今回は『The Matrix Awakens:An Unreal Engine 5 Experience(以下、The Matrix Awakens)』のレビューになります。
「Unreal Engine5」の性能紹介という位置づけのゲームですが、あまりの衝撃に言葉を失ってしまいました。
Unreal Engine(アンリアルエンジン)とは
そもそも「Unreal Engine」とは、ゲームエンジンの1つで”最も成功したビデオゲームエンジン”としてギネス世界記録にもなっている歴史あるエンジン。
1998年に『Unreal』というゲームで使用されたのが始まりとなります。
最近では『FF7リメイク』や『テイルズオブアライズ』などにも使われていますね。
このゲームエンジンは”無償”で使用することができるのも特徴的です(売り上げが一定額を超えるとロイヤリティが発生する)。
追跡パートと探索パート
『The Matrix Awakens』は”追跡パート”と”探索パート”の2つに分かれています。
”追跡パート”ではマトリックスの世界を追体験するようなちょっとしたストーリーが展開。
ストーリー体験ができる”追跡パート”では、『マトリックス』でお馴染みのエージェントによる追跡をカーチェイスを伴いながら振り切るもので、スピード感ある展開が待ち受けています。
時間にして10分程度だと思いますが、迫りくるエージェントに緊張感もバツグン。
映画を見ているのか?ゲームをしているのか?
その境目が分からなくなるような錯覚に陥りました。
一方の”探索パート”ですが、これは文字通り探索を行うパートで「Unreal Engine5」によって作られた箱庭を探索するパートとなります。
と言ってもイベント等は何も起きません。
街中を散策し、「Unreal Engine5」で作られた街を堪能するパートです。
街中では車に乗ることが出来るので、思い思いにドライブしたりすることも可能。
また、昼・夜といった時間経過のカスタムをはじめ、太陽の位置・群衆の調整、「Nanite」という仮想化マイクロポリゴン ジオメトリの可視化など、ゲーム制作者が行うような調整も可能です。
もはや現実との判別不能?
『The Matrix Awakens』を体験した時、正直驚きを隠せませんでした。
「なんだこれは?」と。
PS5等の次世代機によってさらにグラフィックが綺麗になったという事が言われますが、それとは一線を画しています。
描写される世界が現実そのもので、ゲームのそれとは区別がつきません。
”探索パート”に入った際にはその表現力に驚かされ、プレイヤーを動かす事無くその場に立ち尽くしていました。
車に乗った時、その挙動から「ああ、ゲームなんだな」とわかるくらい。
それ以外は現実そのものです(…と、現実じゃないのか)。
「Unreal Engine5」 から見えるゲームの未来
「Unreal Engine5」がゲームに搭載され始めるのが2022年初頭と言われていますが、これによりゲームの世界も大きく様変わりししそうです。
『The Matrix Awakens』によって見せつけられた世界があまりも凄まじすぎます。
ゲームなのか?映画なのか?現実なのか?
この境界線がゆっくりと消えていきそうな気がしました。
特に、「Unreal Engine5」を搭載したオープンワールドゲームはとんでもないことになりそう。
これで『グランドセフトオート』とか出たらヤバそうですね。
個人的はこのまま『マトリックス1~3』をゲーム化するのが面白そうと思います。
アクションシーン満載なのでゲームとの相性はすこぶる良いはず。
これまで以上に映画のゲーム化が進んでその映画を浸透させることが出来、さらなる利益を生むことが出来るクロスプラットフォームとして浸透するかもしれません。
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