2021年11月12日で発売1周年を迎えたプレイステーション5(PS5)。
本来は素直に喜ぶべきでしょうが、手放しには喜べない現状もあります。
今回はPS5の販売台数を振り返りつつ、今後のどうなっていくのかを個人的な視点から予測したいと思います。
これまでのゲーム体験を大きく変えたPS5
PS5は、これまでのプレステとは一線を画すほど大きな進化を遂げたハードです。
まずは、デュアルセンスコントローラー。
これまではコントローラーの振動(デュアルショック)によってゲームの体感を高めていました。
この振動に強弱がつき、さらに部分的に微細な振動も可能になったことでより質感を感じられるものに変わりました。
弓や銃のトリガーを引くような「アダプティブトリガー」も重さを感じる様な細かい表現が出来、よりリアルさを感じます。
まさに「体感するコントローラー」になったのです。
そして、なにより驚くのがロード時間の早さ。
これを経験すると、旧ハードに戻れなくなるほど速いです。
いや…。
速いというか「無い」という表現の方が妥当かもしれません。
他にもグラフィックや静音性の向上などありますが、デュアルセンスとロード時間については圧倒的な進化を感じました。
PS5に最適化された周辺機器の「パルス3Dヘッドセット」も物凄い進化を感じます。
国内販売実績(週間)を振り返る
それでは、これまで発売されたPS5の週間販売台数を振り返ってみましょう。
まず、PS5が発売された最初の週(11/9~11/15)の売上ですが、以下の通りです。
PS5 | 10万3901台 |
PS5DigitalEdition | 1万4184台 |
次に、下図はこれまでの販売台数をグラフ化したものです。
※ただし、発売初週の販売台数は除いています。
▼タップ(クリック)して拡大出来ます。
発売初週から一気に販売台数が落ち込んだPS5ですが、その後は春先の3月にかけて上昇しています。
この頃は、家電量販店やECサイトの抽選予約が非常に活発でもありました。
一部の家電量販店ではゲリラ的に店頭販売を行うところもあったので、たまたま買えたという人もいたと思います。
その後は次第に減少に転じてます。
グラフを作って分かったのですが、比較的「月末に販売台数が上昇する」傾向があることに気付きました。
販売台数が増加した週とタイトル
PS5の販売に寄与したと思われるタイトルについてですが、2つのゲームが挙げられます。
1つは5月に発売した『バイオハザードヴィレッジ』。
もう1つは9月に発売した『ロストジャッジメント』。
この2つです。
『バイオハザードヴィレッジ』が発売された週のPS5の販売台数は約4万5千台。
この週は2週分の集計ですが、『バイオハザードヴィレッジ』が発売された5月8日の週に偏っていたのではないかと推測しています。
『ロストジャッジメント』が発売された週ですが、PS5の販売台数は約2万2千台。
『バイオハザードヴィレッジ』と比較するとパンチが弱く見えますが、6月以降に2万台売った週が無いことからPS5の販売台数に寄与した可能性は高いです。
3/22~3/28の週に5万台を売り上げてますが、この週に注目を集めたゲームはありません(別の意味で『バランワンダーワールド』が注目を集めましたが…)。
おそらく、家電量販店やECサイトの予約抽選発表・引き渡しが一気に集中したためにこの台数を叩き出したと思っています。
未だに続く抽選販売
私の予想では、「普通に店頭やECサイトで買えるようになるのは春先頃ではないか」と予想していました。
しかし、現実は全く違いました。
発売から1年経った今でも予約抽選が行われており、ECサイトでも販売はされていません。
私も30以上の予約抽選に応募しましたが、すべて外れました。
入手できたのはたまたまで、元旦にヨドバシで時計を買いに行こうと思ったら、まさかのゲリラ販売に遭遇し入手することが出来ました。
※そのあとにPS5を抱えて街中を歩くのが怖くなって、逃げるようにして帰ったのを覚えていますw
予約抽選はまだまだ続きそうですが、家電量販店での入手は今は比較的容易くなってきてます。
転売
問題なのは転売です。
記憶に新しいと思いますが、PS5が発売された直後に30~50万で転売されていましたよね。
メ〇カリなどのオークションサイトも酷かったです。
これまで転売とは無縁の生活を送っていたのですが、この時初めて転売に強い怒りを覚えました。
あの頃に比べると落ち着いてきたと思いますが、それでもなお転売は続いている状況です。
法律か何かで規制してほしいです。
今後の予測
発売から1年が経ち、今後はどのようになっていくかを”期待を込めて”予測していきます。
普及(普通に買える)時期は2022年の年末か?
まずは気になる普及(普通に買える)時期についてです。
直近で問題なのは「半導体不足」が挙げられますよね。
コロナ禍の影響でテレワーク・巣ごもり需要が拡大し、その間に工場の操業停止等で余計に供給体制がひっ迫してしまいました。
一説にはこの不足状態は2023年まで続くといわれており、状況も深刻さを帯びています。
ただ、何もかもが停止した2021年よりも前には進むと思うので、供給体制は徐々に回復すると思っています。
緩やか回復と共に、普通に変えるのはおそらく2022年年末になるのではないかなと希望も込めて予想してます。
2022年はかなり売れる
それに加えて、ハードの販売台数は2021年よりも加速するでしょう。
というのも、2022年は注目作が目白押しです。
2月に発売される『ELDENRING(エルデンリング)』を筆頭に、『Horizon Forbidden West』『グランツーリスモ7』といった超大型タイトルの発売が2022年に控えています。
また、思いもよらない大作が発売されることも十分にあり得ますよね。
難しいかもしれませんが、ここに『ファイナルファンタジー16』が加われば確実にハードの売り上げを押し上げること必至です。
PS4との縦ローンチ展開は続くと思いますが、PS5への乗り換えは2021年より加速するはずなのでかなり期待しています。
まとめ
振り返ると、PS5発売から1年の道のりはかなり困難であるように思います。
発売10か月で国内100万台、全世界で1000万台を売り上げ、史上最速のペースかもしれませんが明らかにその恩恵を受けている人が少なく感じます。
発売から2年目を迎えるその道も決して平たんではないと思うますが、願わくば「PS5を欲しいと思うゲームファンすべてに行き渡る2年目であってほしい」と切に思っています。
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