今回はPS5にプリインストールされている『ASTRO’s PLAYROOM(アストロ プレイルーム)』をレビューしていきます。
主にPS5のコントローラー「DualSense(デュアルセンス)」の機能を味わうことができるゲームなのですが、正直言ってメチャクチャ面白いです。
購入したゲームをプレイする前に、まずは『アストロ プレイルーム』をプレイすることを強くオススメしたいです。
驚きの連続!デュアルセンスの凄さ
『アストロ プレイルーム』にはデュアルセンスの性能を存分に体験できるステージや仕掛けが満載しています。
ここで、デュアルセンスの性能をおさらいしましょう。
- アダプティブトリガー:R2・L2ボタンからゲーム動作における負荷を再現できる
- ハプティックフィードバック:コントローラーの微細な振動等によってゲーム内の感覚をフィードバックさせる
この2つがPS5から加わった主な新機能です。
アダプティブトリガー
アダプティブトリガーの機能でよく使われる表現として「弓を引いた時のしなる感覚を表現できる」というのがあります。
これを体験した時には驚きました。
ボタンを最後まで押し込めないほどの負荷が本当にかかります。
なんだろ……、「しなる」というより「重い」という表現がいいかもしれません。
しかも重いだけでなく、ボタンが細かく振動しているんですよね。
まずこれに驚きます。
あとは「クライム(登る)」の表現も凄い。
岩をカチッと掴み切る感覚もあるんですよ。
「あっ、ちゃんと掴んだ」というのが分かるんですよね。
それに加え『アストロ プレイルーム』では、脆い岩を掴み切るとその岩が壊れるので適度な強さで岩を掴まないといけない場面があるんですが、その感覚すらも感じ取れます。
これも驚きます。
ハプティックフィードバック
これもメチャクチャ驚きますよ。
特に驚いたのが氷のステージ。
手の中に氷を滑っているという感覚があるんです。
これまで以上により細かな振動を再現できるようになった恩恵だと思いますが、その表現力も凄い。
あと、コントローラーから発せられる音も影響しているように感じました。
このデュアルセンスの振動表現が『アストロ プレイルーム』はずば抜けて良いと思います。
金属の上を歩く感覚・紐を引く感覚・ぬかるみの中を歩く困難さなど、多種多様なハプティックフィードバックの表現を感じ取れます。
最新のプレステでこれまでのプレステの歴史を振り返る懐かしさ
『アストロ プレイルーム』ではデュアルセンスの機能を堪能できるほかにPlayStationの歴史を振り返ることが出来ます。
といっても、長々と説明を聞く様な振り返りではなく、ステージ内で取得できるアイテムが全てプレイステーションで発売されたアイテムなんですよ。
メモリーカードやポケットステーション、PSVITAなんかもアイテムとしてゲット出来るんです。
中には「えっ?こんなの発売されてたの?」みたいなアイテムもあってきっと驚くと思いますよ。
また、『FF7』のクラウドのバスターソードといった名作ゲームのオマージュアイテムもいくつか点在しているので、それを見てニヤリとする楽しさもあります。
1つのゲームとしても十分に楽しめる完成度の高さ
あと、『アストロ プレイルーム』はゲームとしての完成度もメチャクチャ高いです。
- PS1~4というテーマごとに構成されるステージ。
- デュアルセンスを使ったギミックの数々。
- 超高解像度のグラフィック。
- これまでのプレステを経てPS5に至るストーリー感。
すべてを余すことなく堪能できます。
うまく言えないのですが”愛”を感じることが出来るゲームなんですよね。
ただただ、PS5の宣伝用に作られた作品ではなく「これまでの歴史を胸に刻み、新しいハードへ旅立つ」といった”想い”が伝わる作品です。
それはプレイした皆様も感じ取ることが出来ると思います。
総評
実は『アストロ プレイルーム』は最初レビューする予定ではありませんでした。
「本体にプリインストールされているし、誰でも遊べるから敢えてレビューしなくてもいいかな」と。
けど、実際にプレイするとあまりの完成度と面白さに「これは是非紹介したいし、遊ばないという選択肢はない」と思いレビューにこじつけました。
プリインストールされてるゲームだから”おまけ”程度のゲームと思ったら大間違い。
むしろ、『アストロ プレイルーム』にすべてが詰め込まれているといってもいいほど充実した作品です。
PS5を購入した際はマストで遊んでほしい。
それほど楽しい作品です。
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