今回は『FF7リバース』のレビューとなります。
リメイク3部作の第2作目となる今作。
お世話抜きでめちゃくちゃ面白かったです!
前作『リメイク』から『リバース』へのツナガリ
オリジナルのストーリーがあるとはいえ、より濃密に、より謎が深まる展開となった前作『FF7リメイク』ですが、今作はさらに謎展開が待ち受ける作品となりました。
『リメイク』の終わりでは、ミッドガルを脱出する際に『クライシスコアFF7』で亡くなったハズのザックスが登場。
だれもが「…どういうこと?」と驚き、物語が大幅に変わるのではと考察がなされるなか終わりました。
続く『リバース』では、脱出から月日が流れ?全員重症?のなか、いきなりザックスがプレイヤーとなってスタートするという謎が謎を呼ぶ展開で始まります。
このザックスからのプロローグが終われば、ミッドガル脱出後のストーリーが始まるのです。
オリジナルをプレイしている私自身も「とにかくストーリー展開が最後の最後まで分からない!(嬉)」となるほどですので、否が応でも先が気になる展開となってます。
広大なエリアとボリュームある冒険が待ち受ける
ミッドガル脱出後を描く『リバース』は、その世界がフルオープンワールドと噂されていましたが、実際はフルオープンワールドではありません。
いわゆる「セミオープンワールド」となっており、そのエリア内では自由な行動が取れるシステムを採用しており、次のエリアに行くにつれ、より広がりを増していく仕様となっております。
このエリアがめちゃくちゃ広いです!
探索要素もふんだんに用意されており、お使い系から討伐系、宝探し系や電波塔開通など、寄り道すればするほど寄り道要素が増えていきます。
『龍が如くシリーズ』の「少し歩けばサブクエにぶち当たる」様なことはないですが、寄り道出来る要素はかなり多く、本編そっちのけになる可能性は高いです。
特に、ゴールドソーサーはほぼ遊園地なのでここで多くの時間を費やすことになるかもしれません。
『リメイク』からさらに進化したバトルがたまらない!
そして、バトルシステムも進化を遂げています。
今回の目玉となるとは「連携アビリティ」という新システム。
バトルに参戦している仲間との強力な連携によって大ダメージを与えたり、リミット技のレベルを上げたりと多種多様な技があります。
これによって戦略の幅も広がりますが、それよりもド派手な演出が最高でたまらないです!
ただ、やることが増えた分、難易度は上がったともとれますが、そこはしっかり難易度選択が出来るので、アクション要素が苦手な方もご安心ください。
自身のレベルに合わせて敵の強さが変わる難易度ADVANCED(可変レベル)は結構やりごたえがありますので、手練れのアクションゲーマーもしっかりと歯ごたえを感じることが出来ると思いますよ。
魅力的なミニゲームたち
『リバース』は物語の舞台がミッドガル以外に拡張したこともあり、様々なミニゲームがふんだんに盛り込まれています。
また、どのミニゲームも完成度が高く魅力的なものが多いのですが、その中で私が印象に残ったのが1つあります。
それは「クィーンズブラッド」というミニゲーム。
「クィーンズブラッド」はカードゲームバトルで、一見シンプルに見えるのですが結構頭を使います。
カードを引く運の要素が結構強いのですが、デッキの編成も可能なので、より戦略的にカードバランスを保つかが肝になります。
カードゲームはコンピュータのAIにもよりますが、かなり難しいイメージがあったので苦手な部類なんですが、『リバース』は結構簡単に勝たせてくれます。
「入口は広く、より深味へ」という感じなので、気付いたら結構ハマってましたw
もはやギャルゲー?コスタ・デル・ソル
少し話は脱線するのですが、物語の序盤が終わるくらいになると、コスタ・デル・ソルというリゾート地に降り立つのですが、ここのストーリーがある意味凄いです。
『FF7』ではエアリスとティファという超絶可愛い2大ヒロインがいますが、ストーリーを進めていくと、この2人が水着になるんですよね。
これは色んな意味で「見ごたえ」がありますw
ちなみに、クラウドも水着になります。
また、ここで進めるイベントはデートの様な感じなので、ちょっとした”ギャルゲー感”があるんですよ。
これが結構楽しかったです。
それまではゴリゴリのアクションで戦っていたのに、コスタ・デル・ソルではミニゲームばかりやって、ティファやエアリスとキャピキャピと遊んで楽しいですよ。
感想
ここからは私の感想をいくつか紹介しましょう。
個人的にはパフォーマンスモード一択
『FF7リバース』では画質を優先する”グラフィックモード”とフレームレートを優先する”パフォーマンスモード(ソフトorシャープ)”の2つが用意されています。
特に、今作はPS5での発売もありグラフィックモードで遊びたいところですが、私はすぐにパフォーマンスモード一択という判断にいたりました。
確かに、グラフィックモードで表現されるキャラクターや世界は綺麗です。
ただ、グラフィックモードでプレイした場合、オブジェクトの密度が高いところやド派手はバトルになると途端にカクつきます。
これが私にはかなりのストレスに感じました。
あと、たとえパフォーマンスモードであってもグラフィックは結構綺麗ですし、ムービーが入るところはちゃんと超綺麗なんですよ。
ならば、グラフィックモードにこだわる必要は無いという判断に至りました。
召喚獣が強い!
あと、召喚獣バトルの難易度が恐ろしく上がったことに驚きました。
今回の召喚獣バトルは、いわゆる「レベル」の概念があり、単に闘うだけでなく探索によるデータ解析で段階的にレベルダウンが可能となってます。
弱体化を行わない「最強レベル」は悪魔的な強さを誇り、まず勝てません。
なので、探索によるデータ解析で弱体化を図るのですがそれでも強い!
逆に言えば、それだけ歯ごたえのあるバトルが楽しめるので、高難易度アクションが好きな方もきっと楽しめると思いました。
膨大なボリュームだから周回せずに高い難易度で遊んだのが良かった。
圧倒的なボリュームを誇る『リバース』は、クリアするまでにかなりの時間を要します。
私の場合、寄り道はそこそこにして後半はメインストーリーを突っ走りましたが、それでも78時間ほど掛かりました。
なので、最初から難易度は「ADVANCED(レベル可変型難易度)」にして周回はしない前提で望みましたが、この判断は結構良かったと思います。
大ボリュームのゲームで周回するのはやはりキツイですからね。
とはいえ、クリアすると「また最初からプレイしようかな」と思えるほど面白いので、時間を置いてまたプレイすると思いますw
これで終わりかと思うほど詰め込まれたストーリー展開
『FF7リメイクプロジェクト』は3部作構成になっているのは周知の事実ではありますが、今作の”終盤のクライマックス感”は本当に凄かったです。
ネタバレになるので多くは語りませんが、「これで完結してしまうのでは!」と思えるほどに盛り上がります。
最後の最後の畳み掛け方がジェットコースター並みなので、止めどきを失ってしまいますよ!
もちろん、物語は完結しませんし、謎に満ちた部分は謎のままです。
だからこそ、次の作品が楽しみで仕方ありません。
総評
オープンワールドが苦手な私としては、今作『リバース』はあまり刺さらない作品になるのではないかと少し不安でしたが、そんな自分の考えがくだらないと思ってしまうほど没入しました。
確かに細かいサブクエなどのやり残しはありますが、ストーリーを楽しむ分にはなんの問題もないので結構気軽に楽しめました。
ただ、このストーリーを次の作品でどうやって着地させるのかは本当に難しいと思いますし、楽しみでもあります。
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