、過去作『バイオハザード4~6』では味わえなかった感覚です。
難易度
難易度は、過去作と比べると少し高めか『バイオハザードRE:2』と同等くらいという感覚。
いかんせん一人称視点なので過去作のような機敏な動きは出来ません。
ある意味人間らしい動きという感じです。
それを、過去作と比べて操作しづらいと感じるかで難易度の捉え方は変わってくると思います。
VRは別物といってもいいほど怖い
なんと、『バイオハザード7』はPlayStationVRに対応しています。
はっきり言ってVRモードはまったく別物といっていいほど怖さが増します。
同時に「VR酔い」もします。
「VR酔い」は、人によってその強さが変わりますが、私はダメでした。。。
とは言え、「VR酔い」軽減のための措置(カメラ操作タイプやカメラ操作速度)が結構しっかりしているので、その点でいえば、他のVR対応ソフトよりも細かく設定ができ、親切なのかもしれません。
まとめ
『バイオハザード7』は、原点回帰の名のもと、これまでの『バイオハザード』シリーズと完全に決別した作品です。
ある意味、大きな賭けだったのかもしれません。
結果として全世界で510万本を出荷するほど大成功を収めたゲーム。
だからこそ、『バイオハザードRE:2』や『バイオハザードRE:3』へと繋げることができたのかもしれません。
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