今回は『Salt and Sanctuary(ソルトアンドサンクチュアリ)』のレビューになります。
パッケージではなく、ダウンロード専用のゲーム。
インディーズのゲームですが、”超骨太なつくり”で難易度も相当高いです。
「メトロイドヴァニア」や「ソウルシリーズ」が好きな人には強くオススメしたいゲームです。
このレビューでは
- 主なゲームシステム
- 難易度
- ハマるポイント
- 少し残念なところ
以上を交えて紹介していきます。
主なゲームシステム
「2D版のダークソウル」と言っても過言ではない
『ソルトアンドサンクチュアリ』を一言で言い表すとするなら「2D版のダークソウル」という言葉が一番シックリきます。
探索するエリアは広大でマップ表示はありませんが、レバー等の仕掛けによりショートカットできる部分が多いため、そこまで迷子になりません。
主人公の動きは「ダークソウル」にかなり似ており、装備品に重量制限もあるため、重量によってモッサリした動きになる仕様もあります。
また、死亡時の”経験値落とし“を採用しているのも「ダークソウル」を彷彿とさせます。
ここまで聞くと「ダークソウルそのままやんけ?」と思うでしょうが、作品自体の個性もしっかり出ており、ダークソウルに敬意を払いながらゲームを構築していると感じました。
膨大な「スキルツリー」と「装備」の重要性
『ソルトアンドサンクチュアリ』では、ソルト(経験値の様なもの)によるレベル制が採用しており、レベルアップとともにスキルツリーによるスキル取得で細かい個性が出せる様になってます。
このスキルツリーがかなり細かく、しかも膨大。
育て方も千差万別で、戦士の様な脳筋に育てることもできれば、魔法使いの様なステ振りもOK。
また、装備レベル開放もあり、開放によって今まで装備できなかった武器・防具が装備できるようになるため、戦い方が一気に様変わりすることもよくあります。
特に『ソルトアンドサンクチュアリ』では「装備」が非常に重要(だと思う)で、斬撃に強い装備を選ぶか、魔法に強い装備を選ぶか、スタミナが減りにくい装備にするかなどで戦局がガラリと変わります。
というか、それなしではクリアは出来ないと思います。
難易度はかなり高い
ハッキリ言って、最初はこのゲームの難易度を少し舐めてました。
「多少死ぬことはあっても、そこまでキツくはないだろう」と。
ところがどっこい。
先に進めるほどに苛烈になる難易度に、何度か心が折れましたw
その、難易度が高い部分について簡単に紹介します。
後半の探索はマジでキツイ
まずは「探索」。
このゲームの探索はかなりハードです。
というのも、雑魚敵がかなり強い。
これは敵が”カタい”というより”攻撃力が強い”という感じです。
敵の攻撃ですが、基本的に「1発殴り」といった単発の攻撃が少なく、どの敵も数回にわたる連続攻撃を多用してきます。
そのため、1度攻撃を食らうと連続してダメージを食らうことが多く、あっという間にジリ貧という場面に何度も出くわします。
また、「落下死」が多いのもこのゲームの特徴で、探索自体にシビアな操作を要求される場面も多々あります。
更に、道中には多くのトラップ(罠)が仕掛けられており、この罠によって「吹き飛ばし⇒落下」のコンボを喰らうこともあります。
この罠が背景と同化していて気付きにくいんですよね。
所謂「初見殺し」的な要素が非常に多いのもこの作品の特徴です。
一部のボスが異様に強い
次にボス戦。
ボス戦もかなり歯ごたえがあります。
とは言え、やられるごとに対策は思い浮かぶので、勝てるようになるのですが、一部のボスが異様にに強いです。
特に、中盤に出てくる「ヘイガーの剥製」というボスは心折れるポイントかもしれません。
今までのボス戦で立ち回ってきた動きではまず倒せませんから・・・。
※上記画像は別のボスです。
また、2対1や3対1の集団ボス戦もあるのですが、それは後で紹介します。
ハマるポイント「難しいのに止まらない」
上記の様に、『ソルトアンドサンクチュアリ』はかなり難しいアクションゲームで心も折れやすいのですが、「なんやかんやで結局止まらない」という魔力も持っています。
というのもこのゲーム、「レベルを上げやすい」という特徴があります。
基本的に、敵が落とす経験値(ソルト)は他のゲームと比べても”やや多め”という印象があります。
とはいえ、探索は難しくやられやすいのですが、その分一度通った道は体が覚えてしまうので注意すべきポイントは忘れないんですよね。
そのためか、自分の得意なソルト(経験値)稼ぎポイントを見つけてマラソン(経験値稼ぎ)をすれば、すぐにレベルを上げる事が出来ちゃいます。
レベルが上がれば、スキルツリーで能力の強化も出来るし、装備できなかったものも装備できるようになる。
さらにマラソンが効率的に行えるようになる。
結果、やめ時を失うという循環に入ることもあります。
「コツコツと自分のスタイルを構築していくゲーマー」さんは、ここがハマるポイントだと思います。
ロード時間が一切ないのも、このゲームの魅力だと思いますよ。
少し残念なところ
ボス部屋に向かうまでが少しダルい
通常こういった高難易度アクションゲームというのは、復帰ポイントからボスにすぐ辿り着けるように配慮がなされているのですが、『ソルトアンドサンクチュアリ』では復帰ポイントからボスに向かうまでの道のりがやや遠い場合が多いです。
しかも「苦難」を伴うことが多く、回復アイテムを使用せずにボス部屋まで向かうことが難しい場面が多々あり、場合によってはボスにたどり着けずに死んでしまう場合も・・・。
これがダルさを誘発します。
ゲームのテンポが崩れるんですよね。
結構やる気を削がれるポイントだと感じました。
一部のボスで”ハメ殺し”にあう
もう1つの残念な点は集団ボス戦による”ハメ殺し”。
2対1や3対1などの集団ボス戦になると、高い確率で”ハメ殺し”にあいます。
というのも、このゲームは”2D”なので両サイドからボスに挟まれると、逃げ切ることがほぼ出来ないんですよ。
そのため「万全を期してボス戦に向かうも”ハメ殺し”で瞬殺される」ということも多々あり、”理不尽さ”を感じてしまうことも・・・。
これはかなり心を折られます。
あと、話は変わりますが、ラスボスはマジでヤバイので武器や防具の強化は念入りにしておいて下さいねw
総評
とにかく骨太で難易度の高いゲームではありますが、とてもやり応えあるゲームであることは間違いありません。
私がクリアまでにかかった時間は約30時間ほどで、ボリュームもかなりあります。
それでいて、ダウンロード専用ソフトなので値段も安く(1700円ほど)、コスパがかなり良いです。
他の高難易度ゲームに比べ、若干心が折れやすい仕様ですが、歯応えのあるゲームを求めている人にはもってこいのゲームです。
以上、『ソルトアンドサンクチュアリ』のレビューでした。
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