今回は『エルデンリング』のダウンロードコンテンツ(DLC)である「SHADOW OF THE ERDTREE」のレビューになります。
正直、これほどボリュームのあるDLCは他にないと思います。
”狭間の地”から”影の地”へ、ミケラの足跡を辿る!
「SHADOW OF THE ERDTREE」では、本編の”狭間の地”とは違う”影の地”が舞台となります。
影の地
黄金樹の影に隠された地
神たるマリカが、降り立った場所
そして、謳われぬ戦い、粛清の地
メスメルの火に焼かれた場所
だから、ミケラは影の地に向かった
その黄金の身体も、力も、宿命も
全てを棄てた
ミケラは待つ
約束の王を
『エルデンリング』公式HPより
祝福の傍(かたわら)でミケラの足跡を辿ろうとする褪せ人たち。
「SHADOW OF THE ERDTREE」では、ミケラの足跡を辿ることがメインストーリーとなります。
ミケラとは、永遠の女王マリカの子供であり、『エルデンリング』本編の裏ボスであるマレニアとは双子の姉妹にあたる様です(所説あるようです)。
また、「メスメルの火に焼かれた」とありますが、影の地には「串刺し公メスメル」という権力者が存在し、メスメルによって粛清が行われた地でもあります。
ストーリーを進めるごとに「なぜミケラは影の地へ向かったのか?」という疑問も明らかになると同時に、様々な思惑や秘匿が明らかとなっていきます。
ちなみに、「SHADOW OF THE ERDTREE」の舞台に向かうためには
- 星砕きのラダーンを撃破する
- 血の君主モーグを撃破する
以上の条件を満たし、モーグウィン王朝でモーグと戦った場所にある繭(まゆ)の近くから向かうことが出来ます。
ラダーンもモーグもかなりの強敵ですので、心して臨みましょう!
推奨レベルはLv150以上か?それでもキツイ影の地の敵たち
エンドコンテンツとなる「SHADOW OF THE ERDTREE」。
推奨レベルの記載は公式ホームページにも特に記載はないのですが、星砕きのラダーンと血の君主モーグを撃破していることが前提となっているので、相当なレベルになっていると思います。
これは個人的は肌感ですが、「SHADOW OF THE ERDTREE」が推奨するレベルはLv150以上ではないかと思っています。
※裸族(防具付けない)や縛りプレイを行っている超人たちは除きますw
私が”影の地”に足を踏み入れた時はLv157でした。
本編でマレニアを倒すために頑張ったので、気付いたらそのくらいのレベルになっていたんですよね。
正直なところ「ちょっとレベル上げ過ぎてしまったかな?」「歯ごたえが無くなるかも」なんて思っていたのですが……
甘く見ていたことを思い知らされました。
多くのプレイヤーが最初に対峙するであろう最序盤のボス”弧牢の騎士”。
「リハビリがてらにササッと倒すか…」と軽い気持ちで臨んだらボコボコに蹂躙されます。
このときに我に返るのです。
「そうだ…。オレ、フロムソフトウェアのゲームやってたんだ…。」
と。
そこからが地獄の始まりです。
「SHADOW OF THE ERDTREE」は、これまでのフロム史上最凶クラスに難易度が高いと感じました。
敵の火力は高く、タフで、多彩な攻撃を容赦なく叩き込まれます。
徐々に慣れてはくるものの、それでもキツイことにはかわりはありません。
だからこそ、己のすべてを総動員してクリアに臨む緊張感と楽しさがあります。
もはや「エルデンリング2」かと思うほどの圧倒的なボリューム!
あと、「SHADOW OF THE ERDTREE」の大きな特徴として
DLCとは思えないほど詰め込まれたボリューム
があります。
とにかくボリュームが凄い!
このレビューを書いている現在で40時間ほど経過しましたが、終わる気配がありません。
正確にはメインストーリーは後半に差し掛かったんですが、サブクエなどの要素がめちゃめちゃ多くて終わる気がしないといった感じです。
DLCでありながら恐ろしいほど広大なマップ。
「え?ここ行けるの?」と驚くほど作り込まれた構造と発見。
行けども行けども広がり続けるエリア。
そして、DLCでは「エルデンリング」の”指の起源(生みの親)”にも迫ったサブクエストがあり、見逃すことが出来ません。
また、新しい装備品も山のようにあるので、DLCでこれまでの戦い方がガラリと変わる事もあります。
SNSで皆さんがたとえで出していますが、もはや「エルデンリング2」かと思うほどです。
通常はクリアしてからレビューを書くのですが、あまりのボリュームのため、後半に差し掛かったことを確認してからレビューを書き始めました。
難しい!難しい!!けど楽しい!!!
エンドコンテンツである「SHADOW OF THE ERDTREE」は、その難しさから配信開始1週間で異例となるアプデ(気持ち弱体化)が行われました。
これはある意味衝撃的なことです。
フロムソフトウェアとしても悩んだ末の決断だったと思いますし私も想定外でした。
とはいえそこはフロムソフトウェア。
ほんとに微々たる弱体化なのでフロムソフトウェアが大事にしている「苦難の末に得られる達成感」はしっかりと味わうことができます。
こういう”硬派”なところが好きなんですよね。
だからこそ、その難しさを理解して楽しむ事が出来ると考えています。
総評
「エルデンリング」がリリースされた時は「フロムソフトウェアの集大成」的な立ち位置と感じましたが、DLCは更に輪をかけて巨大なコンテンツになったと感じました。
正直、これほどボリュームのあるDLCは初めてです。
DLCエリアに向かうためのハードルはそれなりに高いですが、「これ以上のエンドコンテンツはないのでは?」と思うほどの作り込みに圧倒されること間違いなしです。
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